みなさん、こんにちは
心理カウンセリング空の関口剛史です。
人生は悩みの連続で、悩みが尽きないものですね。
ひとつの悩みを解決しても、また同じようなことで悩み、その悩みが尽きない状態になると、悩むことに疲れて、解決できない自分を否定してしまう。
その気持ちわかります。でも、あきらめないでください。
同じようなことに悩み、いつも悩みが尽きない原因は、無意識に「悩みの種」があるからです。
そして、無意識の「悩みの種」を刈り取ることで、もうそのことで悩む必要性はなくなります。
今日は、悩みが尽きない状況から抜け出す方法についてご紹介します。
畑の雑草を刈り取る方法
悩みが尽きない状況から抜け出す方法について解説する前に、畑で雑草を刈る方法についてご紹介します。
畑で野菜を育てる事は、畑に絶え間なく生えてくる雑草との戦いです。野菜づくりでは、雑草の存在は悩み・問題となります。
畑に入った雑草は定期的に刈り取ります。このとき、表面に出ている草だけを鎌で刈ると、地中に根が残ります。
しかし、地中に根が残ると、雑草はそこから再び芽を出し、あっという間に生え茂り、再び雑草の刈り取りが必要になります。これでは非効率です。
効率的に雑草を刈るには、地中にある根まで、しっかりと刈り取ることです。地中に種や根がなければ、それ以降雑草が出てくる事はありません。
表面的な雑草を刈るのとくらべて、地中の種や根を刈り取るのは大変な作業ですが、根こそぎ刈ることで、そこに生えてくる雑草はなくなります。
表面的な雑草を楽に刈り取ることよりも、少し大変な思いをして地中内にある根や種を刈り取った方が、結果的には楽になれるのです。
これが自然の摂理です。
いつも悩みが尽きない理由
人生では、いつも同じようなことで悩み、その悩みが尽きない状況になることがあります。
「悩みのモグラたたき」のような状況で、ひとつ悩みを叩き潰しても、また悩みが現れる。いくら悩みを解決しても、いくら環境を変えても、また同じようなことで悩んでしまう。
カウンセリングを受けに来る方からも「カウンセリングを受けたあとは気持ちが軽くなっても、日常に戻ると、また気持ちが戻ってしまう」というお話をよく聞きます。
いつも同じようなことで悩み、悩みが尽きない、カウンセリングを受けても同じ悩みに戻ってしまう原因は、心の中の無意識にある「悩みの種」まで刈り取れていないからです。
「悩みの種」について、先ほどの「雑草」を「悩み」に例えて解説します。
雑草が、心で意識できている「悩み・問題」と仮定します。悩みや問題を意識することで、心は苦しくなります。
心が苦しいから、悩みや問題を解決しようとします。そういう時は、悩みを簡単に解決しようとしたり、問題から逃げ出したり、カウンセリングで心を楽にしたり、セミナーに通って自分を変えようとします。
悩みに対して行動を起こした結果、意識上から悩みが消えれば、心はスッキリします。この時、問題は一見解決ができたように思えます。
しかし、無意識の中に「悩みの種」が残っているから、また同じような悩みがでてきます。
そして、再び悩みを解決するために、表面的に問題を解決しようとしたり、また環境を変えようとしたり、何年もカウンセリングに通い続けたり、セミナージプシーになったりしてしまいます。
結局は、悩みのもぐらたたきを繰り返してしまい、大切なお金と時間とエネルギーを浪費してして疲れ切ってしまうのです。
このような状況から抜け出すには、表面的な悩みの解決ではなく、無意識にある「悩みの種」を取り除く必要があります。
悩みが尽きない状況から抜け出す方法
最初に、アインシュタインの言葉をご紹介します。
いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。
~アインシュタイン~
アインシュタインの言葉を言い換えると「意識が変わらないと、悩みや問題は解決できない」ということになります。
よって、悩みや問題が尽きない状況から抜け出すには「意識」を変える必要があります。
それでは、また草むしりを例にして「意識を変える」説明をします。
意識上に悩みや問題があると、心は苦しいと感じるので、その悩みを取り除きたくなります。しかし、その前に「なぜ、そのことで悩むのか?」を客観的に捉えることが先決です。
問題の本質は、悩みがあることではなく、そのことが「悩み」だと感じる理由、すなわち無意識に「悩みの種」があることだからです。
悩みを客観的捉えることができたとき、悩みがあっても心は落ち着きを取り戻します。
心が落ち着いたら、次にカウンセリングやワークなどをとおして、少しずつ無意識を意識化していきます。無意識を意識化していくことで、無意識にあった「悩みの種」は自然と意識に上がってきます。
そして、「悩みの種」が意識化できたとき、それが「気づき」となり、もう、そのことで悩み続ける必要性はなくなるのです。
いつも同じようなことで悩み続けた状態から、はじめて1歩抜け出せるのです。
人生から悩みはなくならない
ひとつの「悩みの種」が意識化できれば、もうそのことで悩み続ける必要性はなくなります。
しかし、人生から悩みがなくなることはありません。ひとつの「悩みの種」がなくなると、次の「悩みの種」が無意識のなかで育ちはじめるからです。
例えば、「自転車に乗れないことが悩み」の子がいるとします。
この子は、自転車に乗る練習をして、実際に乗れるようになれば「自転車に乗れない悩み」は必要なくなります。
しかし、この子は次に「もっと遠くに行きたい」と悩むようになります。自転車に乗れないことに悩んだあとは、自転車でどこか行きたいと悩むのが人間です。
人間は希望や夢を持ち続ける限り、必ず悩みを抱えます。
だから、大事なことは「悩みが尽きないこと」に悩むのでなく、「悩み」をとおして意識を広げていく考え方を持つことです。
「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」のだから。
まとめ
人生から悩みが尽きない本当の原因は、「悩みを解決すること」「悩みを消すこと」しか考えられていないからです。
確かに、悩みや問題は苦しいものなので、すぐに解決したくなる気持ちもよくわかります。
しかし、表面的な悩みの解決は、種を残した雑草刈りのようなもので、根本的な解決には至っていません。
悩みを抱えたときに大事なことは、「悩み」があることを問題視するのではなく、「悩み」をとおして意識を広げていく考え方を持つことだと、私は考えています。
意識が広がれば、もうそのことで悩む必要性がなくなります。逆に言うと、悩みがあることで意識は広げられるものだから。
焦らずに、少しずつでいいから、ご自身の悩みと向き合って意識を広げていきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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