考えるのをやめる方法

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

心理カウンセリング空のホームページではいろいろなブログを書いていますが、アクセス数2位のブログが「考えることをやめるのではなく、考え方を変えること」です。

このブログにアクセス数が多いのは「考えることをやめたい」で検索する人がたくさんいるからです。

コロナ禍となり、考えられないような出来事が起こる社会。

考えることに疲れてしまい「もう考えることをやめたい」と思う人が増えているのかもしれません。

そこで、今日は「考えるのをやめる方法」について書いていきます。

目次
オンラインカウンセリング

考えるのをやめたい人の数

ホームページを運営していると、どのキーワードでどのブログにアクセスしたのかを調べることができます。

アクセス数2位の「考えることをやめるのではなく、考え方を変えること」ブログには、「考えるのをやめる」というキーワードで検索した人がアクセスします。

ある期間に「考えるのをやめる」関連のキーワードで検索した人をまとめました。

考えるのをやめたい 246人
考えるのをやめる 186人
考えるのやめる方法 60人
考えることをやめられない 22人
考えることをやめた 8人
合計 522人

上記の数字は、ある一定期間においてブログが閲覧された回数ですので、それ以上に多くの人が「考えるのやめる」で検索していると思います。

それだけ、今の日本には「考えるのをやめたい」人がいるのです。

考えるのをやめる方法

それでは、このブログの本題に入ります。実は、考えるのをやめる方法はとても簡単です。

それは「何も望まないこと」です。

「将来こうしたい」「仕事をやめたい」「明日も安心でいたい」「考えることやめたい」「ご飯を食べたい」など、何も望まなければ、考えることをやめることができます。考える必要性がなくなるからです。

逆に言うと、心のどこかで何かを望んでいるから何かを考えてしまうのです。

実は、私もうつ病で人生を悩み苦しんでいるときに「考えるのをやめる方法」をずっと考えていました。

考えることをやめられたら、うつ病が治せると思っていたからです。(今振り返ると、考えるのをやめる方法を考えている二重苦状態でしたが・・・)

その頃、私は有機農家で農作業の手伝いをしていました。農家にはひつじが3頭いて、餌やりや放牧や毛刈りなども手伝っていました。

ひつじを見ていると、いつも草を食べるか寝るか「め~」と鳴くだけで、考えることもなく悩みもなさそう。

「ひつじはうつ病にならないだろうな~」と思ったとき、ふと「ひつじを1日観察していれば考えることやめる方法が見つかるかも」とひらめきました。

そして、オーナーにお願いして1日中ひつじを観察させてもらいました。

心のどこかで「ひつじもため息とかつくかも・・・」と期待したのですが、1日中、寝る・食べる・鳴くだけの繰り返しで「人間もひつじのように何も考えなければ、うつ病にならないのに・・・」が観察結果でした。

それから観察結果について改めて考えたところ「人間は昔から思考を止めるための修行をしてきたのは、思考は苦しみをもたらすから。でも、なぜ人間はひつじのように思考を止めることができないだろうか、逆に、なぜ、ひつじは思考を止めることができるのだろう」という問いが見つかったとき、人間は考えられて、ひつじは考えられない答えがわかりました。

その答えは、人間には想像力という能力が備わっているから。

私たち人間には想像力が備わっているから「~したい」「~になりたい」「~ありたい」と未来を望むことができる一方で、そうならない現実に悩むことができます。一方で、ひつじは何も望むことができないから、何も悩みがない。

昔の修行僧は思考を止めることで楽になろうとしたけれど、それは人間が修行してひつじのようになろうとすることで無意味なこと。

人間として大切なことは、考えること望むことをやめようとするのではなく、正しい望み正しく考えること。そして、その望を叶えるための行動することだと、腑に落ちました。

正しい望みと正しい考え方

考えることをやめるのは、何も望まないこと。何も望まないことで楽になれる。しかし、楽しくは生きられない。

だから、望むことや考えることが問題なのではなく、間違った望みと考え方をしていることが問題の本質。

間違った望みとは、自然界に起こることや過去と他人を変えようとすること。

間違った考え方とは、答えのでないような問いを考え続けること。

例えば、「人から好かれるためにどうしたらいいだろうか~」と考えると思考ループに陥る。なぜならば、私を好きになるも嫌いになるも相手の価値観によるものだから。

では、正しく望み、正しく考えるためにはどうしたらいいのでしょうか?

「創造すること」と「問題を処理すること」の根本的な違いは簡単である。

問題を処理する場合、私たちは「望んでいないこと」を取り除こうとする。

一方、創造する場合は、「本当に大切にしていること」を存在させようとする。

これ以上に根本的な違いはほとんどない。

~人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門 名土井僚 著より引用~

望んでいないこと、すなわち悩みや問題を取り除こうと考えても、すべてが現状維持の答えとなり、その問題を解決するために本当の答えにはたどりつけない。

一方、自分が心から「~したい」と望んでいることを現実にしようと考えると、心はワクワクして悩みや問題を乗り越えるヒントが見えてくる。

マイナスの出来事を消し去ろうと考えるのではなく、心の中のプラスをかたちにするために考え行動をすること。

それが、人間としての正しい望み方と考え方なのだと、1日ひつじを観察して、最終的にわかった答えでした。

悩みを消すために考えるのではなく、なんでそのことで悩んでいるかを考えることで、本当に望んでいることが見えてくるものですよ。

まとめ

いま、テレビは毎日クイズ番組を放映しています。

「考えることをやめたい」で検索している人が522人もいるのに、考えさせるようなクイズ番組を毎日放映している。

そう、本当の思考の苦しみとは、考えることではなく答えがでないようなことを考えることなのです。

もし、答えのないクイズ番組があったら、それを見たいと思いますか?、そんなクイズは苦しいだけですよね。

私たちが心に抱える悩みや問題も、必ず心の中に答えがあります。

その心の中の答えを引き出すポイントが、自分が本当に望んでいることを明確にすること。そして、その望みが現実になるように考え続けることです。

本当の意味で、考えことをやめられるタイミングは、その望みが現実になったときだけだから。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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