自分よりも弱い者をいじめる心理

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

校内での「いじめ」や社内での「パワハラ」など、ある人が弱い人を攻撃する話をよく耳にします。

「いじめが悪いこと」・「パワハラがよくないこと」を誰だって頭では理解しています。

それなのに、どうしてそのようなニュースが後を絶たないのでしょうか。

実は、人間社会と同じように「にわとり」の社会でもいじめが起きます。

「にわとり」のいじめを見ていると、人間も「にわとり」も「いじめる心理」が一緒だなとつくづく思います。

今日は「にわとりの社会」を参考にしながら、「自分よりも弱い物をいじめる心理」について書いていきます。

いじめとは?

いじめる心理について書く前に、まず「いじめ」について定義をします。

いじめ(虐め)

肉体的、精神的に自分より弱いものを、暴力やいやがらせなどによって苦しめること。

~デジタル大辞泉より引用~

いじめとは、自分より弱いものを言動によって苦しめることです。

次に「パワーハラスメント(パワハラ)」についても調べます。

パワーハラスメント(power+harassment)

職場などで、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、相手に精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為。

上司から部下に対してだけでなく、先輩・後輩、同僚間、部下から上司に対する行為や、顧客や取引先によるものも含まれる

~デジタル大辞泉より引用~

パワーハラスメントとは、自分が持っている権力や立場を使って、自分より弱いものを苦しめることです。

いじめとパワーハラスメントの違いは、攻撃する側が立場的な権力を持っているかどうかの違いですが、自分よりも弱いものを苦しめる・攻撃するという意味では、まったく同義です。

「にわとり」社会のいじめ

「にわとり」社会にも人間社会と同じようないじめがあります。

前回のブログでも書きましたが、以前私が勤めていたファームでは平飼い養鶏をしていました。

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有精卵(あたためるとひよ子に孵る卵)を販売するため、ひとつの鶏舎にはオス(雄)3匹とメス(雌)97匹で飼育していました。

ひとつの鶏舎はひとつの「にわとりの社会」です。

ひとつの「にわとりの社会」では、オスに立場的な順位があり、必ずボス的なオスが1匹います。

ファームでは農業体験イベントを行っており、子供達とたまごを採り体験をしていました。

子供達は恐る恐る鶏舎に入りたまごを採るのですが、その時に子供に向けてジャンプキックをしてくるオスがいます。

体が大きいオスのジャンプキックは、それなりに迫力があり子供は「怖い」と感じてしまいます。

では、3匹のオスのうち、どの「にわとり」が子供に攻撃をしかけてくるのでしょうか?

ボス的な雄でしょうか、それとも・・・

子供をいじめる(攻撃する)オスは3匹のうち1番立場が弱いオスです。

にわとり社会では立場が弱いから、自分より弱そうな子供が鶏舎に入ってくると攻撃をしかけてきます。

逆に、立場が弱いオスは、堂々としている大人や大きな物を持っている人には一切攻撃せずに、鶏舎内を逃げまわります。

それはなぜか?

相手が自分より強そうだからです。

立場が弱い「にわとり」は、鶏舎の中で自分を出すことができず、ストレスを抱え抑圧されているから、自分より弱い立場のものが入ってきたときに、弱い相手をいじめることで、自らのストレスや抑圧されている感情を解放しようとする。

これは、人間社会も一緒なのではないでしょうか。

自分よりも弱い者をいじめる心理

立場が弱い「にわとり」が、より弱い子供をいじめようとする光景を見ていると、人間と一緒だなと思います。

もしかしたら、弱者がより弱者を攻撃・いじめようとする心理は、動物の本能的なものなのかもしれません。

動物の本能的なものだから、頭で「わるいこと」とわかっていてもやめることができないのかもしれない。

いじめとは、精神的に弱い人がより弱い人へと攻撃をすること。

それは、いじめることが目的ではなく、自分の心に抑圧されたストレスやネガティブな感情を、自分より弱い人へぶつけて解放させようとするため。

いじめをそう仮定すると、学校でいじめる側の子供は、本来安心環境であるべきの家庭の中でストレスや抑圧を受けているのかもしれない。

パワハラをする上司は、家庭や社会・組織の中でより大きなストレスを受けているのかもしれない。

まるで、鶏舎の中の立場の弱い「にわとり」のように。

ストレスを周りにぶつけ続けた後は・・・

精神的に弱い人は、自分の中のストレスや抑圧された感情を自分より弱い人へぶつけて解放させようとする。

でも、そういう人は注意をした方がいい。

子どもに攻撃をしかけてくる立場が弱いオスは、1番最初に淘汰され鶏肉になる。

これは人間社会でも一緒のこと。

自分のストレスやネガティブな感情発散のために、いじめやパワハラを続ける人は、周りから人が離れていき段々と孤立化していく。

孤立化がはじまるとストレスをぶつける相手がいなくなり、今度はストレスが内部爆発して自分自身を破壊する。

自分のストレスやネガティブな感情の発散を他者にぶつける人は、最後は必ず自分とその環境を失うことになる。

人間は誰にだって抑圧されたストレスや感情があり、それは誰もが苦しく感じるもの。

それを、弱者に向けてぶつけ攻撃し発散するのは簡単なこと。

しかし、それでは「にわとり」と同じレベル。

人間と「にわとり」の違い

人間は誰だって弱い存在。

誰にだってストレスや抑圧されたネガティブな感情があり、それは誰もが苦しく感じるもの。

その心の中に蓄積されたストレスやネガティブな感情は、弱い誰かにぶつけて発散するのではなく、自分自身で定期的に解放すればいい。

あなたが心地よいと感じる物事をすればストレスや感情は解放される。

例えば、ストレスを感じたときに空を見上げて大きく深呼吸すること。

ハイキングや山登り・散歩など、自然の中で五感を感じられることも効果的。

心に少しゆとりができたら、今度は「自分はどんな出来事でストレスを感じるのか?」を客観視すること。

自分がストレスを感じる理由が理解できれば、ストレス耐性が高まりストレスの蓄積が軽減されると同時に、人間性を高めることができる。

人間性が高まり心にゆとりがうまれれば、わざわざ誰かをいじめようとは思わない。他者をいじめる必要性はなくなる。

人間と「にわとり」は違う。

人間は相手を思いやることができ、自分の弱さと相手の弱さを知り理解することができる。

そして、互いがお互いの弱さを受容することができたとき、お互いが弱さをカバーするWIN-WINの関係を築けるのが、人間らしさなのではないでしょうか。

まとめ

「いじめ」のニュースは後を絶たず、いじめが無くなるどころか、悪質化しているのが今の日本の状況ではないでしょうか。

「いじめ」が悪いことだとわかっていてもやめることができないのは、人間が動物的になってきているから。

人間と動物のちがいは、想像力があるかどうかのちがい。それは、自分のストレスやネガティブな感情を理性でコントロールすることができるかどうかのちがい。

人間と「にわとり」は違います。

私たち1人ひとりが弱い人間であることを受け入れ、そして、想像力をもって他者と協力する社会をつくることが、人間らしさなのではないでしょうか。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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