心の成長をサポートします
初めまして。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
心理カウンセリング空を見つけていただき、ありがとうございます。
「心理カウンセリング」と聞くと、「カウンセラーに相談して悩みを解決できるもの」というイメージをお持ちかもしれません。
確かに、それも心理カウンセリングの一ひとつです。
しかし、私のカウンセリングで最も重視しているのは、「自分自身で悩みや問題を乗り越えられるように心の成長をサポートする」ことです。
その考え方に至ったのは、私がうつ病になったとき、うつを治すことではなく自分の心を育てることに専念した結果、自然とうつを克服できたからです。
自己紹介も兼ねて、私が心理カウンセリング空を始めるまでの経緯をご紹介します。
心理カウンセリング空
関口 剛史
日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー
まさか自分がうつ病に・・・
私が心理カウンセラーを志したのは、うつ病になったことがきっかけでした。
私の前職はITエンジニアでした。
その当時はただ「成功したい・幸せになりたい・豊になりたい」と思いながら仕事をしていましたが、あるときから私の心に異変が起きはじめました。
仕事をしようとしてもやる気が起きず、漠然とした不安を感じるようになり、最初は「ちょっと疲れているのかな・・・」と思うぐらいで、それよりも目の前の仕事を終わらせることに気持ちを集中させようとしました。
しかし、心は言うことを聞かなくなり、気持ちが落ち込みはじめ、どんどん強い不安を感じるようになり、仕事が回らなくなり焦ってミスも増えて、負のスパイラルに陥りました。
その頃、私の異変に気づいた上司のすすめで心療内科へいき、「軽いうつ病」と診断されました。
「まさか自分がうつ病に?」と最初は受け入れられなかったですが、自分ではどうすることもできず、抗うつ薬を飲みながら仕事を続けました。
薬を飲むことで、確かに気持ちは安定しましたが、仕事がはかどることはなく、積もる仕事に心は焦るばかり。
そのことを心療内科で相談しても、さらに強い薬が処方されるだけで「現実的な問題をどう解決するか?」という話をすることができませんでした。
薬だけでは効果がないと思った私は、心理カウンセリングを併用して受けることにしました。
このとき受けた心理カウンセリングは「今の問題の原因は過去にある」というトラウマ療法的なカウンセリングの方針で、カウンセリングに行く度に過去の生い立ちの話ばかり。
「今が苦しいのに、過去の話ばかり・・・」という心境でした。
そのころから、私の不安感は絶望感に変わりはじめたのです。
そして、ある日の朝、私は起きることができなくなりました。
心と頭(思考)と体がバラバラになった日
ある日の朝、目が覚めたときから、今までにない強い不安感と絶望感を味わいました。
仕事には行かなくてはなりませんが、どうにか起き上がろうとしても体が言うことを聞いてくれません。
出勤時間が過ぎても会社に遅刻する旨の電話をすることすらもできない状態。
このとき、頭(思考)は「会社に行かなくてはならない。だから、起き上がれ!」と体に指示をするのですが、心は絶望感で溢れ、体は断固拒否。
私の心・頭・体の3つがバラバラになったような感じで、もう、自分ひとりではどうすることもできなくなっていました。
それから、私は「抑うつ病」と診断され、そのまま会社は休職することに。
会社を休職すれば、仕事のプレッシャーとストレスからは解放されるので、私も家族も休めば「うつ症状」は改善されると思っていました。
しかし、実際には「うつ病になったことへの後悔」と「仕事を休んでいることの罪悪感」が強くなり、私のを気持ちは更に落ち込み、最後は引きこもり状態となりました。
結局、会社の休職期間の中に「うつ」を改善することができず、そのまま退職となりました。
どこの会社(所属)にも属さない孤独感、何もすることができない自分への否定と後悔の毎日。
もう人生はどん底でした。
有機農業との出会い
何もやる気が起きず、鬱々とした日々を過ごしていたある日、妻が1枚の新聞記事を持ってきました。
その記事には”うつになった人が農業に出会い、農作業をとおしてうつが少しずつ改善され、社会復帰をした人”のことが書かれており、妻から「あなたもどこか住み込みで農作業でもしてきたら?」と言われました。
私の心には「どうして自分が農作業なんてしなくてはならないの?、農作業でうつが改善するなら心療内科はいらないでしょう。そもそも、このうつ状態では農作業にいくこともできない」という感じで、最初はかなり否定的な思いでした。
しかし、どこか自分でもわかっていました。
「このまま社会に出ることを恐れ、うつ状態を言い訳にしてズルズルと家にいても、なにひとつ変わらない」
私は、住み込みで有機農家へ農業の手伝いにいくことにしました。
家で引きこもっていたときは、睡眠薬がないと眠れない日々を送っていたのですが、農作業で1日外で体を動かしてクタクタに疲れれば、人は自然と眠れることを学びました。
また、「にわとりを絞める作業」を体験したときには私たちが「あたりまえに食べている」ものは、多くの「いのち」の犠牲の上で成り立っており、「今日を生きるの辛い」と思っていた私の人生観が変わりました。
うつ症状も少しずつ改善されていき、同時に「どうして農作業でうつ症状が改善されるのか?」を疑問に感じ、「自然の摂理と人間の心」に関係性があることに気づき、自然や農業のことと心理学を組み合わせて勉強をするきっかけとなりました。
それからも手伝いに通い続け、その有機農家さんで合鴨農法による「米づくり」を担当することに。そして「米を育てる」のも「心を育てる」のも同じ過程であることを学んだのです。
東日本大震災後のボランティアでの気づき
農業の手伝いに通うようになってから、私の心は安定しはじめ、以前のように心が落ち込むことはなくなっていました。
しかし、心のどこかでうつ病になったことを後悔し、これから社会に復帰する勇気が出せない状態でした。
そんな時に東日本大震災の発生。
2011年5月に有機農家の仲間達と被災地で炊きだしボランティアに行くことになり、私も参加しました。
いざ自分の足で被災地に立つと、私の想像を超える被害状況。
私たちの炊きだしボランティアチームは、津波により全てが流された地区、1階が破壊され2階で不自由な生活を余儀なくされている地区などで、お昼ご飯を炊き出しで提供することになりました。
「被災者の方になんて声をかければいいのだろう・・・」という思いの中、最初の活動地区での提供がはじまり、続々と被災者のみなさんが来てくれた時、私は目を疑いました。
被災者のみなさんが、心からの「笑顔」だったのです。
この光景を見たときに「こんな困難な状況なのに、この人たち笑顔でいられるのだろう・・・」と思いました。
なぜならば、当時の私はまだ心から「笑顔」になれていなかったからです。
事実を受け入れ、未来を描くこと
みなさんの心からの”笑顔”を見たとき「うつを克服するヒントがあるのではないか?」と直感的に感じた私は、その笑顔に惹かれて「どうしてこんな状況で、みなさん笑顔でいられるのですか?」と思ったことを素直に聞いてみました。
その方は地区の会長さんでした。
そうだね。今はみんな笑顔でいるよね。でもね、3.11の当日はとても悲惨な状況だった。多くの街や人が流されたよ。この街でも多くの人が死んだよ。
津波が退き避難していた山から街に降りたとき、それはもう地獄絵図のようだった。
だけどさ、だからといってね、いま泣いたところで、後悔をしたところで、街が元に戻るのかい?亡くなった方が生き返るのかい?
泣いて、後悔して、すべてが元に戻るのであれば、私だっていくらでも泣くよ。
でも、いくら悔やんだって現実は元には戻らない。
だったらさ、起きたことを悔やみ続けるりも、今をしっかりと受け入れ、これからの10年でこの街をどうよりよくしていこうか?と自分たちの未来を描くことの方が大事ではないかな?
きっと、この街のみんなは10年後の未来を描いているから、この状況でも笑顔でいられるのではないかな。
そして、自分たちの未来を描けるから、こうしてボランティアに来て頂いく方々に心からの笑顔で感謝が出来るのだと思うよ。
今日はありがとう。10年後にまたおいでね
お話を聞いたとき、私は「人間の本当の強さ」を実感しました。
それと同時に、この厳しい状況下でも笑顔でいられる人々と、何不自由ない生活をしている私が笑顔になれない違いはどこにあるのだろう?と考えました。
そして、わかりました。
私には「起きた事実を受け入れられる心、未来を描き信じる心」がないことに。
会長さんは、大震災という未曾有な現実に対して、しっかりと受け止め・受け入れらているから、未来を描くことができるのではないか。
一方、私は「うつになった」という現実を受け止め・受け入れられていないから、いつまでも「うつ」を言い訳にして過去を後悔し、未来に不安を感じているのではないか。
だから、私は心から笑顔になることができないのだと腑に落ちました。
そして、本当に必要なことは「うつになった事実」をどうにかすることではなく、今を受け入れ未来の自分を信じられるように心を育てること。
そのために必要なことは「自分の心」を育てるためにはどうすればいいか」をテーマととして、『日本メンタルヘルス協会』で本格的に心理学を学びました。
そして、自分の心を見つめ、自分の心を育てることで、自然とうつを克服できたように、きっと、他の人も自分の心を育てることに意識を向ければ、目の前の問題や悩みを乗り越えられるようになるという思いで、心理カウンセリング空をはじめました。
事実を受け入れ、乗り越えられる心を育てること
残念ながら、私たちが生きていくなかで、辛いことや苦しいことがたくさん起きます。
そういうときは、事実を受け止めることは難しいものです。
しかし、辛いことや苦しいことがあるからこそ、楽しいことや嬉しいことも必ずあります。
私がうつ病の経験と被災地での体験、農業や心理学から学んだことは、人間は「辛い・苦しい」と感じたときにこそ、そのを事実を受け入れ、今の状況を乗り越えられるように心を育てることが大切ということです。
被災地にボランティアに行くと「逆に元気をもらえた」という声をたくさんききます。もちろん、私もそのひとりのです。
では、どうしてでしょうか。
きっと、困難な状況下でも現実を受け止め、たくましく前を進もうとする人の姿を見て、「自分も頑張ろう!」と心から思えるからだと思います。
これはアメリカの小説家ルイーザ・メイ・オルコットさんの言葉で、私が大好きな言葉のひとつです。
どんな嵐の日でも、雲を抜ければいつも透きとおった青空があります。私たちの心も空と同じです。
さあ、あなたも心の雲を吹き飛ばして、雲の向こうの青空を体感してみませんか?
心理カウンセリング空では、心を育てながら、あなたの心が晴れわたるまでサポートします!
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