想像力の正しい使い方

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    生きていると、日々いろいろな悩みがありますね。

    ひとつ悩みを解決して「ホッと」していたら、また次の悩みがうまれてくる。

    そのうち、悩むことに疲れはじめて「悩みをなくしたい」「これ以上考えるのをやめたい」と思ってしまうものです。

    でも、その「悩む能力」をどうか否定しないでください。

    なぜならば、「悩む能力」とは「想像力」でもあるからです。

    今日は「想像力の正しい使い方」について書いていきます。

    目次
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    包丁の能力

    「想像力の正しい使い方」の前に、まず1本の包丁について考えてみましょう。

    上に1本の包丁があります。この包丁にはどんな能力があるのでしょうか?

    包丁には物を「切る」能力があります。

    では、包丁の「切る」能力は、いい能力でしょうか?、それとも悪い能力でしょうか?

    答えは、包丁の使い手によって変わります。

    包丁で誰かを喜ばせる料理を作れば、包丁は道具となり「切る」はいい能力になります。

    逆に、包丁で自分や他人を傷つけると、包丁は凶器となり「切る」は悪い能力になります。

    包丁の「切る」能力に良し悪しがあるのではなく、包丁の使い手に良し悪しがあるのです。

    「道具の能力」と「道具の使い手」の問題をはき違えると、包丁の能力を無くそうしてしまい、危険な凶器もなくなるけれど、人を喜ばせる道具もなくなり、最後は「包丁らしさ」を見失う。

    私たちの「想像力」も包丁の能力と一緒で、その能力に問題があるのではなく、能力の使い方に問題があるのです。

    人間だけが悩む理由

    人間は1人ひとり個性や価値観や経験がちがうため、抱える悩みも一つ一つ違います。

    ただ、悩みを抱える人にはひとつの共通点があります。

    それは、想像力がとても豊かで物事を考える思考力があることです。

    人間が悩むのは、想像力と思考力があるからです。

    だから、悩みが深くなると想像することや考えることをやめようとしてしまう。

    確かに、想像することも考えることもやめることができたなら、私たちも猫のように1日を何も考えずに過ごすことができるのかもしれません。その方が楽になれるのかもしれません。

    しかし、なぜ自然界のなかで人間だけに想像と思考する能力が備わっているのでしょうか?

    それは、1人ひとりがその能力を活かすためではないでしょうか。

    想像力や思考力を否定し、想像すること考えることをやめることで悩みはなくなります。しかし、その一方で喜びもなくなり、最後は「人間らしさ」を見失う。

    大事なことは、自分が持っている能力を否定するのではなく、その能力をどう活かすのか?を考えること。

    想像力の正しい使い方

    繰り返しになりますが、人間が悩めるのは想像力と思考力があるからです。

    悩みとは=想像力+思考力です。

    包丁の「切れる」能力と同じように、私たちの「想像力」と「思考力」に問題はありません。もし悩みすぎて疲れてしまうのであれば、その能力の使い方が間違っているだけです。

    自分や他人を傷つけることや未来のマイナスをイメージすることに能力を使えば、気持ちは落ち込み悩みは深くなります。それでも悩み続けていると、やがてその悩みが現実になってきてしまいます。

    逆に、自分や他人が喜ぶようなことや未来のプラスをイメージすることに能力を使えば、気持ちは軽くなり希望が持てるようになります。その希望を描き続けることで、やがてその希望が現実になってきます。

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    私たちが持っている能力に良いも悪いもありません。能力は使い方次第です。

    どうか、ご自身が持っている想像力を否定するのではなく、その想像力が生きるような使い方を考えてみてください。

    その想像が「あなたらしさ」になるのだから。

    まとめ

    「苦しいから悩みを消したい、考えるのやめたい」というご相談をいただくことがあります。

    確かに、考えることをやめて悩みを消せたなら楽になれると思えます。その気持ちもわかります。

    でも、それは違います。

    本当の苦しい理由は自分が持っている能力を否定し、その能力を正しく使えていないところにあります。

    包丁は、自分や他人を傷つける凶器にもなれば人を喜ばせる道具にもなります。

    包丁を自分や他人を喜ばせるために使いたいと思っているのに、自分と他人を傷つけていたのでは苦しいですよね。

    私たちの悩める能力も一緒で、自分や他人を傷つけることもできれば、自分や人を喜ばせるために使うこともできます。

    持っている能力を否定するのではなく、その能力をどう活かすのか?を考えてみよう。

    そうすることで「悩める能力」は「未来を描く能力」へと変わるものだから。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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