理想を叶えるために必要なこと

理想を叶えるために必要なこと

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史

前回のブログで「悩みの解決策を求めるよりも理想を叶えよう」について書きました。

でも、実は悩みを解決することよりも理想を叶える方が難しいことです。

悩んでいる状態から理想を描くと、叶えられない理想を設定してしまうからです。

そこで、今日は「理想を叶えるために必要なこと」について書いていきます。

目次
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叶えられる理想・叶えられない理想

前回のブログで「悩みの解決策を求めるよりも、理想を叶えよう」についてブログを書きました。

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でも、「理想を叶えよう」と書くのは簡単だけれど、実際には悩みを解決するよりも理想を叶える方が難しいこと。

特に、気持ちが落ち込み、悩んだ状態から理想を描くと、大体は叶えられない理想を望んでしまいます。

理想には「叶えられる理想」と「叶えられない理想」の2つがあります。

叶えられない理想とは「問題や悩みがない状態」を望んだもので、叶えられる理想とは「心からこうありたい!」を望むものです。

2つの理想は、理想を描いた後の思考と行動に大きな差が生じます。

「問題や悩みがない状態」を望むと環境・状況・他者を変えようとし、「心からこうありたい!」という理想を描くと自分の心を変え育てようとします。

要は、悩みや問題を抱えたときに、環境・状況・他者を変えようとするのか、自分の心を変えようとするかのちがいです。

私が、2つの違いに気づいたときの経験談をご紹介します。

うつ病を治すことは本当の理想ではなかった

以前、私は仕事のストレスからうつ状態となり、会社に出社することもできなくなってしまいました。

心療内科で相談したところ医師から「うつ病は心の風邪みたいなものですが、ゆっくり治してきましょう」と言われ、「そっか、うつもカゼみたいなもので治るのか・・・」と安心しました。

しかし、この「心を治す」という言葉が、私のうつを長引かせることになりました。

そもそも「治る」とはどういうことでしょうか?、例えば、カゼが治るとは熱が下がり、また元気になること、骨折が治るとは、また元通り体を動かせられるようになること。

では、「うつが治る」とはどういうことでしょうか?。気分が落ち込まなくなること?。それとも社会復帰できたときに治ったと言えるのでしょうか?。

当時の私は頭では「うつを治したい」と望んでいました。しかし、心の中では「うつが治って社会復帰したとしても、またストレスでうつになってしまうのでは・・・」という不安が常に残っていました。

だから、医師から「まだ、うつが治るには時間がかかりますね・・・」と言われると、「安心と残念」の矛盾した感情が葛藤し、心療内科に通い続けても、抗うつ薬を飲み続けても、私の心は前を向くことはありませんでした。

しかし、あるときフッと「うつを治したい」という理想が間違っていることに気づきました。

「うつ病」という症状を治そうとするのではなく、もっと心から「こうありたい・こうしたい!」と思うようなことを望むべきでないだろうか。

そこで思いついたのが「日々を笑顔で生きていけたらいいな・・・」という理想でした。

では、その理想を叶えるために「うつの自分でもできそうなことをなにか?」を考えたとき「とりあえず朝起きたら笑顔になってみる」という行動でした。

そして、とりえあずもいいから毎朝笑顔になる行動を続けたところ、気づいたらうつ症状は消えていました。

私がうつ病の経験で学んだことは以下の4つです

  • 悩みや問題を解決することと、理想を叶えることはちがうこと
  • 「心からこうありたい!」と思えるような、理想を明確にすること
  • その理想に向かって、小さな行動を積み重ねていくこと
  • その結果、心は前向きに変わっていくこと

理想を叶えるために必要なこと

私はうつ病になってから「うつを治すこと」を理想・目標としてきました。

しかし、その理想は「悩みや問題がない状態」を望んだもので「うつが治らないと元気になれない」という考え方になり、いつまでたっても前に進むことができませんでした。

逆に、発想を変えて「笑顔で生きたい!」という心からの理想を設定し、その為に「今日何ができるか?」を考えたことで「毎朝、笑顔になる」という行動ができるようになりました。

夢や希望・理想や目標を叶える為に必要なことは、「心からこうありたい・こうしたい!」と思えるような理想を設定することです。

心からの理想を設定すると、今の自分にできそうなことが必ず見つかります。その理想に向かって勇気をだして1歩踏み出してみましょう。

もちろん、夢や理想を叶えようとするならば、それ相応の試練にも直面します。

でも、心から理想に向かったときに直面する試練こそが「こうしたい!」を叶える機会であり、心を育てるエネルギーとなるのです。

アインシュタインは「いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできない」と語っています。

言葉を言い換えると「意識を上げないと問題は解決できない」という意味になります。

「問題や悩みがない状態」を望むよりも、「心からこうありたいという」の理想に向かって心を育て意識を上げていきましょう。

まとめ

心理学者エリックバーンは「過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる」と語っています。

理想を叶えるために必要なことは、自分と未来を変えていくために「心からこうしたい!」と思えるような理想を設定し1歩踏み出すことです。

人間社会で生きていれば、いつも悩みや問題ばかりです。その悩みや問題を消すために努力しても、心が変わらなければ、また同じような悩みに直面するものです。

逆に「心からこうありたい!」と思うようなことにエネルギーを注げば心は成長する(意識が上がる)。心が成長すれば、過去の悩みは、気づいたら悩みではなくなっている。

そうやって、人の心は成長していくものでは・・・と、私はうつ病の経験を通して学びました。

「問題や悩みがない状態」を望むよりも、「心からこうありたいという」の理想に向かって1歩ずつ歩んでいきましょう。

ここまでお読みいたがき、ありがとうございました。

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