
カウンセリングSORAの関口です。
これまでの自分自身の人生を振り返り、また多くの方々から寄せられる人生相談に向き合う中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。 人としての生き方の本質を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。
そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、先人の智慧が詰まった書籍を引用しながらブログを綴っています。
しばらくの間は、「イソップ寓話」を紐解きながら、これからの生き方について一緒に考えていきたいと思います。
今日の言葉
228.鵞鳥(がちょう)と鶴
鵞鳥と鶴が同じ草地で餌を啄んでいた。猟師が現れた時、身軽な鶴は無事だったが、鵞鳥は体が重いので、もたもたしていて捕まってしまった。
このように人間の場合でも、町に内乱が起こったりした時、貧乏人は身軽で、別の町へと移動しやすいが、金持は持物が多すぎて身動きできず、身を滅ぼすのだ。
(引用元:『イソップ寓話集』中務哲朗 訳/岩波文庫)
混迷の時代を「身軽」に生きる。
今日、2026年3月3日。世界はまた一段と、混迷の度を深めています。
先週末にはアメリカによるイランへの攻撃が報じられ、中東情勢はかつてないほど不安定な局面を迎えました。
エネルギーの多くを中東に依存している私たちの暮らしは、これから一体どうなってしまうのでしょうか。
ここ数年、世界が根底から変わりつつあるのを肌で感じます。
ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの衝突。そして今年1月のアメリカによるベネズエラへの軍事行動に続き、今回のイラン攻撃……。さらには頻発する自然災害。私たちは今、あらゆる前提が崩れ去るような、極めて不透明な時代の中に立たされています。
こうした「外側の世界」の激動を前にすると、私たちの心もどうしても不安定になり、何かにすがりたくなってしまいます。
しかし、このような時代だからこそ大切にしたいのは、物や出来事に過度に執着せず、今日という一日に「感謝」していくことではないでしょうか。
社会情勢が揺らぐと、私たちは無意識に、今あるものを失うまいと強く執着してしまいます。
しかし、その執着こそが「失うことへの恐怖や焦り」を増幅させ、さらに心を不安定にさせてしまうという、苦しいループを生んでしまいます。
イソップ寓話は「金持ちと貧乏人」という形で身軽さを対比していますが、その本質は「心の在り方」を伝えているのだと感じます。
今、この瞬間にあるものに意識を向け、ただ感謝する。
その内側の静かな姿勢こそが、荒波のような時代を生き抜くための、本当の「身軽さ」であり「強さ」になるのだと信じています。
今日の問いかけ
「今日という一日に、感謝していますか?」
社会情勢が不安定になると、私たちはつい、将来の不安ばかりを強く想像してしまいます。
もちろん、現実的な備えは必要ですが、それと同じくらい「今への感謝」が大切です。
今日を「不安」で生きるか、「感謝」で生きるか。 その選択の積み重ねが、私たちの未来を形作っていくのだと思います。



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