みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
みなさんに質問です。
みなさんの小学生の頃の夢はどんな夢でしたか?、今のあなたに夢はありますか。
どんな状況でも、人は夢を描くもの。コロナウイルスで先が見えない状況だからこそ、ひとり一人が自分を高めるための夢を描くことが大事なのではないでしょうか。
今日は「夢は叶えることが目的か、自分を高めることが目的か」について書いていきます。
年代別に変わる夢
小さい子に夢を聞くと「スーパーヒーローになりたい」とか「お母さんになりたい」など、今の自分が憧れている人になりたいという夢になる。
小学生に夢を聞くと「サッカー・野球選手になりたい」や「看護師・保育士・先生になりたい」など、将来の自分が就きたい職業が夢になる。
大学生に夢を聞くと「社会に出てチャレンジしてみたい」か「安定した会社に入りたい」など、より現実的な夢になる。
30代に夢を聞くと「結婚する」とか「成功者になる」とか「マイホームを建てる」など、もっと現実的な夢になっていく。
では、80代になったとき、私たちは夢を持つことができるのでしょうか。いろいろな方のお話を伺っていると、ご高齢の方でも「この人は若い」と感じる方は必ず「夢や目標」を持っていて、その夢や目標の実現に向けて、日々いろいろなことを考え実践されている。
おそらく人間は死ぬまで夢を持つことができるのだと思う。夢は年代や状況とともに変化していく。夢が叶う人もいれば、夢半ばで挫折してしまう人もいる。しかし、ひとつの夢が叶っても、ひとつの夢をあきらめても、人は必ず次の夢を描く。
そう考えると、夢が叶ったときも挫折してあきらめたときも、それは次の夢への出発点。人間は夢を描き続けるようにできているのかもしれない。
夢の善し悪し
「You Tuberになりたい」という夢を小学生が描いたとき、その夢は良い夢なのか、それとも悪い夢なのか、親によっては「もっと真面目に将来考えなさい」と子どもに言ってしまうかもしれない。
しかし、夢に善し悪しはなく、その夢を描いた動機に善し悪しがある。
子どもが「You Tuberになりたい」と思った動機が「人を楽しませるような動画を作りたい」というものであれば、成長を伴う良い動機。「You Tuberになればゲーム実況をして、楽に稼げる」というものであれば、現状維持の悪い動機。
子どもが「人を楽しませるような動画を作りたい」と本気で思えば、パソコンの使い方や動画の企画~作成~編集~投稿までを学ぶことに意欲を見せる。また、苦労して作った動画が誰も見てくれなくとも、あきらめずに続けることができる。
子どもが「You Tuberになればゲーム実況をして、楽に稼げる」と本気で思えば、とりあえず自分のゲーム実況を投稿するが、誰も見てくれないことに気づく。それでも「動画で楽に稼げること」をあきらめないと、刺激的な動画を作るようになり、迷惑You Tuberへとなっていく。
夢に善し悪しがあるのではなく、その夢を描いた動機に善し悪しがある。言い換えれば「挑む夢」と「逃げる夢」のちがい。
だから、子どもから「You Tuberになりたい」と言われたときに、その夢を親の価値観で否定するのではなく「どうして、そうなりたいと思うの?」と聞き返すこと。その子にとって、その夢が「挑む夢」であり、その子が成長する機会になるのであれば、親は応援することが大事だと思う。なぜならば、夢は叶えることが目的ではなく、自分を高めることが目的だから。
夢は叶えることが目的か、自分を高めることが目的か
夢は叶っても挫折しても終わりではなく、次の夢への出発点。人間は夢を描き続けるようにできている。
夢をそう仮定すると、人間にとって夢は叶えることが目的ではなく、夢をとおして自分を高めようとすることが目的になるのではないだろうか。
「You Tuberになってお金を稼ぐ」ことが夢で、その夢が目的になると「どうすればアクセス数を増やせるか?」という視点になり、楽しさを与える動画ではなく過激な動画を作りはじめる。
一方、「人を楽しませるような動画を作りたい」という夢を描き、「人を楽しませる動画を作るためにはどうするか」を考えられると、自分にとって学ぶべきことが見えてくる。そして、その夢に向かって日々努力していくことで自分が高まり、結果として人に見てもらえる動画が作れるようになる。
夢は叶えることが目的なのではなく、夢を叶えるために自分を高めることが目的。
だから、ひとつ夢が叶っても挫折をしたとしても、次の新しい夢を描けるのだと思う。
夢を描く際に大切なことは、その夢が「挑む夢」か「逃げる夢」かを見極め、その夢を実現するためには、どうやって自分を高めていけばいいのかを考え実践することではないだろうか。
ワクワクする夢をイメージして引き寄せの法則で叶うことを待っていても、夢が引き寄せられることはない。夢とは、その夢にふさわしいような自分になることだから。
まとめ
最近、夢を叶えることを目的にして、そのための手段を問わない人が増えているような感じがします。
自分の夢に対して反対意見を言う人を「ドリームキラー」とラベル付けしたり、YouTubeでの動画再生回数を増やすために非常識な動画を作成したり、自分を高める努力をせずして、夢だけを叶えようとするから、手段を問わずに自分勝手になってしまう。
夢は叶えることが目的なのではなく、夢は描き叶えようとすることで、自分を高めることが目的。
夢をそう捉えることができたとき、人は成長することができるのではないでしょうか。
先の見えない時代だからこそ、ひとり一人が夢の捉え方を変える必要があるのだと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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