みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
新型コロナウイルスの影響により、休校やテレワーク、外出自粛となり自宅で過ごす時間が増えています。
その時間をどう過ごしていますか?
目標をもって時間を過ごせていればいいですが、目標もなく時間を持て余してしまうときは、未来の自分のために時間を投資してはいかがでしょうか。
これからの社会、今までの価値観や常識では通用しなくなることが増えてきます。そのときに求められるのが、自分の考えや感じていることを踏まえて物事を判断する能力。
今日は、タイムマネジメント(時間管理の方法)を参考にしながら「未来の自分に時間を投資すること」についてご紹介します。
時間を持て余すときにタイムマネジメントが必要になる3つの理由
タイムマネジメントとは、限られた時間を管理して、優先事項を実行するための考え方・手法です。
タイムマネジメントと聞くと、忙しいビジネスマンに必要なことで、時間にゆとりがあるときには不必要と思われるかもしれません。
しかし、時間を持て余すときだからこそタイムマネジメントが必要です。時間の使い方を意識しないと以下の問題が想定されるからです。
問題1:なんとなく1日が過ぎてしまう
学校へ行き勉強や部活をすること、会社へ出社して仕事をすること、仲間と食事会や飲み会をすること。2020年2月まではそれらの予定でスケジュールはいっぱいで充実した日々を過ごしていたかと思う。
しかし、学校は休校、仕事はテレワーク、友人と会うことも自粛するなかで、スケジュールは空白になり、空いた時間の過ごし方がわからない。特に今まで忙しくしてきた人ほど、空いた時間に戸惑うもの。
時間の過ごし方がわからなくなると、受動的にYoutubeで動画を見てスマホでゲームして、1日がなんとなく終わってしまう。今日を振り返ったとき「楽しかった」「頑張った」という達成感も充実感も感じられなくなってしまう。
問題2:スマホやゲーム依存になってしまう
することがないから、とりあえずスマホやゲームで受動的な楽しみを得ようとする。しかし、受動的な楽しみは「快楽」が強く「持続性」が低いため、「もっともっと」を求めるようになり、依存度が強くなる。
依存度が強くなると、理性が効かなくなり自分の意思でゲームを止めることが難しくなる。目の前のリアルよりも画面の中のバーチャルリアルが優先され、自分や周りを見失ってしまう。
問題3:自分を見失ってしまう
スマホやゲームに依存して、なんとなくの1日を積み重ねてしまうと、最後は自分を見失ってしまう。
自分はどう考え、どう感じるのか、本当はどうしたいのかなど、心の声を聞くことができなくなり、最後は自分でも自分がわからなくなってしまう。「うれしい」や「楽しい」や「大好き」といった感覚を忘れてしまい、ボーッとした状態の日々を過ごしてしまう。
新型コロナウイルスが収まり社会が再び動き出したとき、新しい変化に対応できなくなり悪循環に陥ってしまう危険性がある。
時間のマトリックス
時間が空いた時ほど時間を有効に使うことが重要になります。しかし、時間は目にも見えず気づいたら流れ去っているため、まずは日々どんなことに時間を使っているのかを知ることです。
時間の使い方をわかりやすくするために、スティーブン・R・コヴィー著の『7つの習慣』より、重要性と緊急性を軸にして行動を4つの領域に分けた時間のマトリックスを紹介します。
第1領域
第1領域は、緊急度が高く重要度も大きいこと。
緊急の仕事や家族の病気、放置しておくと更に事態が悪化していくようなこと。
第1領域は、ストレスが高く心身ともに疲れやすい。第1領域に時間を使ってきた人は、ぽっかり時間が空くと第4領域へ流れやすい。
第2領域
第2領域は、緊急度が低く重要度が大きいこと。
自分の未来への投資、心身のリラックス、趣味の活動など、心から「楽しい」と感じられること、「充実感・達成感」を味わえるようなこと。
第2領域は、緊急度が低いため、自分で意識をしておかないと時間配分ができない。
第3領域
第3領域は、緊急度が高く重要度が小さいこと。
突如として行われる会議、いきなり誘われて断れない飲み会、以前は第1領域だったことが、緊急度が下がり第3・4領域になっても続けられていること。
第3領域は、自分の意志による活動ではなく、周りの流れによってうまれることが多い。周りのために時間を使っていると、ぽっかり時間が空いた時に第4領域へ流れやすい。
第4領域
第4領域は、緊急度が低く重要度も小さいこと。
暇つぶしのゲーム、なんとなく眺めているYoutube、とりあえずのSNS投稿や反応など。
第4領域は、楽でいられる反面に、何の変化も成長もない領域。なんとなく楽しいのだけれど虚しさが残る時間となる。
領域は目標によって変わる
1日の時間は誰もが24時間と決められている。しかし、その時間を、どの領域で使うかはひとり一人に委ねられています。
では、みなさんはどの領域に1日24時間を使っていますか?
行動がどの領域に属するかを知るためには、その行動がどんな目標に向かっているのかを意識する必要があります。
例えば、睡眠時間は心身を休める時間なので第2領域、家族のために食事を作るのは第1領域、料理のスキルを向上させようと意識すれば第2領域にもなります。
家族や友人とのコミュニケーションのためにするゲームは第2領域、暇だからなんとなくゲームをするのは第4領域。何かを学ぶためにYoutubeを見るのは第2領域で、目的もなく見続けるのは第4領域。なんとなくの付き合いでオンライン飲み会をするのは第3領域、これからのことを語り合えば第2領域。
タイムマネジメントは、あなたの行動がどんな目標に向かっているかで領域を分けるため、明確な目標や希望などを持っておくことが重要です。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、部活やイベント・プロジェクトなどが延期や中止となり、今までの目標としていたことを見失ってしまった人が多いと思います。今まで目標に向けて頑張ってきた人ほど、時間をどう使っていいかわからなくなり、第4領域に時間を使ってしまうかもしれません。
今は先行きが見えない時代。そういう時代だからこそ、未来の自分に時間を投資してみませんか?
未来の自分に時間を投資しよう
先の見えない時代だからこそ、未来の自分に時間を投資することが重要になります。なぜならば、これからは自分で物事を考え感じたことを踏まえて判断する能力が求められるからです。
自分の未来に投資することは第2領域です。第2領域に時間を投資するためには、第1領域のことは早めに終わらせ、第3第4領域のことを減らすことです。
勉強・読書・楽器・家事・運動など、それをやったときに自分が心から「学べた」「わかった」「成長できた」と感じられることを目標にして、チャレンジしたときに「達成感・充実感」を味わえることが、第2領域です。
未来の自分にために時間を投資し、いろいろなことに興味を持って学ぶことで心は広がり、自分が考えていること感じていることをキャッチしやすくなります。
自分で自分のことが理解できることで、社会変化の中でも安定した自分でいられるようになれます。目標を見失いやすいいまだからこそ、自分を育てていくことを目標にしてみましょう。
まとめ
時間にゆとりができたときこそ、タイムマネジメントを学び、未来の自分のために時間を投資しましょう。
社会が大きく変化していくなかで、これまでの常識や価値観も変り自分で物事を判断できることが大切になるからです。
心身のリラックス、趣味の活動など、心から「楽しい」と感じられること、「充実感・達成感」を味わえるようなことが第2領域です。
ぜひ、あなたにとっての第2領域を見つけてチャレンジしてみてください。
『7つの習慣』を読むことからはじめるのよさそうですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント