時間とは、生きるということ

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

新型コロナウイルスにより外出自粛が続いています。

学校は休校、仕事は休業やテレワークになったことで、家で過ごす時間が多くなっています。

その時間をどのように使っていますか?

どんな社会情勢だとしても、1人ひとりに与えられている時間は平等。

自分の時間は有効に活用したいけど、時間はあっというまに過ぎ去ってしまうもの。

今日は、ミヒャエルエンデ著の「モモ」を参考にしながら、時間について考えていきたいと思います。

時間とは生きるということ

新型コロナウイルスが発生する前までは、時間に追われる社会だったのかもしれません。

多くの飛行機や新幹線が行き交い、毎日が忙しく過ぎていく。周りも忙しくしているから、立ち止まることもこわくて、自分にとってのゴールもわからないまま、とりあえず走り続けてしまう。

ミヒャエルエンデ著の「モモ」の一節が、今までの社会を表しています。

5分でかたづくのでないかぎり、時間がもったいないと思ったことでしょう。余暇の時間でさえ、すこしのむだもなく使わなくてはと考えました。ですから、その時間のうちにできるだけをたくさんの娯楽をつめこもうと、もうやたらとせわしなく遊ぶのです。

だから、もう楽しいお祭りであれ、厳粛な祭典であれ、ほんとうのお祭りはできなくなりました。夢を見るなど、ほとんど犯罪もどうぜんです。けれどもいちばん耐えがたく思うようになったのは、静けさでした。自分たちの生活が本当はどうなってしまったのかを心のどこかで感じとっていましたから、静かになると不安でたまらないのです。ですから、静けさがやってきそうになると、そうぞうしい音をたてます。けれどもちろん子どもの遊び場のようなたのしげなさわぎではなく、怒りくるったような、ふゆかいな騒音です。この騒音は日ごとにはげしくなって、大都会にあふれるようになりました。

仕事がたのしいかとか、仕事への愛情をもって働いているかなどということは、問題ではなくなりました。むしろそんな考えは仕事のさまたげになります。大事なことはただひとつ、できるだけ短時間に、できるだけたくさんの仕事をすることです。

ミヒャエルエンデ著 ~モモ~より引用

今まで忙しい時間を過ごしてきた分だけ、時間ができると、静かな時間を持て余してしまい、受動的にゲームや動画などを見てしまう。

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しかし、私たちは時間とともに生きています。

どんな社会状況だとしても、人間は1分:60秒・1時間:60分・1日:24時間・1年:365日として生きています。

人生を80年だとすると、約29,200日生きて、700,800時間を過ごすことになります。

エリクソンの”発達心理学”で人生を分類すると、発達過程毎の時間は以下のとおり。

人生の時間
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人生を時間で表すと、以外と短いな・・・と感じます。

ミヒャエルエンデ著の『モモ』では「時間とは、生きるということ」と紹介されています。

時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。自分たちの生活が日ごとに貧しくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに冷たくなっていることを、だれひとり認めようとはしませんでした。

でも、それをはっきり感じはじめていたのは子どもたちでした。というのは、子どもにかまってくれる時間のある大人が、もう1人もいなくなってしまったからです。

けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住み処としているのです。

人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。

ミヒャエルエンデ著 ~モモより引用~

時間をケチケチすること、時間を無駄に使うと、生活も人生もやせほそっていくのかもしれません。

時間とは生きるということ、1日・1ヶ月・1年の過ごし方が人生に彩りになります。

青年期~成年期までの自分との向き合い方が、成熟期の豊かさにつながります。

日々が忙しいときは、家族とゆっくり話しをすること、「いつかやりたい」と思っていたこと、好きな本をゆっくり読むこと、自分を育てることなど、できていないことがたくさんあります。

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もし、家で時間を持て余してしまうときは、”与えられた時間”と”残された時間”を意識して、自分の人生時間について考えることが大事ではないでしょうか。

まとめ

時間とは生きるということ。

1日1日の時間をどう過ごすか人生の豊かさにもつながると思います

不安におびえていても、暇だからゲームをしていても、心から好きなことしていても、1日はあっというまに過ぎていきます。

時間にゆとりができたいまだからこそ、自分の「いのちの時間」をどう過ごしどう使うかなどを考えてみるのもいい機会かもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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