同じ失敗を繰り返す理由とは?イソップ寓話「羊飼と海」から考える本当の学び

    カウンセリングSORAの関口です。

    「なぜ同じような悩みを、何度も繰り返してしまうのだろう」
    人生相談をお受けする中で、そんな問いに立ち止まる場面が、何度もありました。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた相談を思い返す中で、私は
    「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」
    と実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が、少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながら、このブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。

    目次
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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    207)羊飼と海
    羊飼が海辺で放牧をしていたが、海が凪いで穏やかなのを見て、航海がしたくなった。そこで羊を売り払い、棗椰子(なつめやし)を買いこんで船に積みこむと、船出した。ところが激しい嵐が起こり、船は転覆して、すべてを失って命からがら陸地に泳ぎ着いた。再び海が凪いだ時のこと、浜辺で海の静かなのを賛美している男を見て、羊飼が言うには、
    「いやいや、海のやつ、棗椰子を欲しがっているのさ」このように、賢い人にとっては災難が教訓となることが多い。
    【引用元:岩波文庫『イソップ寓話集』著 イソップ/訳 中務哲朗】

    災難から何を学ぶのか

    この寓話は、「災難から教訓を得ることの大切さ」を教えてくれます。

    人生では、さまざまな災難や試練、悩みや問題に直面します。

    そして、それらの出来事そのもの以上に重要なのが、そこから何を学ぶかという視点です。

    実際の相談の中でも、「出来事そのもの」や「相手の言動」ばかりに意識が向き、本当の学びに気づけないまま、同じような悩みを繰り返してしまう方は少なくありません。

    羊飼いの「いやいや、海のやつ、棗椰子を欲しがっているのさ」という言葉は、まさにその状態を表しているように感じます。

    彼が船の転覆から学んだのは、「海は棗椰子が欲しくて船を転覆させた」という、出来事を都合よく解釈した教訓でした。

    しかし、本当に目を向けるべきだったのは、自分には航海に関する知識や経験が不足していたという事実です。

    もしその本質に気づいていれば、次に航海へ出るときには、知識を学び、経験を積んだ上で、慎重に挑んだことでしょう。

    けれども、表面的な理解にとどまってしまうと、「次は別の荷物を積めば大丈夫だ」と、同じ過ちを形を変えて繰り返してしまうかもしれません。

    この寓話を読んで、災難に遭遇したときほど、出来事の理由探しではなく、自分自身の在り方に目を向けることが大切なのだ
    と改めて感じました。

    今日の問いかけ

    「悩みや問題に直面したとき、そこから何を学びますか?」

    生きていると、誰しもさまざまな悩みや問題に直面します。

    そのとき私たちは、つい「どう解決するか?」に意識を向けてしまいがちです。

    けれども、カウンセリングの現場では、「なぜ自分にとって、それが問題なのか」を見つめ直した瞬間に、心が少し軽くなる方を多く見てきました。

    なぜそれが気になるのか。

    なぜそこまで引っかかるのか。

    その問いの中にこそ、自分自身への大切なヒントが隠れていることがあります。

    悩みや問題を抱えたときには、「どう解決するか?」よりも、「なぜ問題なのか?」と、自分に問いかけてみてください。


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