なぜ、人は悩むのか?~悩みを解決する7Step~

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

心理カウンセリングではいろいろなお悩み事の相談を受けます。

人間 ひとりひとり個性や価値観が違うように、抱える悩みもひとりひとり違うものです。

ある人は職場での人間関係に悩み、ある人は子育てに悩み、ある人はこれからの生き方に悩みます。

もちろん、私自身にも悩みごとがたくさんあります。

ひとりひとり異なる悩みですが、共通していることがひとつあります。

それは、悩みとは「その人の理想と現実のギャップ」であるということです。

「悩みを解決したい」と思ったとき、直ぐにその悩みを解決しようとしますが、状況によっては理想に向けて新たな行動を起こすことで結果的に悩みが解決できます。

今日は『ライフ・カウンセリング』でお伝えしている、理想を現実化し悩みを解決する方法をご紹介します。

人はなぜ悩むのか?

いきなりですが質問です。

なぜ、人間は悩みを抱えるのでしょうか?

逆に、なぜ人間以外の動物、例えば犬や猫は悩みを抱えないのでしょうか?

動物にはなくて人間にはあるもの、それが想像力を司る脳の『前頭葉』です。

夢にワクワクしている犬がいないのも、不安に怯えている猫がいないのも、動物には『前頭葉』がなく想像力もないためです。

よって動物は常に「いまここ」に生きています。

「いまここ」に生きていくことは楽なのものです。

何の希望を持たず、何も考えずすべてを受け入れ、いまここだけに生きいる。

悩みを抱えたとき、動物を見て触れて癒されるのは、彼らが純粋に「いまここ」を生きているから。

人間も動物のように「いまここ」に生きていけたら、どんなに楽になれるだろうか?と誰もが1度は考えますね。

しかし、想像力がある人間は動物のように「いまここ」だけに生きいくことはできません。

人間には、良くも悪くも『前頭葉』があり想像力と思考力が備わっています。

では、なぜ人間にだけに想像力・思考力が備わってしまったのでしょうか?

それは、夢や希望や理想を描くこと、理想を現実化するために考えること、人とわかりあい協力するためです。

一方で、人間は想像力があり未来を描くことができるから、思考力があり物事を考えることができるから、悩みを抱えます。

悩みとは、未来の理想と今の現実とギャップです。

悩みの本質的は、心で描いた理想とそうでない現実とのギャップなだけです。

悩みを解決する二つ道

悩みとは、理想と現実のギャップであると定義することで、悩みを解決する2つの道が見えてきます。

それは「理想をあきらめる道」か「理想を現実化する道」です。

理想をあきらめる道

理想をあきらめれば悩みを解決することができます。

例えば、職場の人間関係で悩んでいるとします。

人間関係で悩んでいるとき、心の中で人間関係をよくしたい(理想)と思うから、よくない人間関係(現実)に悩みます。

理想=人間関係をよくしたい

<——ギャップがある(悩みがある)——>

悩み=人間関係がわるい

逆に「人間関係をよくしたい」という理想をあきらめれば、「人間関係がわるい」ことにと悩むことはありません。

理想を消せば、現実とのギャップも消え、悩みは解消されます。

理想を現実化する道

理想が現実化すれば、悩みを解決することもできます。

例えば、もとから職場の人間関係がよければ、人間関係で悩むことはありません。

また、「人間関係がわるい」と悩んでいたけれども、何かのきっかけで人間関係がよくなれば、もう人間関係で悩むことはありません。

理想=人間関係がいい

<——ギャップがない(悩みがない)——>

現実=人間関係がいい

「人間関係をよくしたい」という理想が現実化すれば、もう「そのことで悩む必要はありません。

理想と現実が一致すれば、ギャップが消え悩みも解決されます。

どちらの道を選ぶべきか?

ここまで、悩みを解決する2つの道をご紹介しました。

理想と現実のギャップを消すことで悩みは自然と解決されます。

よって、あなたが悩みを抱えてしまったとき、まず考えることは理想を明確にした上で、その理想をあきめるのか、それとも現実化するかを決断することです。

悩みを抱えてしまいどうしていいかわらないとき、本当は「悩みの解決方法がわからない」のではなく「どちらを選択していいのかがわからない」のです。

では、実際にどうやって選択すればいいのでしょうか?

「理想をあきらめる道」・「理想を現実化する道」を選択する際の基準を以下に解説します。

「理想をあきらめる道」を選ぶ基準

・天道を変えようとする理想

自然界には自然界の流れ「天道」があります。

春夏秋冬の季節の流れ、昼と夜、晴れと雨、晴天と台風、地震や津波の発生など、自然界に起こる天道に対して、私たちは為す術がありません。

天道に対して、私たちが出来ることは、防災対策や災害復旧などの人道のみです。

天道を変えるような理想は叶えることができませんので、そのような理想はあきらめることです。

・過去を変えようとする理想

私たちの時間軸は、過去 → 今 ← 未来の3点です。

人は悩みを抱えたときに、今の悩みの原因は過去にあったと考えることがあります。

そして、過去に問題の原因があったから、今がダメだと思い込んでしまいます。

過去に原因があったとしても、過去を変えることはできません。

過去を変えよとする理想が「後悔」です。

後悔先に立たず。

過去を変えようとする理想はあきらめることです。

・他人を変えようとする理想

人間関係で悩みを抱えたとき、悩みの原因は「自分にあるのか?」それとも「他人にあるのか?」と考えるかで、解決に向けてのアプローチが変わります。

人間関係の悩みを解決しようとするとき、多くの場合「私は正しく相手に問題がある。よって、相手を正して自分の悩みを解決」しようとします。

しかし、この方法では人間関係は改善しません。

いいですか、悩みとは、「あなたの理想」と「あなたの現実」とのギャップです。

あなたの「人間関係をよくしたい」という理想は、もしかしたら相手にとっての理想ではないかも知れません。

また「人間関係をよくしたい」という理想があっても、その理想が叶わないのは「相手に問題がある」と考えてしまうと、相手は反発して関係性は悪化します。

相手を変えることでしか叶わない理想はあきらめた方が得策です。

「理想を現実化する道」を選ぶ基準

・自分で叶える・変えられる理想であること

天道を変える理想、過去や他人を変えるような理想は現実化することはできません。

「過去と他人は変えることができない、変えることができるのは自分と未来だけ」です。

理想を描くときは、自分自身と未来を叶えること、変えていける理想を設定することがポイントです。

例えば、「人間関係をよくしたい」という理想があるとします。

その時に、どうやったら相手が変わるのか?ではなく、自分の接し方をどう変えたら相手が変わるのか?を考えることです。

・心からそうなりたいと思える理想であること

人間が描く理想には2種類あります。

ひとつは「心からそうなりたいから描く理想」と「いまが苦しいから、そこから逃れるために描く理想」です。

例えば、職場の人間関係が悪く悩んでいるとき、転職などをすれば人間関係も変えることができます。

もちろん、職場の状況によってはその選択も必要です。

しかし、転職をした結果、また前職と同じような人間関係に陥ることもよくある話です。

「人間関係が苦しい」と感じるのは「よりよい人間関係にしたい」と理想があるからです。

であるならば、人間関係から逃げるのではなく「よりよい人間関係になれるように」行動を選択することもときには必要になります。

理想を設定するときは「心からそうなりたい」と思える理想を設定することがポイントです。

・自分を成長させる理想であること

心には恒常性(今の自分を保つ作用)があるため、多くの場合、今の自分を保ちながら悩みを解決しようとします。

しかし、アルベルト・アインシュタインは言います。

我々の直面する重要な問題(悩み)はその問題(悩み)をつくったときと同じ考えのレベルでは解決することはできない。

~アインシュタイン~

理想とは未来のありたい自分像です。

問題(悩み)を解決することも、ありたい自分像(理想)を現実化していくことも、今までの恒常性の枠を越え、新しい変化のなかで自分自身を成長させていくことでしか解決することはできません。

新しい変化を受け入れられる、理想を設定することがポイントです。

恒常性については下記の記事で詳しく解説しています。

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理想を現実化し悩みを解決する7ステップ

悩みを解決するとき、悩みを解決しようとするのではなく、まずは、悩みの反対側にある理想を明確にすることです。

では、理想を明確にするにはどうしたらいいでしょうか?

それは、悩みと理想を紙に書き出していくことです。

ここでは「ライフ・カウンセリング」で行っているワークを簡単にご紹介します。

Step1 悩みを書き出す

まずは、心や思考に詰まっている悩みや問題を思いつくまま全て紙に書き出します。

このとき、事実+感情を意識して書き出していきます。

例)
・職場の人間関係(事実)が辛い(感情)
・うつ病(事実)が苦しい(感情)
・子供が言うことをきかなくて(事実)困る(感情)

Step2 悩みと逆の理想を書き出す

次に、Step1で書き出した悩みや問題の文章を自分の感情がプラスになるような文章に変えていきます。

このとき、文章の語尾を「~したい」・「~ほしい」などにするとしっくりする文章になると思います。

例)
・職場の人間関係をよくしたい
・うつ病を治して元気になりたい
・子供に、私の言うことを素直に聞いてほしい

Step3 理想を評価する

Step2で書き出された文章があなたの「理想」です。

4項で解説した「どちらの道を選ぶべきか?」を基に「あきらめる理想」か「理想を現実化していく」かを選択します。

例)
・職場の人間関係を私からよくする
(理想を現実化する)

・元気になる
(うつ病を治すを、自分ができそうなことにする)

・私の伝え方を変える
(子供を変えるのではなく、自分の行動を変える)

Step4 理想を現実化するための行動を書き出す

Step1の「悩み」とStep3の「理想」の両点が明確になることで、これから進むべき道が見えてきます。

次にStep3を現実化するために、自分で出来そうな行動を「アクションリスト」として紙に書き出していきます。

例)

【理想1】
 ・職場の人間関係を自分からよくする

【アクションリスト】
 >自分から声をかける
 >自分から挨拶をする
 >自分の思っていることを表現してみる

【理想2】
 ・元気になる

【アクションリスト】
 >朝、散歩してみる
 >1日1回は笑顔になる
 >楽しいと感じることをやってみる

【理想3】
 ・私の伝え方を変える

【アクションリスト】
 >感情的に叱らない
 >自分の気持ちを素直に伝える
 >子供と同じ視線で話をしてみる

文章の最後は「~してみる」とすると書き出しやすいです。

また、ここでは思いついたことすべて書き出してください。

おもしろいこと、くだらないこと何でもOKです。

Step5 小さな行動を起こす

「アクションリスト」に書き出された行動をひとつだけピックアップし実際に行動を起こします。

行動する期間は3週間が目安です。

理想1 :職場の人間関係を自分からよくする
行動目標:自分から挨拶をする

理想2 :元気になる
行動目標:1日1回は笑顔になる

理想3 :私の伝え方を変える
行動目標:子供と同じ視線で話をしてみる

このStepでは大切な注意点があります。

それは相手がいる理想と行動目標の場合、相手の変化を期待しないことです。

例えば、職場で挨拶をしても、すぐには職場の人間関係が変わりません。

子供と同じ視線で話をしても、すぐに子供が言うことを聞きません。

ここで大事なことは「私は私の理想を現実化するために、私が行動をしている」という意識を持つことです。

そうすることで、相手に期待をすることがなく自分の行動を継続しやすくなります。

Step6 行動のフィードバックする

3週間ひとつの行動を継続したら、行動の結果を自分自身でフィードバック(振り返り)します。

行動を起した結果、以下のポイントでフィードバックをします。

  • ・自分はどう感じたか?
  • 何か得られたものはあるか?
  • 何か失ったものはあるか?
  • 周りに変化が起きているか?

フィードバック後、感じ得られるものがあれば、それも紙に書き出しておきます。

また、Step5の行動が3週間継続できたら次の行動を起こしてください。

逆にStep5の行動が継続できなかったら、自分が継続できそうな小さな行動を新たに再設定して行動を起こしてください。

Step7 理想と行動を再設定する

理想の実化に向けて行動を起こすと、理想が変わることがあります。

例えば、「うつ病を治したい、元気になりたい」という当初の理想が「自分がやりたいことを行なう」と具体的な理想に変わることがあります。

理想が変わったら、その理想を書き出し現実化できるように再度行動をリストアップして小さな行動を起していきます。

上記のStep4~Step7を6ヶ月間ほど繰り返し行えば、Step1の最初の悩みは自然と解決されています。

まとめ

過去に私がうつ病を患ったとき「どうしたらうつ病を治せるのだろうか?」とずっと悩み続け答えを模索していました。

しかし、あることがきっかけで「うつ病を治したいのではなく、ただ元気になりたいだけ」という本当の気持ちに気がつきました。

そのときから、私はうつ病を治すことをあきらめて、私自身が元気になれることに気持ちを集中させていきました。

その結果、私の心から、うつ症状はいつの間にか消えていました。

ここで『U理論入門』より一節をご紹介します。

「創造すること」と「問題を処理すること」の根本的な違いは簡単である。

問題を処理する場合、私たちは「望んでいないこと」を取り除こうとする。

一方、創造する場合は、「本当に大切にしていること」を存在させようとする。

これ以上に根本的な違いはほとんどない。

~U理論入門 中土井僚著より引用~

当時の私は「うつ病」という問題を取り除くのではなく「元気になりたい」という気持ちを存在させることに、気持ちを集中させました。

人間は「想像力」があるから悩みを抱えます。

よって「想像力」を無くせば、悩みは解決できます。

しかし「想像力」を無くせば、悩みの対である夢や理想も一緒に消えてしまいます。

理想が現実化すれば、悩みは解決できます。

だから、焦って悩みを解決するのではなく「なぜ、そのことで悩むのか?」を理解することが大事なのです。

今回ご紹介した方法は、「ライフ・カウンセリング」で説明しているほんの一部です。

「ライフ・カウンセリング」では、あなたの日常に寄り添いながら「本当の理想」を見つけていきます。

今回のオススメの本

私たちは、悩みを抱えると心が狭くなり、考え方もマイナス傾向になってしまい、やる気も失せてしまう。

その状態で「どうにかしよう」と無理に考えても、不安なことやマイナスことばかりを考えてしまい、具体的な解決策を見つけることがむずかしい。

悩みをどうにかしようとする前に、まずは心と思考の整理をして気持ちを軽くすることが、はじめの1歩。

心理カウンセリング空では、会話をとおして心と思考を整理し再び前向きな気持ちと考え方になるように、あなたの心のサポートします。

>心 軽くなるカウンセリング

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