みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
先日、「感謝することで幸せになれる」と本に書かれていました。
確かに、周りに不平不満を言うよりは「ありがとう」を言えた方が幸せを感じやすくなると思います。
だからといって、ただ「ありがとう」を連呼しても幸福感は感じられません。
「ありがとう」と感謝するときに大切なことは「あいがたい」という感謝の心を持てるかどうかだからです。
今日は「心から「ありがとう」と思えることを見つけよう」について書いていきます。
心から「ありがとう」と思えることを見つよう
最近、本やネットで「ありがとう」と感謝することで以下の効果があると紹介されていました。
- 幸福度が増す
- 人間関係がよくなる
- 物事が成功する
- 感謝は巡り巡って自分に帰ってくる
確かに感謝にはそのような効果があると思います。
「すいません」を伝えるよりも「ありがとう」を伝えられた方が、人間関係はスムーズになります。
しかし、感謝することで幸せを得ようとしたり人間関係を良くしようとすると、無意味に「ありがとう」連呼してしまい、逆効果になります。
「ありがとう」と感謝を伝えることに大切なことは、本当に心から「ありがたい」と思えているかどうかです。
でも、忙しい日常のなかで心から「ありがたい」と思えるようなことを見つけるのは、意外と難しいことです。
そこで、心からの「ありがとう」を見つける4つの方法をご紹介します。
心から「ありがとう」を見つける4つの方法
足りるを知る
心からの「ありがとう」を見つけるには、心にゆとりをもつことです。そのためには「足りるを知る」ことです。
心が欠乏状態のとき、強い欲求を求めている状態のときは、心からの感謝することはできず、逆に「相手がしてくれない」ことに不平不満を感じてしまいます。
ネットの口コミなどでネガティブな意見を書いている人は、他でもネガティブな経験をされています。
日々の出来事をネガティブに感じてしまうのは、足りることを知らずに、多くのことを周りに求めてしまうからです。
心からの「ありがとう」を見つけるために、まずは「足りるを知る」ことを意識しましょう。
「足りるを知る」の詳しくは以下のブログでも紹介しています。
自分の弱さを知る
上記2つの円があります。「円のどこが気になりますか?」と質問すると、100%の人が○の欠けているところが気になります。
では、どうして私たち人間は欠けているところが気になってしまうのでしょうか。
それれは、心のどこかで「完璧で立派な人間でありたい」と望んでいるからです。
もちろん「立派な人間になりたい」という志を持つのは素晴らしいことです。
しかし、どんなに頑張っても完璧な人間にはなれません。
誰にもでも、苦手なこと、欠点や弱いところがあるものです。
私たち人間が社会を形成して暮らしているのは、人間1人ではなにもできないからです。
自分の弱さを知ることができないと、自分の弱さを隠し完璧を強調するため、必ず他者を攻撃して優越感を得ようとします。最後は孤立化していくので、周りに感謝する相手もいなくなります。
逆に、自分の欠点や弱さを知ることで、弱さを補ってくれる人々が周りにいることに気づけて、「ありがとう」と心か思えるようになれるものです。
ストーリーを知る
私たちが日々出会う物事は、すべてに1つ1つストーリーがあります。
例えば、今日は食べるお米は、必ずどこかで誰かが育てくれたもの。
水道水だって、雨として山に落ち、川を流れ浄水場から水道管をとおり飲めるもの。
あなたが「嫌だ」と感じる人だって、幼少期からいろいろと経験をしてきた人。
そうやって、出会う物事のストーリーを知ることで、普通のご飯や水道水だって「ありがたく」感じられる。
嫌な人を「ありがたい」とすぐに思えなくても「まあしょうがない」と受け入れられることで、「嫌な人」から学ぶことができ、最後は感謝できたりするものです。
何気ない日常が素晴らしいことを知る
2021年10月7日に関東地方で震度5強の地震が発生、水道漏れや鉄道の大幅な遅延など、社会生活に影響がでました。
メディアは、電車遅延で駅にあふれる人を移し出し、都心の地震の脆弱性を伝えていました。
でも、逆に言うと、私たちの何気ない普通の日常は、普通に水道水が出て、電気・ガスも使えて、電車も時刻表どおりに動いています。
普通のときは何も感じられず、震災等で普通が普通でなくなったときに、はじめて普通であることの素晴らしさに気づくようでは遅いのではないでしょうか。
普通に元気であること、職場や学校に通えること、友人とたわいのない会話ができること、普通のご飯を毎日食べられること、ネットでブログを読む時間があること。
そんな何気ない日常が、実は「素晴らしいことだ」と心から感じられれば、何気ない日常は「感謝」であふれることになるのではないでしょうか。
まとめ
幸福感を得るために、効果を得るために「ありがとう」と感謝をしても、心はほっこりあたたまることはありません。
感謝の本質は「ありがたい」という感謝の心を持つことにあります。
感謝の心を持つためには、何気ない日常の中から「ありがたい」と思えるようなことを意識的に見つけることが大事だと思います。
今日、あなたの1日で心から「ありがとう」と感謝を伝えたいことはありましたか?
寝る前に感謝できそうなことを振り返るだけでも、感謝の心は感じられますよ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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