あたりまえの豊かさを感じとること

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口です。

 

今月は4年前の東日本大震災発生後の被災地での炊きだしボランティアの経験から私が学んだことなどを書いていきます。

 

東日本大震災の発生から2ヶ月後の5月津波の被災地である宮城県に向かいました。

 

5月の時点では、被災地では食べるものがありましたが、被災者の方々が新鮮な野菜などが食べられていないとボランティアセンターの方からお話を聞いていたので周りの沢山の農家さんのご協力をいただき約500人分の野菜や食材、野外で料理出来る器材などを軽トラック2台に満載して被災地に入りました。

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 私達は炊きだしボランティアということもあり、津波により被災をされて煮炊きができない場所を中心として5日間で計4カ所の場所で、あたたかいお昼ご飯を

約500名の方々に喜んで食べていただき、私達は地元の埼玉へと帰ってきました。

そのとき、私が埼玉に戻ってきて、いちばん最初に感じたことがあります。

それが、”街は明るく道が平ら”ということです。

 被災地では私はドライバーを担当していました。

震災から2ヶ月後の5月でも、被災地の道路では道路が大きく陥没しているところや

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マンホールが1mぐらい突き上がってところ障害物が横渡っているところなどが多くありました。

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また、夜になると街灯もなかったので、車のヘッドライトだけで荒れた道路を走ることにとても気をつかいましたので、地元に戻ってきたときに、街が明るく道が平らであることに安心感を感じました。

私は被災地に行く前までは街が明るく道が平であることになんとも思っていませんでした。

逆に、道の整備が悪く少しでも凹凸があったりすると「ちゃんと整備しないとダメじゃないか!」と憤りを感じていたかもしれません。

 でも、その憤りは自分の傲慢だっと今は思います。

街が明るいのは電力を発電できるエネルギーがあることと電力を安定して送電・整備されている方々がいるおかげであり道が平らで走りやすいのは、日々道路を整備・管理されて方々がいるおかげだったのです。

 私達はいまの日常の生活が”あたりまえ”だと思い込んでいます。

だから、その”あたりまえ”があたりまえではなくなったときつい不平不満を言いたくなってしまうものです。

しかし、私達が”あたりまえ”の生活ができる土台には、とても多くのエネルギーを消耗している背景や多くの方々のお仕事の成果であり努力の結果があるからです。

震災からの4年後の私達はそのことを覚えているのでしょうか?

2013年に国連が国別の幸福度指数というものを発表しました。その統計では、日本は43位だったそうです。

 人間にとって、幸福とはなんでしょうか?豊かさとはどんなことなのでしょうか?

 私は被災地での経験からこう思います。人間にとっての幸せや豊かさとは、どこか追い求めるものではなく“いまのあたりまえの生活の中から見つけ出せすもの”であると。

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 ”今日も街が明るくて、道が平でとっても豊かだ!”

 そう、あたりまえのことに日々豊かさを感じられたなら人間は今から幸せになれるのではないでしょうか。

 

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