みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
みなさんに夢はありますか?、それはどんな夢ですか?、きっとひとり一人に夢や目標があることでしょう。
人間は夢を描く動物です。夢を持つことで心を成長させようとするからです。
夢を描くことで「夢を叶えたい」と未来に希望を持てる一方で、「夢が叶わなかった」と過去に挫折を味わうこともあります。
夢なんて描かなければ、挫折や後悔をすることはありませんが、希望や期待を持つこともありません。
新型コロナウイルスの影響で先が見えない社会になりつつあります。そのなかで、夢を描くことなんてできないと思うかもしれません。しかし、先が見えない社会だからこそ、ひとり一人の心が成長するような夢を持つことが大事です。
今日は「先の見えない時代だからこそ、心が成長する夢をもつこと」について書いていきます。
夢とは
寝るときに見る夢、子供の頃の夢、そして大人になってから描く夢、「夢」と一言でいっても、夢にはいろいろな種類があります。夢には以下のような意味があります。
夢
- 睡眠時に生じる,ある程度の一貫性をもった幻覚体験。多くの場合,視覚像で現れ,聴覚・触覚を伴うこともある。非現実的な内容である場合が多いが,夢を見ている当人には切迫した現実性を帯びている。「―を見る」「―からさめる」
- 将来実現させたいと心の中に思い描いている願い。「少年らしい―を抱いている」「―は果てしなく広がる」
- 現実を離れた甘美な状態。「新婚の―の日々を送る」「太平の―をむさぼる」
- 現実とかけはなれた考え。実現の可能性のない空想。「宇宙旅行は―ではなくなった」「―のような話」
- 心の迷い。迷夢。「見果てぬ―を追う」
- はかない物事。不確かな事。「―と消え去る」「―の世」
~大辞林より引用~
寝るときに見る夢が1で、子供の頃に描く夢が2、そして大人になってから描く夢が2,3,4,5,6に分かれる。さらに大人が描く夢を細分化すると「挑む夢」の2と「逃げる夢」の3,4,5,6グループに分けられます。
夢とは、今の自分にはない物事を未来の自分に求めること。
「挑む夢」を描く人は夢を叶えるために自分が成長することを望み、「逃げる夢」を描く人は夢が叶えることで自分の満足を望む。
夢を叶えることが先か、自分のあり方を変えることが先か
夢の描き方には「今を否定した夢」と「今を受け入れた夢」の2通りがあります。
「今を否定した夢」は今の自分が置かれた環境を否定し「夢が叶ったら○○○になれる・できる」という考え方。一方、「今を受け入れた夢」は今の自分が置かれた環境を受け入れたうえで「さらに次の夢を叶えようとする」考え方。
前者は「夢が叶ったら幸せになれる」と考え外側に変化を求め、後者は「夢を叶えるために必要なこと」を考え内側に成長を求める。
夢を叶えるとき「夢を叶えようとすること」と「自分のあり方を変えようとすること」のどちらが先でしょうか。
夢とは、未来の自分のありたい姿で、今の延長線上にあるもの。
今日を不平不満を言って「いつか幸せになりたい」と過ごすAさんと、今日の小さな幸せを感じようとする「あり方」のBさんとでは、どちらの未来の方が幸せを実感できるようになるでしょうか。
今を否定して夢を描くと「逃げる夢」が設定され夢追い人になり、今を受け入れた上で夢を描くと「挑む夢」が設定され、心が成長するために必要な道筋が見えてくる。
将来実現させたいと心の中に思い描いている夢は、今の自分や環境を1度受け入れたうえで、未来を描いたときにはじめて見えてくるもの。
先の見えない時代だからこそ、心が成長する夢をもつこと
新型コロナウイルスの影響により、先の見えない社会では「夢を叶えるセミナー」や「願望実現セミナー」などが増えてくる。今までの常識や価値観が変わり先が見通せない時にほど、人間は夢や希望を持ち不安な気持ちを消そうとするから。
しかし、不安を消すために夢を描くと「逃げる夢」が設定される。それは不安感情を受け入れられていないから。
先が見えないことは誰だって不安。先が見えない時代だからこそ、その不安を受け入れた上で「自分として何ができるか?」と考えると「挑む夢」が見えてくる。
夢は、叶えるためにあるのではなく自分の心を精神的に成長させるためにある。
夢を描くと道が見えてくる。もちろんその道には試練もある。「何もしない安心」よりも「何かをする不安」を選択しなくてはならない。だからこそ、試練があっても心から叶えたいと思えるような夢を描くことが大事。
そして、夢の実現に向けて心を成長させるために、今日からの「自分のあり方」を意識的に変えていくことが、先の見えない時代には必要なのではないでしょうか。
今の置かれた環境と自分自身を1度受け入れたうえで、心から描く夢を見つけて成長していくことが、人間性を高めることになり、そういった考え方がこれからの時代に必要になることだと思います。
まとめ
「夢を叶えるセミナー」とか「願望実現の成功法則」などがありますが、そういったセミナーを受講しセミナーの中では夢が叶えられそうな高揚感を得られても、講座が終わると現実と自分は元に戻ってしまう。そして、あの高揚感を得たくて「夢を叶える中級・上級コース」に申し込んでしまう。
しかし「夢を叶えるセミナー」に通っても夢を叶えることができないと思う。なぜならば、セミナーで夢を叶える方法を学んでも心が成長していないから。
アインシュタインの言葉に以下のようなものがあります。
手段は完全になったというのに、肝心の目的がよくわからなくなったというのが、この時代の特徴と言えるでしょう。
~アインシュタイン150の言葉より引用~
きっと、生きるとは自分の心を高め成長させることが目的で、夢はそのための手段。
夢を叶えるとは、夢にふさわしいような自分になること。そして、今日からそのような自分に近づけるように「自分のあり方」を意識的に変えようとすること。
先の見えない時代だからこそ、ひとり一人が自分の心を育てる夢を持つことが大事なのだと思います。
今日、あなたの心に蒔いた種が、あなたの未来に実るものだから。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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