長所と短所は素敵な個性

おふくろ大根

こんにちは、

心理カウンセリング空の関口です。

冬においしい大根料理。

スーパーでよく見かけるのがまっすぐな「青首大根」ばかり。

写真の子供たちが嬉しそうに持っている「おふくろ大根」はあまり流通しません。

どうしてだと思いますか?

実は、おふくろ大根は今の効率化社会では嫌われ者なのです。

大根の形をみると、中間から丸く膨らんでいますよね。

おふくろ大根

この膨らみがあるため、土から大根を抜くのは大変だし、運ぶために箱詰めすると隙間が出来て沢山詰め込めないし、お店にならべれば、見た目がわるく、不安定で積めないので、売場の面積をとってしまう。

不格好で面倒で非効率のおふくろ大根。

だけど、おふくろ大根には短所もあるけど、ちゃんと長所もある。

おふくろ大根を抜くのは大変だけど、子ども達に抜く楽しみを与えてくれる。

煮て食べると、とってもおいしく、味は青首大根に勝ります。

寒い時期のおでんに入ったおふくろ大根は最高です。

おふくろ大根は、一見短所ばかりで非効率だけど、効率的な青首大根にはない、深い味わいをもっている。

もしかしたら、今の日本の社会、みんなで青首大根を目指していませんか?

いい学校に入って、大きい会社に入社すること、それが正しい生き方とばかりに勉強と仕事をして、みんなにあわせて、自分の個性を抑えようとする。

でもね、人間もおふくろ大根と一緒なのだと思う。

まっすぐな青首大根もいれば、ふっくらしたおふくろ大根もいる。

どちらがいいとか、わるいとかでもなく、それぞれが、すてきな個性を持っている。

効率的か非効率なのか、社会の常識か非常識なのか、その尺度で人や自分や物事を見てしまうと、とっても大切な個性を見失ってしまう。

どんな人もすてきな個性をもっている。

その個性は欠点ではなく、ほんとうは長所なのだと思います。

おふくろ大根のようにね。

疲れた思考と心をクリアにしませんか?
オンラインカウンセリング

Pickup

山と渓谷社が発行している登山専門誌「山と渓谷 2021年2月号」にコラムを掲載させていただきました。

単独登山でのお悩み相談から、「登山が心にもたらすもの」として、引きこもりだったA君との登山カウンセリングについて書いておりますので、「山と心」について興味がある方は、ぜひお買い求めください。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次