慣れが生む“油断”に要注意

    カウンセリングSORAの関口です。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながらブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。

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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    195)駱影(ラクダ)のお目見え
    初めて駱駐を見た時、人々は恐怖にとらわれ、その大きいのに目を潰して逃げ出した。しかし時が経つにつれ、おとなしいことが分かってくると、側に寄るまで大胆になった。さらに、この動物が怒らないことがだんだん分かると、すっかり軽蔑して、轡をはませ、子供に操縦を委ねた。慣れが恐怖を大いに和らげる、ということをこの話は説き明かしている。
    【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

    慣れが生む“油断”に要注意

    イソップ寓話では、人々はラクダを初めて見た時、その大きさに恐怖を感じました。

    しかし、その動物がおとなしいとわかると、今度は一転して軽蔑するようになりました。この寓話は、「慣れが恐怖を和らげる」という教訓を伝えています。

    しかし、この寓話を人間社会に当てはめると、少し別の問題が浮かび上がります。

    たとえば、見た目が怖そうな人と関わる時、最初は警戒し、相手に遠慮して接することがあります。

    ところが、時間が経ち慣れてくると「この人は怖くない」と感じ、徐々に遠慮が薄れ、自分勝手な接し方になってしまうことがあります。

    その“慣れ”が度を超えると、相手を不快にさせて怒らせてしまい、結果として自分が怖い思いをすることにもつながります。

    人間社会では、「相手が大きい」「怖そう」という見た目だけで接し方を極端に変えることが問題を招くことがあります。

    大切なのは、相手がどう見えるかではなく、「自分がどのように接するか」を常に意識しておくことだと感じます。

    親しき中にも礼儀ありですね。

    イソップ寓話集の「駱駝のお目見え」を読んで、次のようなことを感じました。

    今日の問いかけ

    「慣れてきたときこそ、注意をしていますか?」

    どんな物事でも慣れるまでは不安で慎重になります。

    しかし、「もう大丈夫」と慣れがでてくると過信がうまれ、失敗につながることが多々あります。

    慣れてきたときこそが、1番ミスをするときです。

    「慣れてきたな」と感じたときこそ、初心に戻りましょう。

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