
カウンセリングSORAの関口です。
自分自身の人生を振り返り、また多くの方から受けた人生相談を思い返す中で、「人生をより良く生きるためには、“人としての生き方”を学ぶことが大切である」と実感しています。
人としての生き方を知ることで、これから進むべき道が自然と見えてくるものです。
そこで私は、“人としての生き方”を考えるきっかけになるような本を引用しながら、1日1文のブログを綴っています。
しばらくは、「イソップ寓話」を題材に、生き方について考えていきたいと思います。
イソップ寓話は現代社会に通じるのか?
今回から、イソップ寓話を通して気づいたこと、感じたことを少しずつ書き留めていきます。
初回は、そもそも「イソップ寓話とは何か?」についてご紹介します。
イソップ寓話とは
まず「寓話」とは、教訓や処世訓、あるいは風刺などを、動物や無生物などの物語に託して語る形式のことです。
イソップ寓話は、紀元前6世紀にアイソーポス(イソップ)という人物が作ったとされる寓話集で、特に動物や生活雑貨、自然現象、旅人などを主人公とした物語が多く見られます。
「イソップ物語」や「イソップ童話」として広く知られており、有名な作品には「北風と太陽」「アリとキリギリス」「金の斧・銀の斧」などがあります。
なお、アイソーポスという人物が実在したかどうかは定かではありません。
イソップ寓話の形成には、次の3つの段階があるとされています。
- 第1期:多くの作家や弁論家が、説得の手段として寓話を活用していた時代
- 第2期(ヘレニズム時代):それらの寓話が散文として一つにまとめられ、寓話集が成立
- 第3期:寓話が韻文に書き直され、単なる素材ではなく「文学」としての寓話集が確立
つまり、イソップ寓話とは、約2600年前に生まれた教訓・処世訓であり、時代ごとに形を変えながら受け継がれてきた“知恵の物語”とも言えるでしょう。
これから、そんなイソップ寓話が現代社会にどのように通じるのかを考えながら、一つひとつ丁寧に読み解いていきたいと思います。
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