そもそもから考える

    みなさん、こんにちは。

    カウンセリングSORAの関口です。

    最近、「満員電車でのリュックは『前抱え』がいいのか」についてのネット記事を読みました。

    この記事を読んで、物事を根本から考えることができないと、思考や心が狭くなると感じました。

    今日は「そもそもから考えるクセをつけよう」というテーマについて書いていきます。

    目次
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    そもそもから考える

    「満員電車でのリュックは『前抱え』がいいのか」という記事では、混雑時にリュックを前に抱えるという一般的なマナーが本当にいいのか?という疑問を投げかけていました。

    記事のコメント欄では、リュックの前抱えと背負いについて様々な意見が交わされていました。

    私自身、子どもが小さい頃に「電車に乗ったらリュックを前抱えにしなさい」と教えた経験があるため、この議論が話題になっていることに驚きました。

    最近の混雑した車内を見渡すと、リュックを前に抱えている人が多いように思います。

    しかし、その動機が昔とは変化していると感じます。

    本来、リュックを前に抱えるのは「周りの人の迷惑にならないようにする」ためでした。

    ところが最近では、スマートフォンを操作するスペースを確保するために前抱えをしている人が多いように見受けられます。

    つまり、周りのためにリュックを前に抱えるのか、自分のために前に抱えるのかの違いです。

    最近の車内では、圧倒的に後者の人が多いように思います。

    そして、彼らはリュックを前に抱えていることでマナーを守っていると考えているので、周りに迷惑をかけていることにも気づかないようです。

    そもそも、なぜ「混雑時にリュックを前に抱えよう」という考えが広まったのでしょうか。

    それは、混雑時にリュックを背負っていると周りの迷惑になるからです。

    目的は「周りに迷惑をかけないこと」で、手段が「リュックの持ち方」なのです。

    しかし、ネット記事を読んでも電車内の光景を見ても、手段が正当化されてしまい、目的が忘れられているように感じます。

    なぜ「満員電車でのリュックは『前抱え』がいいのか」という問いから考えたとき、リュックの持ち方は状況により変わると思います。

    車内での自分の立ち位置、周りの人々との距離感などで、リュックが周りに迷惑をかけない持ち方はその都度変わります。状況によっては上段の棚にリュックを載せた方がいいこともあります。

    どんな物事でも、目的から考えれば、手段はいくらでもあります。

    しかし、私たちは手段を正当化してしまうと、思考や心が狭くなり、どの手段が正解なのかという無意味な議論をしてしまいがちです。

    そうならないようにするために、物事の本質を考えることが大切です。

    「そもそもリュックを前に抱えるのはなぜだろう?」と考えることで、「周りの迷惑にならないようにするため」という本来の目的が見えてきます。

    「満員電車でのリュックは『前抱え』がいいのか」という記事を読んで、物事の本質を考えることの大切さを再認識しました。

    まとめ

    実は、子どもたちに車内でのリュックの持ち方を教えるときに「周りの人の迷惑にならないように、リュックは前に抱えなさい」と伝えていました。

    何かを教えるときに、目的と手段・理由と行動を合わせて教えておくことで、なぜ自分がその行動をするのかを考えてもらえるからです。

    「そもそもなぜそうなのか」これは、私が何かを考えるときに大切にしている言葉です。

    ゼロから考える、根底から考えるクセをつけることが、これからの時代では大切だと感じます。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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