みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
最近の社会では、昔では考えられないような事件が多発しています。
どうして、そのような事件が起きるようになってしまったのでしょうか。
原因はいろいろとあると思いますが、そのひとつに日本語(言葉)を使えなくなってきていることが要因のひとつだと思います。
自分の中で言葉をしっかり使えないと、物事を深く考えたり思いを馳せたりすることができず、その結果、衝動的・感情的、目先のことだけを考えて行動してしまう人が増えているではないでしょうか。
今日は「思考を深めるために日本語(言葉)を大切にしよう」について書いていきます。
思考を深めるために日本語を大切にしよう
私たちの母国語は日本語です。
私たちは日本語を覚えるために、親から言葉を教えてもらい、友達との関わりや学校での国語の授業などをとおして言葉を学びます。
とある本によると、大正時代の小学4年生の年代では、学校の国語の授業は週15時間ほどあったそうですが、現代の小学4年では、週5時間ほどに減っているとのこと。
国語の授業が大正時代と比べると週10時間ほど減った分、現代の子ども達は英語やプログラミングやプレゼン能力など、別なことを学ぶ機会が増えていると思います。
また、SNSの普及により短文でのテキストコミュニケーションを交わすようになってから、状況や心境をしっかりとした言葉(文章)で伝えられなくなってきているとも思います。
科学的根拠はないですが、言葉をしっかり使えない人は、英語やプログラムやプレゼン能力を高めたところで意味がないと、個人的には感じます。
理由は、言葉を使えないと思考することができないからです。
例えば、英語を話せるようになったとしても、自分の心の中で「伝えたい言葉」がないと、人との会話は成り立ちません。
プログラミングで論理的思考を育てたとしても、そもそもの想像力・発想力がなければ論理的思考は意味がありません。
思考とは言葉です。私たちは言葉で思考をしています。
自分の中で言葉をしっかり使えれば、思考を広めたり深めたりすることができ、問題や状況に対する道筋を見つけやすくなります。
逆に、言葉をしっかり使えないと、思考が浅くなり物事を解決するために考えることができず、衝動的・感情的に解決しようとしたり、目先のことだだけを考えて行動してしまう。
最近の事件を見ていると、思考が浅い、衝動的、短絡的な人が増えているからだと感じます。
それは、しっかり自分の中の言葉で思考することができていないからではと思います。
現代も大正時代も、子どものときにどれだけ言葉を学べるかが大切だと思います。
自分の中の日本語(言葉)を育てよう
では、自分の中の言葉を育ていくにはどうしたらいいでしょうか。
いろいろな方法があるかと思いますが、個人的には以下の方法がいいのかなと思います。
本を読む
本は言葉と文章で成り立っています。本を読むこと言葉や文章を学ぶことができます。
また、本をただ読むのだけではなく、本に書かれている内容を思考したり背景を想像したりすることで、自分の中の言葉が育つと思います。
人の思いや考えを聞く
誰かの思いや考えを聞くことで、言葉を学ぶことができます。
話を聞くときも、ただ聞くだけではなく、相手の思いや考えの背景も想像したりして聞くこと、お話を聞いて興味を持ったことは質問して、自分にはわからないことを言語化させるなどをするとことで、自分の中の言葉が育つと思います。
人に自分の思いや考えを伝える
自分か考えていること、思っていることなどを言語化して誰に伝えることで、自分の言葉が増えていききます。
伝える際は、自分の思考や伝えたいことを明確化したうえで、それが相手にわかりやすいように伝わるように意識すると、自分の中の言葉が育つと思います。
自分と対話する
繰り返しになりますが、思考とは言葉です。
自分の考えを広げたり深めたりするには、自分自身との対話が必要です。
ああでもない、こうでもないと、いろいろな言葉で考えながら、自分が納得のいく結論へと導いていくことで言葉は育ちます。
特に、怒りや不安といったネガティブな感情が湧き起こったときにこそ、自分と対話することが、言葉を育てるにはいいのかなと思います。
まとめ
以前、海外から日本語を学びにきた方が「日本語は世界一難しい言語だ」と言っていました。
理由は、文字だけでも、ひらがな・かたかな・漢字の3種類があることに加えて、自然情景を表す言葉が非常に多いからだそうです。
その方は「だから、日本語は面白く勉強したい言語」とも言っていました。
私たち日本人の母国語である日本語。今の日本人は日本語を疎かにしていないでしょうか。
日本人が日本語を疎かにしてしまうと、物事を思考できず、感情的なやりとりが増えて、これまでの文化が途絶え、やがて、その国は滅びてしまうようにも思います。
今は誰ともコミュニケーションが交わせる時代だからこそ、今一度日本語の大切さを見直した方がいいのではないかと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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