不安定な時代だからこそ、心に希望を持とう

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

2023年がはじまりました。

みなさんは、今年をどういう年にしたいと思いますか。

1人1人の思いはちがうでしょうが、誰もが希望を持った良い年になるといいですね。

しかし、社会は陰の局面に入ったようで、戦争やコロナや自然災害、それに伴う物価高などで不安定になる一方。

不安定な時代は、不安感を抱くことが多いと思いますが、不安定な時代だからこそ、個人的な希望を持つことが大切だと感じます。

今日は「不安定な時代だからこそ、心に希望を持とう」について書いていきたいと思います。

目次
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不安定な時代だからこそ、心に希望を持とう

前回のブログでも書きましたが、時代は陽から陰局面へ変わったと個人的には感じます。

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社会が陽の局面では、社会全体が希望に満ちて、社会が成長することで個人の生活や暮らしも豊かにするなど、社会全体で共通目標を持つことができました。

しかし、社会が成長・成熟し、豊かな暮らしがあたりまえになったことで、新しい希望を見いだせなくなっていた。

その中で、大規模な自然災害・パンデミック・国家間での戦争、それに伴うエネルギー問題や物価高などが起こり、社会は不安定になり、社会は希望よりも不安で覆われるようになった。

社会が不安定になると人は不安感を抱くようになり、思考は不安感を解消することだけを考えはじめる。

物事を思考する際、希望を叶える為に考えることと、不安を解消するために考えることでは、その後の道筋が大きく変わる。不安を解消するためだけを考えると、よくても現状維持の道筋しか見えなくなる。

そもそも、社会が不安定だから心が不安になったことを考えると、不安定なときは現状維持よりも希望を持つことだ大切だと感じます。

第二次世界大戦当時ナチス強制収容所を体験した心理学者のヴィクトール・E・フランクル。

フランクルは、強制収容所の体験をまとめた「夜と霧」で以下の様に語っています。

強制収容所で破綻した人にはひとつの特徴があった。

それは、未来を、自分の未来をもはや信じることができなかったものは、収容所内で破綻した。そういう人は未来とともに、精神的な拠り所を失い、精神的に自分を見捨てて、身体的にも精神的にも破綻していたのだ。

ヴィクトール・E・フランクル 「夜と霧」より引用

先が見えないような時にこそ、未来と自分を信じることが大切。

続いて、フランクルは以下のように語っています。

強制収容所の人間を精神的に奮い立たせるには、まず未来に目的を持たさなければならなかった。

収容者を対象とした心理療法や精神衛生の治療の試みは従うべきは、ニーチェの的を射た格言だろう。

「なぜ生きるかを知っているものは、どのように生きることにも耐える」

したがって、収容者には彼らが生きる「なぜ」を、生きる目的を、事あるごとに意識させ、現在のありような悲惨などのように、つまり収容所生活のおぞましさに精神的に耐え、抵抗できるようにしてやらねばならない。

ヴィクトール・E・フランクル 「夜と霧」より引用

未来に目的を持つこととは、個人的な希望を持つこと。希望を持つこととはなぜ生きるかを意識化すること。

不安定な時代だからこそ、1人1人が心に個人的な希望を持ち、1人1人が自分の意思で希望を現実にするために、物事を思考することで、再び社会が陽局面を変わっていくのではないでしょうか。

私たちの思考は以下の4方向を考えることができますが、人間は今に考えられることは1つの方向のことだけです。

思考のマトリックス

  • 未来の希望
  • 未来の不安
  • 過去の良い思い出
  • 過去への後悔
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社会が不安定だと、どうしても思考は未来の不安のことを考えてしまったり、過去の良い思い出にすがってしまったり、未来が不安だからこそ過去を後悔してしまったりします。

しかし、その思考では、物事が更にマイナス方向へ進んでしまうと思います。

不安定なときほど、未来の希望を考えるようにして、考えついたことのアイディアを具体的に行動していきたいものです。

まとめ

心が不安で未来に希望が持てないと心は苦しく感じます。

その苦しい状況から抜け出すとき、心の不安が無くなれば、再び希望を持てるようなると考えてしまいます。

しかし、その考え方は逆です。

心の不安がなくなると希望が持てるのではなく、希望が明確になるから不安がなくなるのです。

先が見えないとき、心が苦しいときに希望を考えることは、ある意味苦しいことです。

でも、その苦しみのなかで、心から望む本当の希望が見いだせたとき、不安は希望に変わるのだと思います。

2023年が、不安から希望に変わる年になれればいいなと個人的には思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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