社会情勢が不安なときは、自分の心と未来を信じよう

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

コロナ禍が続いている中で、今度は戦争がはじまりました。

いまの世界情勢では不安・悲しみ・怒りなどのネガティブな感情が強くなります。

そのネガティブな感情を認め整理しないでいると、私たちの心も不安や怒りの感情に染まってしまい、その不安や怒りが現実になりはじめると思います。

そうならないためにも「社会情勢が不安なときは、自分の心と未来を信じよう」についてブログを書きます。

目次
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なぜ、人類は争いを繰り返すのか

2000年代になり観測史上初の大規模自然災害が頻発、2020年からの新型コロナウイルスによるパンデミックが発生、そして、2022年ウクライナとロシアの戦争がはじまりました。

これまで新型コロナ一色だったメディアは戦争の話題にがらり置き換わり、私たちの心は新型コロナウイルスに対する不安感から、戦争に対する怒りと絶望、戦争で犠牲になった方への悲しみへと感じ方も変わりました。

ネガティブな事が続く不安定な社会情勢では、私たちの心は不安・怒り・悲しみ・絶望などの感情でいっぱいになり、心にゆとりがなくなります。

心が不安・怒り・悲しみ・絶望などのネガティブな感情でいっぱいになると日常にもゆとりがなくなり、その結果、現実の出来事をネガティブに感じやすくなります。

例えば、今まで笑って許せていたようなことも、許せずに怒りやストレスを感じるようになります。

そして、ネガティブな感情に心が支配され耐えきれなくなると、身近な人に怒りやストレスぶつけるようになり、その結果、身近で小さな争いがはじまる。小さな争いで納められないと小さな争いは大きな戦争へと肥大化していく。

また、希望を見いだすこともできず何事にも気持ちが入らず空虚な状態にもなってしまう。

不安定な世界情勢からの不安や恐れが私たちの心を支配し、やがて私たちの目の前にも現れはじめる。その不安や恐れが更に争いをうむ。そうやって、人類は大きな争いを繰り返してきたのだと思う。

社会情勢が不安なときは、自分の心と未来を信じよう

大規模自然災害・パンデミック・戦争、残念ながら現実に起きている出来事。

きっと100年後の歴史の教科書に残るような大きな出来事なのでしょう。

私たちは地球環境や人類のあり方が大きく変わる時代に生きていると思う。

そいうときは、不安・怒りが故の戦争や争い、不安から逃げるためのスピリチュアルが流行したりする。

しかし、ネガティブな感情に支配された闘争やネガティブな感情からの逃走は、これまでと同じような歴史を繰り返すだけ。

ネガティブな社会だからこそ、現実に起きていることをしっかりと認めながら、自分の心と未来を信じることが大切だと思う。

第2次世界大戦の時にナチス強制収容所に入れられた心理学者のV.Eフランクルは以下のように述べている

強制収容所で破綻した人にはひとつの特徴があった。

それは、未来を、自分の未来をもはや信じることができなかったものは、収容所内で破綻した。そういう人は未来とともに、精神的な拠り所を失い、精神的に自分を見捨てて、身体的にも精神的にも破綻していたのだ。

V.Eフランクル 夜と霧より引用

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自分と自分の未来を信じるためには、ネガティブな感情を否定せずに受け入れながら、ネガティブ感情とは反対の行動を意識すればいい。

戦争に怒りを感じるのであれば、身近の人と調和をとれるように行動する。

コロナが不安であれば、不安におびえるのではなく、自己免疫力が高まるような行動をするなど。

毎日流れてくる不安情報は情報までとし、情報を基に自分がどうしたいのか?、そのためにどう行動するかをしっかり考えること。

間違っても、情報からの不安や怒りに心を支配させてはならない。

心の不安や怒りこそが人間の争いの根底にあるものだから。

まとめ

この時代になっても戦車や大砲を使った戦争が起きるとは思いもしませんでした。

どうして人間は争いを繰り返す動物なのでしょうか。

人間は誰もが好きで争ってはいない。

争いの根底には、不安や恐れ、もしくは自分勝手な欲望などのネガティブ感情あると思う。

もしかしたら、争いとはネガティブ感情をクリアするための代替手段なのかもしれない。

しかし、代替手段で物事を解決しても、根本が変わらなければ同じ事を繰り返す。

そう考えると、本質は私たちが抱くネガティブな感情と1人1人がいかに向き合うか?にあると思う。

地球が人類に見切りをつける前に、私たちは様々な出来事から何に気づき、何を学び、どう改善していくべきかを考えないと、人類は同じことを繰り返していくのだと思う。

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