みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
私たちが生きている宇宙は陰と陽の2極の仕組みがあります。
悩んだときは、物事の陰と陽の2極を明確にしてから、2極のバランスで考えると道筋が見えてくることがあります。
今日は「悩んでいる時は陰と陽のバランスで考えよう」ついて書いていきます。
陰陽思想とは
この宇宙は陰と陽の相反する2極で成り立っており、私たちは相反する2極があるから物事を認識することができます。
例えば、昼と夜、明るい昼(陽)があるから暗い夜(陰)を認識できます。もし、24時間が昼のみだと、夜という認識はうまれません。
また、男性がいるから女性がいます。もし、この世が男性だけであれば性別という認識はうまれません。
それ以外にも、プラスとマイナス・左脳と右脳・未来と過去・圧縮と解放・戦争と平和など、多くの物事には相反する2極があります。
陰陽を辞書で調べると以下のように記載されています。
陰陽
中国古代の思想で、天地間にあり、互いに対立し依存し合いながら万物を形成している陰・陽2種の気。
日・春・南・男などは陽、月・秋・北・女などは陰にあたる。
~デジタル大辞泉より引用~
陰陽思想は中国古代の思想で、天地間にあり、互いに対立し依存しあいなが存在する、それが宇宙の仕組みと言われています。
陰陽をイメージ化したものが太極図です。
悩んだときは、陰と陽のバランスで考えよう
悩んでいるとき、悩みや問題(陰)だけを考え続けてしまう、逆に、プラス思考として夢や希望(陽)だけを考えてしまうことがあります。
しかし、陰と陽、片方だけを考え続けていても物事はうまく進みません。
悩んでいるときは、陰陽思想で陰と陽のバランスを意識すると、進むべき道筋が見えてくることがあります。
そもそも、なぜ私たちは悩みや問題を認識することができるのでしょうか。
問題とは望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
~ライト、ついてますか より引用~
心が悩みと問題を認識できるのは、心の中に希望や理想など望んでいることがあるからです。
陰:悩み・問題 ← → 陽:希望・理想
希望や理想がなければ、悩みや問題を認識できません。また、理想と希望をあきらめれば悩みや問題も一緒に消えます。
希望と理想(陽)と悩みと問題(陰)は、常に対立と依存しています。
悩みや問題を抱えたときは、自分が何に悩んでいて(陰)、本当はどうしたいと思っているのか?(陽)の陰陽思考で考えると、道筋が見えてくることがあります。
陰陽思考の具体的な方法としては、悩み事や問題と感じることを、ブレスト方式で思いつきのまま紙に書き出していきます。このときは思ったことを評価せずにすべて書き出します。
次に、悩み事や問題と感じることを俯瞰しながら、別の紙に自分が望んでいることを書き出していいきます。このときもできるかできないか?などの評価をせずに、自分が「こうしたい」と思っていることをすべて書き出していきます。
望んでいることの言語化が難しい場合は、悩みと問題と感じることを反対の言葉にすると望んでいることが見えてきます。
最後に、悩み・問題(陰)と希望・理想(陽)の2つの紙を並べて見比べて、陰から陽へ向かうためにできそうなことはなにか?を考えて書き出して、できそうなところからはじめていきます。
陰陽思考のポイントは、陰と陽の2極を明確化したうえでバランスを意識しながら次の行動を見いだしていくことにあります。
宇宙には陰陽の仕組みがあり、日常のあらゆるとこで、いろいろな出来事で、この仕組みが作用しています。
陰陽の仕組みを理解し、日々の生活のなかで陰と陽のバランスを意識すると、物事の真ん中に道筋が見えてくると思います。
少しずつ陰と陽の両局面を意識していきましょう。
まとめ
「楽観的に構想し、悲観的に計画して、楽観的に実行する」
これは2022年に亡くなった稲盛和夫氏の言葉です。
稲盛氏の言葉も陰陽で成り立っています。
楽観的に構想する(陽)・悲観的に計画する(陰)・楽観的に実行する(陽)です。
最近、社会の閉塞感からか、楽観的な個人主義なのか、楽観的な思想からうまれる情報があふれていると思います。
楽観的が前向きでいいと思うかもしれませんが、陰陽の仕組みでは、どちらかに大きく傾くと、必ず反対側にも大きく傾き、バランスを保とうとする性質があります。
陽側に大きく傾くと反作用として陰側にも大きく傾きます。陰と陽が大きく振れすぎると最後は破断するのが宇宙の仕組みです。
「楽観的に構想し、悲観的に計画して、楽観的に実行する」
陰陽のバランスを常日頃から意識してバランスを保つことが大切だと感じます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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