みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
2019年もはじまりました。本年もよろしくお願いいたします。
みなさんは、今年1年をどんな1年にしたいですか?
新しい年がはじまり今年の目標を考えている人も多いと思いますが、今年はワクワクするような目標を描いた後に、その目標が達成できるように悲観的な計画を立ててみませんか?
新年から「悲観的な計画」と聞くとネガティブなイメージを感じるとは思いますが、この「悲観的な計画」を立てることが、その目標を達成するうえで大事なポイントになります。
今日は京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉を借りながら「「ワクワクする目標」を描いた後は「悲観的な計画」を立てよう」について書いていきます。
ワクワクだけでは目標は達成できない
夢や目標を設定するとき、「ワクワクするような夢や目標を描きましょう」と言われています。
ワクワクするような夢や目標をイメージすることで、心は高揚感を抱き「なんだか出来そうな」気持ちになり、「よし、今日から頑張るぞ!」と動き始められます。
しかし、3週間もすれば最初の「ワクワク」感も消え、またいつもどおりに。
新年に「ワクワク」するような目標を描いても、いつも途中であきらめてしまう。みなさんもそのような経験はありませんか?
実は「ワクワク」を動機づけに目標を描き新しいことをはじめると必ず挫折します。
新しいことをはじめると必ず試練や問題などの苦しいときが訪れるのですが、その際に「ワクワクできない」と言って簡単にあきらめてしまうからです。
本当は、目標に向かっていくプロセスにこそ「ワクワク」感が必要なのですが、ワクワクするような目標を描くことが目的になると、毎年「ワクワクするような目標」を探すことになります。
今年はそうならないためにも、ワクワクするような目標を描いた後に「悲観的な計画」を立てることをオススメします。
悲観的な計画を立てよう
最初に、京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉をご紹介します。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行することが物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要なのです。
~稲盛和夫著 生き方より引用~
目標とは「今の自分に出来ていないことを、未来の自分が出来るようになるための成長プロセス」です。言い換えると目標とは自分を変えていくプロセスです。
しかし、残念ながらワクワク感だけでは物事は成就しません。ワクワク感だけでは自分を変えられません。
目標を達成することや自分を変えていくには、悲観的な計画を立てる必要があります。
悲観的な計画とは、描いた目標の達成に向けて動き出したときに起こりうるリスクをあらかじめ想定することです。
例えば、3週間でやる気を失うとか、投資金が必要になるとか、新しい行動を起こすことによって生じる反作用的な要素などがリスクとなります。
リスクをあらかじめ想定することで、事前に対策を打つことができたり、ゴールに向けた適切な行動計画を練ることができたり、目標自体を修正することができます。
ワクワクするような目標を描いた後に、その目標達成までのリスクを考えると「やっぱり、今の私には無理」という気持ちになると思います。
しかし、そのリスクを乗り越えてでも達成したい思えるような目標こそが、あなたがワクワクするような本当の目標なのではないでしょうか?
悲観的に計画することは、心から達成したいと思える目標なのかどうかを見極めることになると、私は思います。
楽観的にやってみよう!
リスクを考え、そのリスクを乗り越えてでも達成したくなるような目標が、ワクワクする目標のひとつになります。
悲観的にリスクを洗い出したら、あとは楽観的にやってみよう。
事前にリスクを洗い出し、リスクを想定しておくことで、試練や問題に直面したときに、その試練や問題を受け入れやすくなり、新しい改善点が見つけられます。
もちろん、想定外の試練や問題にも直面することがあります。
そのときは、自分の想定の甘さ(想像力の低さ)を知る一方、想像力を広げる機会にもなります。
直面する試練や問題をひとつひとつ受け入れ改善し、想定外の出来事は想像力を広げる機会にしていくことで、はじめて目標は達成できるのであり、そのプロセスを自らの足で歩むことで、気づいたら自分が変わっているのです。
まとめ
いよいよ新しい1年の幕が開けました。
2019年は元号が変わるので、社会的にも大きな変化の1年になることでしょう。
社会は常に変化しています。時は一刻一刻と流れていきます。
その変化の流れのなかで、今年も今ままでの自分でいてもいいですが、新しい目標を設定して新しいことにチャレンジしてみてはいかがですか?
今の自分を守るために何もしないでやり過ごす1年と、自分にできるかどうかわからないけれど、目標に向けて歩んだ1年、あなたは今年の年末にどのような自分でありたいですか?
ぜひ、今年はワクワクする目標を描いた後に、悲観的な計画を考えて、楽観的にチャレンジしてみてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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