子どもに言うことを聞かせる前に、言っていることを聞いてみよう!

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    カウンセリングではコミュニケーションに関する悩みが多く、よくある相談が「子どもが言うことを聞かない」という親子のコミュニケーションの悩み。

    家事や仕事が忙しいなかで、子ども言うことを聞いてくれないと大変ですよね。その気持ちよくわかります。

    でも、子どもが言うことを聞いてくれないのは、もしかしたら子どもが言っていることを、親か心で聞いていないからかもしれません。

    今日は「子どもに言うことを聞かせる前に、言っていることを聞いてみよう!」について書いていきます。

    目次
    オンラインカウンセリング

    コミュニケーションの問題を解決するうえで大切なこと

    カウンセリングで多い相談内容はコミュニケーションに関することです。

    そのなかでも「パートナーがわかってくれない」や「子どもがいうことを聞いてくれない」など、家族に自分の意見を伝えているのに「相手がわかってくれない、聞いてくれない」というもの

    確かに、自分の意見や気持ちや考えを伝えているのに、それを相手が受け止めてくれず、言ったとおりに動いてくれないとイライラしますよね。

    心の距離が1番近いパートナーや子どもであればなおさらのこと。

    特に子どもは親の言うことを聞かないことが多々あり、感情的になってでも言うことを聞かせようとしてしまいます。

    でも、子どもが言うことを聞かないのは、誰にとっての問題でしょうか。

    言うことを聞かない子どもが問題ですか、それとも、言うことを聞いてもらえない私の問題どちらでしょうか。

    もしかした、子どもが言うことを聞かないのは「言うことを聞かない子ども」に問題があるのではなく、「子どもが言うことを聞いてくれないとイライラしていまう私」にあるのかもしれません。

    コミュニケーションの悩みを解決するうえで1番大切なことは、悩みを抱えている側が問題の当事者であるということです。

    要は、コミュニケーションの問題は相手の問題ではなく、私自身の問題なのです。
    コミュニケーションの問題を解決するには、問題は相手にあるのではなく、自分自身にあると認識を改めることが最初の1歩です。

    子どもに言うことを聞かせる前に、言っていることを聞いてみよう!

    コミュニケーションの問題は相手の問題ではなく、私自身の問題。

    言うことを聞かない子どもの問題ではなく、言うことを聞いてもらえない私の問題です。

    問題の当事者は私にあると認識したうで、どうして子どもが言うことを聞かないのか?を考えてみましょう。

    みなさんは、どんなときに子どもが言うことを聞かないと思いますか?

    いろいろな状況があるとは思いますが、みなさん共通していることは親の考えや意見を子どもに言い聞かせたいときに「子どもが言うことを聞かない」と感じると思います。

    親は、いろいろな経験を積んで大人となり親になっているので、その状況に応じた正しい答えをパッと思いつき、それを子どもに伝えることができます。

    一方、子どもは経験も知識も少ないため、状況に応じて考えるのも時間がかかるし、考えた答えたも曖昧だったり間違えたりしていることがほとんど。

    だから、親は「親の考え、親の答え」を一方的に子どもに言い聞かせようとしてしまいます。

    しかし、子どもだって1人の立派な人間です。

    小さな頭と小さな心で一生懸命に考えて感じて、いろいろなことを思いながら生きています。

    その子どもの小さな考えや思いをしっかり聞けていますか?

    もしかしたら、子どもが言うことを聞かないのは、子どもが言っていることを親が聞いていないからではないでしょうか。

    誰だって、自分の意見を聞いてもらえない人の意見を聞いてみようとは思えないもの。

    ただ、仕事や生活で忙しい日常のなかで、子どもの言葉をじっくり聞く時間がとれないこともあると思います。

    だから「子どもが言うことを聞かない」と思ったときにこそ、まずは「私から子ども意見を聞いてみよう」とすること。

    子どもの意見は、そのまま「そうなんだね!」と受け止めてあげてから、親としての意見をしっかり伝えて、お互いの考えをまとめるようにしていく。

    子どもとのコミュニケーションでも、お互いの考えや思いを伝え合うことでわかりあい、子どもが親の意見に納得できれば、きっと素直に言うことを聞いてくれると思います。

    子どもに言うことを聞かせるまえに、まずは子どもの言っていることを聞いてみましょう。

    まとめ

    今回の記事は子どもとのコミュニケーションをベースに書きましたが、夫婦のコミュニケーションや仕事でのコミュニケーションでも同じことです。

    私たちはどうしても自分が正しいと思い込み、その正しさをベースにコミュニケーションをしようとするから、一方通行のコミュニケーションになってしまいます。

    しかし、あなたが「自分は正しい」と思い込むように、相手も「自分が正しい」と思い込んでいます。

    どちらかが「自分が正しい」という思い込みを外さないと「どっちが正しいか」という勝負のコミュニケーションに陥り、何の為にコミュニケーションを交わすのか?という目的を忘れてしまいます。

    コミュニケーションは、人間と人間がわかり合うために交わすものです。

    相手が言うことを聞かないと感じたときは、まずは相手の言葉を聞いてみる。そのうえで、自分の考えや思いを伝えるように意識してみてください。

    それだけでも、伝わりやすいコミュニケーションになり、コミュニケーションのストレスは軽減されると思います。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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