没頭時間よりも空想時間を楽しもう

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    いま電車の車内を見渡すと、スマホで音楽を聴いて画面を眺めている人が大半です。

    確かに、スマホを見て音楽を聴いていると自分の時間に没頭できるからいいのかもしれません。

    しかし、没頭していた時間に、なにかを発見したり気づいたりすることはあるのでしょうか。

    私は電車の移動時間は、読書か空想をする時間にしています。

    あれやこれやよ空想していると「なるほど!」といった気づきを得られからです。

    今日は「没頭時間よりも空想時間を楽しもう」について書いていきたいと思います。

    目次
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    没頭時間よりも空想時間を楽しもうにしよう

    まず、没頭と空想の意味を辞書で調べてみましょう。

    没頭とは

    一つの事に熱中して他を顧みないこと


    空想とは

    現実にはあり得ないような事柄を想像すること

    なにか目的やテーマをもって、仕事・勉強・研究に没頭をすることはいいことだと思います。

    しかし、何の目的もなくスマホに没頭している人が多いのではないでしょうか。

    スマホに没頭しているから、周囲のことに気づくことができず、心の中でなにかを発見したり「なるほど!」と腑に落ちるような気づきを得ることもない。

    だから、スマホの没頭時間が終わると心のどこかで虚しさを感じてしまい、その虚しさから、更ににスマホに刺激を求めてしまう。

    もし、スマホを眺めていることに虚しさを感じるのならば、空想時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

    私は、電車での移動時間は空想時間です。

    空想時間は、なんとなくのテーマを決めて、頭のなかで「ああでもない」「こうでもないと」と自分の考えをコロコロと転がしている感じです。時に、車窓を眺めたり周りを観察したりして外部情報を入れながら、考えを転がし続けていく。

    すると、最初は漠然としていた考えが、段々と1つにまとまっていくようになり、それが、新しい気づきや課題の改善事項になることが多いと感じます。

    なによりも、空想してなにかに気づけたときの心からの「そうか」という腑に落ちる感覚が心から楽しいとも感じます。

    ミヒャエルエンデの「モモ」のご紹介します。

    「おもちゃ」を「スマホ」に置き換えてみると、今の社会状況になると思います。

    「とりわけ、こういうおもちゃは細かなところまで至れり尽くせりに完成されているために、子供が自分で空想を働かせる余地が全くありません。ですから、子供たちは何時間もじっと座ったきり、ガタガタ、ギーギー、ブンブンとせわしなく動き廻るおもちゃの虜になって、それでいて本当は退屈していて眺めてばかりいます。けれど、頭の方が空っぽでちっとも働いていないのです」

    ~ミヒャエル・エンデ『モモ』より引用~

    まとめ

    以前のブログでも書きましたが、最近の車内では後ろを向いて流れゆく景色を楽しむ子どもがいません。

    流れゆく景色がつまらくなったのでしょうか、それとも景色を楽しめなくなったのでしょうか。

    これからの情報化時代では、記録できる情報はすべてインターネットに集積され、その情報を基にAIが判断する時代になると思います。

    その時代において、人間に求められるのは想像力になってくると思います。

    没頭時間よりも、空想時間を楽しんで想像力を育んでいきましょう。

    ここまでお読みいただきありがとうございます。

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