みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
ネットやSNSなどで、名言や格言などを目にすることがあります。
名言の中には「ピンチはチャンス」「難しいことが有り難い(ありがたい)」ことなど、マイナスのことをプラスに捉えるような言葉が数多くあります。
新型コロナウイルスの蔓延が続いている現社会はピンチであり、難しい時代です。
名言のとおりに、コロナのピンチはチャンスなのでしょうか?、この難しい状況が有り難いことと言えるのでしょうか?
今日は「ピンチ」を「チャンス」に変えるために必要なことについて書いていきます。
本当にピンチはチャンスなの?
「ピンチはチャンス」
「難しいことが無い無難より、難しいことが有ることが有り難いこと」
「大変な時は大きく変われるとき」
「神は乗り越えらる試練しか与えない」
「苦は楽の種」
など、マイナスやネガティブなことに対して、プラスやポジティブな意味に変えるような名言が数多くあります。
でも、本当にピンチはチャンスなのでしょうか?、難しいことが有り難いことなのでしょうか?
例えば、車に轢かれそうなピンチのときに「これはチャンス」と言えるのでしょうか?
コロナが蔓延している難しい局面のときに、「これは有り難いこと」と思えるでしょうか?
きれいな言葉として「ピンチはチャンス」と言うのは簡単だけれど、やはり、ピンチはピンチだし、難しいことは無い方がいい。
実は、「ピンチはチャンス」「難しいことは有り難いこと」などの名言には表現されていないことがあり、その表現されていないことを心でしっかり理解しておかないと、ピンチはチャンスにならないのです。
ピンチをチャンスに変えるために必要なこと
ピンチはチャンスに変えるために必要なこと、それは明確な「夢」や「希望」を心に抱くこと。
心に抱く夢や希望は大きなことでなく、小さな夢や希望でもOK。
心に抱いた「夢」や「希望」に向かって歩んでいるときに訪れる「ピンチ」が「チャンス」であり「大きく変われる」ときなのです。
また、「夢」や「希望」を抱くから難しい試練が起こるのであり、その試練を乗り越えられたとき、はじめて難しいことが有り難いことだったと思えるようになるものです。
私自身の人生を振り返ったとき、うつ病でどん底の状態にいたときに「ピンチはチャンス」「有り難いこと」の言葉は知っていましたが、チャンスとは一切思えませんでした。
しかし、今振り返ってみると、うつの経験が心を育てるチャンスであり、うつになったからこそ、いろいろなことに気づけ、その経験は有り難いことだったと思えます。
心理カウンセリング空では、心を育てる「ライフ・カウンセリング」を行っています。
ライフ・カウンセリングでは、心の中に隠れている夢や希望を明確にしつつ、その対局にある悩みや課題と向き合っていきます。
カウンセリングを受ける人が心の中に抱いている「希望」と「悩み」は1人1人異なりますが、カウンセリングを続けていくと共通して表れることがあります。
それは、人が変わるとき、心が成長する局面では、必ず試練(課題)にぶつかるということ。
ライフ・カウンセリングを開始して、今までの悩みが解消されそうになり「もう少しでクリアできそう!」というタイミングで、必ず試練にぶつかります。
その試練こそが、これまでの状況から抜け出し、人生を好転させるチャンスであり大きく変われるタイミング。
この試練としっかりと向き合い乗り越えられたときに、心は成長し、人生が少し前向きに変わるのだと思います。
ピンチをチャンスに変えるために必要なこと、それは明確な「夢」や「希望」を心に持つことです。
いま、コロナで大変な時期ですが、大変な時期だからこそ、1人1人が自分としての「夢」や「希望」を心に抱き、1人1人が心からの「夢」や「希望」に向かって歩み出すことで、このピンチをチャンスに変えられるのであり、いつかきっと「有り難いことだった」と思えるようになるのだと思います。
まとめ
本当のピンチに直面している人に「ピンチはチャンスだよ」と励ましたところで、「そっか、ピンチはチャンスですね!」とは思えないもの。
ピンチをチャンスと思ってもらえるようにするには、その人にとっての心からの「夢」や「希望」を明確にすることが先決です。
インターネットやSNSが普及したことにより、「いい言葉」だけが一人歩きしているように感じます。
でも、私たちが心に響く名言には、それなりの背景があるものです。
その背景を理解したうえで、タイミングを見て必要な人に伝えることで、はじめて名言はその人の心にしみわたるのだと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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