口コミ・コメントよりも自分の直感を大切にしよう

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    ネット社会となり、商品やサービスに対する口コミ・コメントの伝わり方が大きく変わりました。

    一昔前であれば、口コミは「知っている人」から教えてもらうものでしたが、ネット社会では、知らない人のコメントや★の数で商品やサービスを評価するようになっています。

    商品やサービスを購入する際、コメントを参考にするのはいいですが、コメントだけを信じて自分の直感や感覚を使わないと、コメントだけで世界を評価するようになり、最後は自分の心を見失うことになります。

    今日は「口コミ・コメントよりも自分の直感を大切にしよう」について書いていきます。

    目次
    オンラインカウンセリング

    口コミとコメントのちがい

    口コミとは「うわさ・評判などを口伝えに広める」こと。

    コメントとは「問題・事件などについての意見や見解を述べる」こと。

    人から口伝いに広められることが「口コミ」で、意見や見解を述べたものが「コメント」

    口コミは「知っている人」から伝えられ、ネット社会では、知らない人からのコメントや★の数で伝えられる。

    「知っている人」からの口コミは、伝える人の考え方や価値観を知っているため、その口コミの信憑性は感覚的に評価しやすいものになります。

    一方「知らない人」からのコメントは、投稿者の考え方や価値観がわかないため、★の数やコメントの傾向性で評価しようとします。

    知っている人からの口コミは1つの情報でも信じやすく、逆に知らない人のコメントは、統計的に多い情報を信じようとします。

    コメント(口コミ)を書く人の心理

    ネット社会はコメント社会でもあります。

    AmazonやGoogleでお店や商品を検索すると、すぐに★の評価と良し悪しのコメントが表示されます。

    お店や商品のコメントを投稿するのはそれなりにエネルギーと時間を使います。

    わざわざコメントを投稿する人は、どのような心理なのでしょうか。個人的には以下3つの心理があると思います。

    心理1.得点や商品をもらえるから

    ポイントやおまけがもらえる、商品が安くなるなど、自分に何らかのメリットがあるとコメントを書きます。

    お店のSNSページに「いいね」するのも同じような理由。

    その時のコメントは、自分にメリットがある分だけ、商品やサービスを「いい評価」のが多くなるのが特徴。

    ただ、あまりにもいい評価が多すぎると、逆に不信感を抱くのも、また人の心です。

    心理2.商品やサービスが期待値以上だったから

    商品やサービスを受け、自分の期待値以上の内容だったとき、満足感からコメントを書くか、商品やサービスのファンとなり、もっと多くの人に広めたくてコメントを書きます。

    「満足感」はポジティブな解放(発散)エネルギーのため、エネルギー的には無になり、実際にコメントを書くところにまで至らないのが特徴です。

    ファンになると「もっと多くの人に知って欲しい」「応援したい」というエネルギーがうまれるので、いいコメントを書くのが特徴です。

    心理3.商品やサービスが期待値以下だったから

    商品やサービスを受け、自分の期待値以下の内容だったとき、裏切られた感じでコメントを書くか、これ以上の被害者を出さないように正義感でコメントを書きます。

    「裏切られた感」はネガティブな抑圧(圧縮)エネルギーで、自分の心に抑圧されたネガティブエネルギーを解放するために批判的なコメントを書き込みます。

    周りへの期待値が高い人ほど裏切られることが多いため、ネガティブなコメントを書く人は、他でもネガティブなコメントを書いているのが特徴です。

    コメントよりも直感を信じよう

    以前であれば、口コミを言う人も言われる人もお互いが知っているから、その情報がとても参考になったものです。

    しかし、ネット社会となりコメントを書く人も読む人もお互いを知らないなかで、コメント情報だけが溢れている。

    コメントを書く人の考え方や価値観や期待度により、商品やサービスに対する評価は良くも悪くもなるもの。

    心理的には、ポジティブなコメントよりもネガティブなコメントの方が投稿されやすく拡散されやすい。

    その結果、ネガティブなコメント情報だけで、自分の意志決定をしてしまっている人が増えていると思う。

    実は、今回ネットでのコメントのことをブログに書こうと思ったのは、「心理カウンセリング空」で検索すると、以下のようなYahooの掲示板がヒットしたから。

    Yahoo掲示板では、「心理カウンセリング空」を受けようと思った人がサービスの評判を質問していて、回答者がカウセリングを受けた体験談を回答しています。(※心理カウンセリング空が私のところかどうかもわかりませんが・・・)

    この掲示板を読んだときに、今のネット社会の特徴が現れているなと思いました。

    なぜ、質問者は「心理カウンセリング空の評判」をわざわざ掲示板に質問したのでしょうか。

    それは心理カウンセリング空が気になって「カウンセリングを受けてみようかどうか」を悩んだからです。

    ご自身でカウンセリングを受けるべきか否かが決められなくて、掲示板に体験談の質問したのでしょう。

    その結果、「効果はあってありません・・・」という回答をもらい「それはちょっとありえないですね」という結論に達しています。

    質問者の「カウンセリングを受けてみようかどうか」という最初の大切な思いが、知らない回答者のたった2行の文章で終わってしまっています。

    おそらく、質問者がカウンセリングを受けるかどうか悩んだのは、ご自身の人生でどこかうまくいかないところがあったからです。

    きっと、「自分の思いよりも、他者の意見やコメントを優先させてしまうところ」にうまくいかない理由はあるのではないでしょうか。

    口コミやコメントを参考にすることは悪いことではありません。

    しかし、口コミやコメントを簡単に信じて優先して、自分の思いや考えや行動や意志決定を簡単に止めてしまうと、自分の本当の思いを見失うことになります。

    また、ネットのコメントは、心理1の得点や商品欲しさか、心理3のネガティブなエネルギーで書かれているものが8割のため、ネットコメントだけで物事を評価すると、多くの物事がマイナスに見えるようにもなります。

    商品やサービスを検索する、コメントを参考にする行為の背景には、その商品やサービスを直感的に「気になっている」からです。気になっていることに対して、事前に安心感を得たいと思うから他者のコメントを参考にします。

    しかし、いつの時代も商品やサービスや物事の良し悪しは、自分の考え・感覚・価値観が軸になりますので、最終的には自分で体験してみないと、あなたにとっての本当の評価はわからないものです。

    だから、「なんとなく気になった」という直感的な感覚を得たときには、自分を信じて行動してみる。その結果、良し悪しがわかると、あなたはあなたのことを1つ知ったことになります。

    そうやって、自分が気になったことに対して自分で答えを見つけていくことの積み重ねが、自分を知ることにつながります。

    自分で自分のことを知れるようになると直感が研ぎ澄まされ、ネットのコメントを見なくても、自分の感覚で物事の判断がつくようになります。

    これからネット上には、SNSの投稿やコメントが溢れていきます。でも、どのコメントも投稿者の考えや価値観であって、あなたの考えや価値観ではありません。

    ネットのコメントは参考程度にし、あなたはあなたの直感を信じて、自分を大切にしていきましょう。

    まとめ

    ネット社会はコメント社会です。

    ひとつの事実に対して、様々な人が自分の考えや価値観で良し悪しを評価します。それはとても自由な表現でいいことだと思います。

    しかし、自分の考えや価値観を疑うこともせず、一方的にネガティブなコメントを書いたり、自分勝手な正義感から相手を攻撃するようなコメントを書く人が増えていて、そのコメントを簡単に信じて同調する人も増えていると思います。

    繰り返しになりますが、相手の考えや価値観とあなたの考えや価値観はちがいます。

    コメントを参考にするのはいいですが、最終的にはあなたがどう考えどう感じるのかをあなたが見つけることが大切です。

    そのためには、なんとなく気になったことに対して、自分で行動を起こすことです。

    あなたにとっての良し悪しは、あなたが行動した後にしかわからないことだから。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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