不安なときほど自分と対話をして心を安定させよう

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    2020年も残すところわずかとなりました。

    今年は新型コロナウイルスの影響により不安な1年となりました。

    まだしばらくは不安定な社会情勢が続くなかでは、自分と対話して心を安定させることが大切になります。

    心が安定することで、不安を受けいれられるようになるからです。

    今日は「不安な時ほど、自分と対話をして心を安定させよう」について書いていきます。

    目次
    オンラインカウンセリング

    コロナ禍の2つの不安

    現在のコロナ禍の不安は大きく2つに分けられます。

    コロナに感染する不安

    ひとつめはコロナそのものに対する不安です。

    メディアでは、毎日にように感染者数が伝えられているため、自分や周りが感染しないか不安になり少しでも熱が高いと「私、コロナかな・・・」と不安になるものです。

    コロナに感染するかどうかは誰にもわかりません。

    コロナと周辺情報におびえて不安にならないようにするために、日々の手洗いやマスクなどの感染予防、免疫力を落とさないための適度な食事と運動、思考力を落とさないための適度なコミュニケーションや学びなどを意識的に行うことが大切だと思います。

    先の見えない変化に対する不安

    2つめは社会変化に対する不安です。

    コロナにより移動が自粛されたことによりオンライン化が一気に普及しました。また、業種によっては仕事のあり方も見直す状況になっています。

    先が見えない社会では変化と不安が大きくなります。その不安の根底にあるのは、これまでの常識や価値基準が変化していく恐れです。

    社会がスムーズに流れているときは、何も考えずに常識や社会的価値観の流れに乗っていればよかったのですが、その流れが滞りはじめたことで、先が見えなくなりつつあります。

    そのなかで、自分で物事を考え自分としての答えやビジョンを持つことが大切だと思います。

    不安なときほど自分と対話をして心を安定させよう

    このまま社会不安が増加していくと、宗教や占いやスピリチュアルが流行すると思います。

    人は先が見えない変化や不安なときほど、誰かに答えを教えてもらい導いてもらうことで、仮の安心感を得ようとするからです。

    しかし、仮の安心感を得ても心は安定しません。その結果、不安を感じる度に占いやスピリチュアルに頼ることになり、依存につながります。

    そうならないようにするために、不安なときほど自分と対話して心を安定させることが大切です。心が安定すれば不安を受け入れられるようになるからです。

    では、自分と対話するとは具体的にどういうことなのでしょうか?

    以下、簡単なステップをご紹介します。

    ステップ1 思考と心を落ち着かせる

    不安や恐れで、心と思考がいっぱいの状態で、自分と対話するとネガティブな物事しか思いつきません。

    よって、まずは、心と思考を落ち着かせる必要があります。

    その方法としては、瞑想や自然の中での散策、マインドフルネス手法などを活用して心と思考をクリアにして落ち着かせます。

    ステップ2 不安を紙に書き出す

    漠然とした不安を毎日感じていても、具体的に何に不安を感じているのかがわかっていないものです。

    逆に、具体的に何が不安なのかがわからないために、日々漠然とした不安を抱いています。

    不安を具体化・明確化するために、自分が「不安」と感じる物事を紙に書き出していきます。

    例)
    ・コロナウイルスに感染したどうしよう
    ・会社の業績が下がったらどうしよう
    ・家のローンが払えなくなったどうしよう

    ステップ3 不安に対して、今日からできる対策を考える

    次に、ステップ2で書き出した不安に対して、今日からできる対策を考えます。

    このステップのポイントは「今日からできる対策」まで考え尽くすことです。

    例)
    ・コロナウイルスに感染したらどうしよう → 意識的に手洗いうがいをする
    ・会社の業績が下がったらどうしよう → 今までと違ったアイディアを考える
    ・家のローンが払えなくなったらどうしよう → 家計の出費を見直す

    ステップ4 考え尽くした対策を今日実践してみる

    次に、ステップ3で考え尽くした対策をすぐに実践します。

    もちろん、すぐ実践したところですぐに不安が消えるわけではありません。

    ここでのポイントは不安に対して自らの考えと自らの意思で行動を起こすことです。

    実践した結果の成功と失敗は問いません。

    ステップ5 再び思考と心を落ち着かせる

    ステップ2~ステップ4は、思考や精神がとても疲れる作業です。

    思考と心が疲れた時は、瞑想や自然の中での散策、マインドフルネス手法などを活用して心と思考をクリアにして落ち着かせます。

    そして、このステップ2~ステップ5を繰り返し続けていくことで、心の中に隠れていた、自分としての思考や意見や考えが明確になり、その結果、心が安定し不安は軽減されていきます。

    ご紹介したステップが「自分と対話すること」だと、私は考えています。

    まとめ

    社会不安が大きいときは、今までの常識や価値観や通用しなくなり占いやスピリチュアルが流行ります。もちろん、占いスピリチュアルを参考程度にするはいいと思います。

    しかし、依存してしまうと自分を見失ってしまい、いつまで経っても心は安定せずに、不安感もつきまといます。

    社会不安や変化が大きいときは、不安を消そうとするのではなく、自分と対話しながら心を安定させていくことが大切です。

    私たちひとり一人の心が安定することで、先が見えない社会をよりよい方向へ切り開いていくことができるようになるのではないでしょうか。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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