相手を変えようとする前に自分から変わろう

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    私たちが抱える悩みの多くは人間関係です。

    彼と彼女、夫と妻、親と子、上司と部下などでの人間関係の悩みの根源にあるのは「相手を変えようとして自分の問題を解決しようとする」という思い込み。

    しかし、その思いでは、相手は変わるどころか・・・意固地になるばかりで、更に関係性が悪化してしまいます。

    相手を変えるには、まずは自分が変わることです。結果として、関係性も変わるから。

    今日は「相手を変える前に自分から変わろう」についてブログを書きます。

    目次
    オンラインカウンセリング

    相手が変わらない理由

    私たちが抱える悩みの多くは人間関係です。

    人間関係で悩みを抱える人が多いから、相手を変えるテクニックや夫や妻の取説、相手を思い通りに動かす方法などの本や情報が溢れています。

    しかし、テクニックを学んで相手を変えようとしても相手は変わらない。変わらないから更に次の方法を試して、相手を変えることに必死になり関係が更に悪化してしまうことがあります。

    相手を変えようとしても相手は変わりません。

    その理由は、あなたの心の根底に「私が正しくて、相手が間違い」という思い込みがあるから。そして、その根底の思いに相手は気づいているから、相手も意固地になって変わろうとしないのです。

    あわせて読みたい
    自分は「正しい」という誤り みなさん、こんにちは。 心理カウンセリング空の関口です。 私たちは日々色々な悩みを抱えます。 「これからの生き方」や「やる気がでない」など、人それぞれ悩みは様々...

    どんなときに相手を変えようとするのか?

    まず、相手との関係性がうまくいっているときは共感することが多く「この人、私のことわかってくれる」という感じで相手を変えようとは思いません。

    逆に、相手との関係性が崩れはじめたときに、相手に不満をもつことが増えて「この人、私のことわかってくれていない」という感じで相手を変えようとします。

    どんなときに相手を変えようとするのか?

    それは、自分の思い通りにコミュニケーションができなくなったときです。

    そして、思い通りにコミュニケーションができなくなった原因は相手にあり、相手が変わらないと私の問題を解決できないと考えてしまい、一生懸命に相手を変えようとします。

    残念ながら、過去と他人は変えられません。変えられるのは自分と未来だけです。

    変えられないことを変えようとするのが苦しみであり悩みの根源になります。

    相手を変えるより自分を変えた方が楽になる。

    以前、夫婦関係で悩んでいる方から「パートナーを変える方法」についてご相談を受けました。

    いろいろ本を読んで心理学を学んできたけれど、一向に相手が変わらないとのことでした。

    しかし、お話を聞いていると「私のために、相手を変えたい」という思いが、逆に関係を悪化させていることが明白でした。

    カウンセリングでは相談者の方が「どうして相手を変えたいと思うのか?」を明確にしたうえで、まずはご自身の素直な気持ちをそのままパートナーに伝えられるように考えました。

    カウンセリング後、相談者は「相手を変えるため」ではなく「自分の素直な気持ち」をそのままパートナーに伝えました。

    そのとき、パートナーの反応が今までとは少しだけ変わったそうです。その後も、少しずつ素直な気持ちをパートナーに伝え続けたところ不思議なことが起こりました。

    まず相談者の方の気持ちが軽くなりパートナーにイライラしなくなったそうです。そして、その頃から相手の態度が自然と変わりはじめ、お互いの気持ちを言い合えるようになったとのことでした。

    カウンセリングを終えたとき「これまで相手を変える方法を一生懸命に学んできたけれど、相手を変えようと努力するよりも自分が変わる方が楽ですね」との感想が印象的でした。

    悩みを抱えた方から変わること

    人間関係の悩みの根底は「私が正しくて、相手が変わるべき」という思い込みがあるため、相手を変えることで悩みを解消しようとすることです。

    しかし、人間関係はお互い様の関係です。相手の態度はあなたの態度で成り立っています。

    よって、あなたが態度を変えなければ相手の態度は変わらないし、あなたが態度を変えれば相手の態度も変わるものです。どちらかが態度を改めれば、人間関係は自然と変わります。

    では、自分と相手どちらから変わればいいのでしょうか?

    答えはシンプルで「悩みを抱えている方から変わる」ことです。

    理由は、その人間関係で悩んでいるのは、相手ではなくあなた自身だからです。

    あなたの悩みを解消するには、あなた自身が変わる必要があります。

    相手を変えようと努力するよりも自分が変わる方が楽になれるものです。

    「相手を変えたい!」と思ったときほど、自分の思いを見つめ直してみてください。相手との関係性を変える鍵は、いつも自分が握っているものだから。

    まとめ

    コミュニケーションは、お互い様の関係です。だから、相手だけを変えようとしてもうまくいきません。逆に、自分が変わることで、自然と相手も変わるものです。

    いま、相手を変えるテクニックやなんとかの取説などの情報が溢れていますが、自分の心の根底にある思いを無視して、相手だけを都合よく変えようとしても関係性は悪化するばかりです。

    人間関係を改善するためには、まずは自分の心の根底にある思いに気づくことが、はじめの1歩だと思います。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

    疲れた思考と心をクリアにしませんか?
    オンラインカウンセリング

    Pickup

    山と渓谷社が発行している登山専門誌「山と渓谷 2021年2月号」にコラムを掲載させていただきました。

    単独登山でのお悩み相談から、「登山が心にもたらすもの」として、引きこもりだったA君との登山カウンセリングについて書いておりますので、「山と心」について興味がある方は、ぜひお買い求めください。

     

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!

    コメント

    コメントする

    目次