みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
人生の壁にぶつかり、大きな悩みやストレスを抱えてしまうと、自分自身がマイナスの状態に陥るときがあります。
マイナス状態になると、気持ちが落ち込みマイナス思考となり、先のことが不安に感じます。
そのような状態なときに、焦って気持ちを上げようとしたりプラス思考に切り替えようとしたりしても、マイナス状態から抜け出せません。
マイナスの自分にプラスを掛け合わせてもマイナスになるだけだからです。逆に、マイナスにマイナスを掛け合わせることで、マイナスはプラスに転じます。
今日は、気持ちが落ち込みマイナス思考の状態から抜け出す方法について考えていきます。
マイナスにプラスを掛け合わせてもマイナスになる
仕事や人間関係で悩みや問題を抱え大きなストレスを受け続けると、心はマイナス状態に陥り、気持ちは落ち込みマイナス思考となり、漠然とした不安感を抱きます。
そのような状態のとき、マイナス状態の自分をプラス(ポジティブ)に変えようとして、モチベーションアップ・ポジティブシンキングや心理学系のセミナーに行くと、セミナージプシーになる可能性があります。
モチベーションアップや心理系などのセミナーでは、いろいろなことを学び参加者同士でディスカッションをするので、セミナー終了時には高揚感を得られ、マイナス状態から抜け出しプラスに変わったように感じます。
しかし、セミナー終了後にまたマイナス状態に戻ってしまい、次なる学びや高揚感を求めてセミナーを受け続けることになります。
セミナーなどを受けた後の高揚感は一時的な感情であって持続力がありません。また、心のマイナス状態やマイナス思考も変わっていないため、すぐに元の自分に戻ってしまう。
数学で、マイナスにプラスをかけるとマイナスになるように、心も自分がマイナスなときにプラスのセミナーを受講してもマイナスになるものです。
では、マイナスをプラスに変えるにはどうしたらいいのでしょうか?
気持ちが落ち込みマイナス思考の状態から抜け出す方法
多くのモチベーションアップや心理系セミナーでは、マイナスの状態を消す・癒やすことに趣がおかれていて、自分のマイナスやネガティブなところと向き合おうとしません。
だから、セミナーの目的が心理学的な学びや高揚感を得ることになり、セミナーで学ぶことでの幸せ感を演出したり、楽しい雰囲気で踊ったりします。しかし、それだとマイナス状態の心は何も変わっていません。
数学で、マイナスをプラスにするには、マイナスにマイナスを掛け合わせることです。心も同じで、気持ちが落ち込みマイナス思考の状態から抜け出すにはマイナスの感情と向き合うことでプラスに転じます。
具体的には、自分がマイナス状態のときに、嫌い・苦しい・辛いなどのマイナス感情と向き合い、マイナス感情の先にある自分の本当の思いを理解することです。そして、自分の本当の思いに寄り添いながら、少しずつ行動をしていくことです。そうすることで心は自然とプラス側に転じていきます。
マイナス状態のときにマイナスの感情は受け入れがたいものです。しかし、本当はマイナス感情の先にある本当の思いを今まで見てこなかったから、心がマイナス状態に陥ったのかもしれません。
「荒れ地は荒れ地の力を持って耕す」という二宮金次郎の考えも、マイナスにマイナスを掛け合わせることでしかプラスに転じないひとつのたとえです。
マイナス状態なときほど、マイナス感情と向き合ってみよう。そうすることで、はじめて心はプラスに転じるものだから。
まとめ
自分がマイナス状態のとき、不安や苦しさから無理にプラスに切り替えようとしてもマイナス状態から抜け出せません。
また、モチベーションアップ・ポジティブシンキング・心理系セミナーでは、自分のマイナスを消し去ることで、無理にプラスに見せようとするものや高揚感を得ることが目的になっているものが多いと感じます。しかし、マイナスを消せばプラスも消えるのが摂理です。
自分がマイナス状態に陥ったときは、マイナス感情と少し向き合ってみてください。物事がプラスに転じるために必要なものは、いつもマイナスのなかに隠れているものだから。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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