荒れた心は荒れた心をもって整える

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

最近は今までは考えられないような事件が起き、大きな自然災害も増えてきています。

個人的には、人々の心が荒れてきているからではと思います。

私が尊敬する『二宮金次郎』が活躍した時代も、人々の心が荒れた時代でした。

その時代のなかで、二宮金次郎は荒れた人々の心を『心田開発』することによって、数多くの村を復興させました。

『心田開発』とは「荒れ地は荒れ地の力で開闢(かいびゃく)する」ように「荒れた心も荒れた心を持って整える」という考え方が基になっています。

今日は「荒れた心は荒れた心をもって整える」について書いていきます。

荒れ地は荒れ地の力で開闢する理由

二宮金次郎の有名な言葉のひとつに「荒れ地は荒れ地の力で開闢(かいびゃく)する」があります。荒廃した桜町領を復興させる際に、領主(大久保忠新真)に言った言葉です。

言葉の背景には、荒廃した桜町領に補助金を出しても復興しないため、領主が金次郎に村を復興するように指示した経緯があります。

村を調査した金次郎は「補助金をやめ、心田開発すること」を、領主に提案しました。

「殿様が財をお下しになるから役人、村人とも、財に心を奪われ、それぞれの利を争うようになり、復興の道を失い、人情を破り、事業も中断するのです。かえって災いとなっています」
~中略~
「荒れ地を開くのに荒れ地の力をもってし、衰貧を救うに、衰貧の力をもってするのです」
引用:松沢成文著 『 教養として知っておきたい二宮尊徳 日本的成功哲学の本質は何か』

二宮金次郎の言う「荒れ地を開くのに荒れ地の力をもって」とはどういうことなのでしょうか。

それは、荒れ地を田畑に変える際、外部からエネルギーを入れるのではなく、土地が本来もっているエネルギーを使うということ。

土地が本来もっているエネルギーとは、土の中にいる微生物のこと。荒れ地に生えた草木を刈り、土に日差しを入るようにして耕をすことで、土中の微生物が動き出す。

微生物が動き出すことで分解と循環がはじまり、養分が蓄えられ豊かな土地に変わる。

この自然界の仕組みのことを「荒れ地は荒れ地の力で開闢(かいびゃく)する」と、金次郎は表していました。

また、金次郎はこの仕組みが人間の心にもあることを理解していたため、「心田開発」で村を復興させることができたのだと思います。

荒れた心は荒れた心のをもって整える

最近、以前では考えられなかったような事件が起こるのは、心の荒廃が進んでいるからだと思います。

では、なぜ心が荒れてしまったのか、それは豊かさゆえに心というものを意識できなくなっているから。

心を意識せず、欲や利益などを優先させるから、心は荒廃してしまう。

前回のブログでも書きましたが、心が荒れると心は腐敗して、最後は自分や周りをこわしてしまう。

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荒れた土地の中にいる微生物を動かすことで豊かな土地に変わるよう、荒れた心のなかの微生物を動かし豊かな心に育てていく必要があります。

では、心のなかの微生物とはどんなものなのでしょうか?

それは「自分らしさ」です。

自分らしさとは、心が素直に『感じること』や『思うこと』を大切にすること。また『心から望むこと』に意識を向けることです。日々の生活の中で、小さな「自分らしさ」を意識することで、心は耕され豊かな心に変わっていきます。

ただ、発酵と腐敗が紙一重であるように、「自分らしさ」と「自分勝手」も紙一重。「自分らしさ」と「自分勝手」を間違えると、心は腐敗していくので注意が必要。

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また、荒れ地が豊かな地になるまで時間がかかるよう、心も豊かさを取り戻すまで時間がかかります。焦って即効性を求めると、砂漠化し不毛な地となります。

即効性よりも持続性と循環を大切にしよう

荒れ地を切り開き、土地を耕し豊かな地に変わるまで、それなりの時間がかかります。

そんな面倒なことをせず、手早く簡単に豊かな地にするには農薬と化学肥料などの外部エネルギーを使うことです。外部エネルギーを投入することで、短時間で豊かな地にすることはできます。

しかし、即効性があるものは持続性がないのが自然界の摂理。

農薬と化学肥料を入れ豊かな地にしても持続性がないため、継続的に投入する依存状態となり、最後は地中の微生物が全滅し砂漠化していきます。

逆に、時間をかけて地中の微生物を動かすことで、地中の微生物は増え循環がうまれ、継続的で自立した豊かな地になります。

心も一緒です。

心が荒れたときや不安なとき、また深く落ち込んでしまったとき、現代は薬の力を使って心を安定させようとします。即効性を求めると強い薬を飲むことにもなります。

もちろん、時にはそれも大事です。しかし、即効性があるものは持続性がないのが自然界の摂理。

即効性の薬で心が安定したとしても持続性がないため、薬を飲み続けたり、薬が強くなったりします。その状態が続くと心は頑なになっていき、最後は薬へ依存し自分を見失ってしまいます。

そうならないためにも、心が荒れたとき不安なとき落ち込んだときほど、自分の心を耕して心のなかにある「自分らしさ」を意識してください。

「自分らしさ」を見失ったことが心が荒れた原因だとすれば、「自分らしさ」を取り戻すことで心は安定します。

「自分らしさ」を取り戻すには少し時間がかかります。それでも焦らずに少しずつ自分と向き合い続けることで「自分らしさ」の種が心の中で動きだし、やがて持続性と循環がうまれ、「自分らしく」生きることができるようになります。

荒れ地をもって荒れ地を開く、荒れた心をもって荒れた心を整えられるのは、荒れるエネルギーがあるのであれば、よりよく整えるエネルギーも必ずそこにあるからです。荒れたときほど持続性と循環の重要性に気づき、精神的に自立するチャンスのときでもあります。

1人ひとりが心に意識を向け耕そうとすることが、これからの時代には必要なのではと思います。

まとめ

二宮金次郎の時代は、飢饉により村も人の心もが荒れた時代でしたが、現代は、豊かすぎることにより人々の心が荒れる時代。

飢饉で荒廃した心を立て直し復興するよりも、豊かさで荒廃した心を立て直すことは難しいもの。なぜならば、心が荒廃していることに気づくことができないから。

しかし、心が荒廃していることに気づかないと、結果として大災害などが起こるようにも思います。観測史上初が普通の言葉になったのは、人間の心と自然環境が関係性があるからではないでしょうか。

二宮金次郎の時代のように、大災害で社会が荒廃してから心を立て直すより、今の豊かな環境の中から少しずつ心を立て直す必要があるのではないでしょうか。

最近の自然災害は、そのことに気づくためのひとつのメッセージであるように、私は思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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