『ありのまま』と『わがまま』のちがい

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

以前、ディズニー映画をきっかけとして「ありのままの私」という言葉が流行しましたね。

その頃に「ありのままの私になる」と思った人も多かったのではないでしょうか。

でも、「ありのままの私」になろうとすると「わがままな私」になってしまうことがあります。

「ありのまま」と「わがまま」のちがいはどこにあるのでしょうか?

今日は『ありのままとわがままのちがい』について書いていきます。

わがままな人の特徴

まずは言葉の意味を辞書で調べてみましょう。

わがまま

自分の思いどおりに振る舞うこと。

~デジタル大辞泉より引用~


わがままな人は、心の器が小さく自己中心的で、自分と他者を比べて批判的で自己正当化が強い人。

自分では『ありのまま』と思っているけれど、周りからは『わがまま』だと思われている人。

ありのままの人の特徴

こちらも言葉の意味を調べてみましょう。

ありのまま

実際にあるとおり。偽りのない姿。

~デジタル大辞泉より引用~

ありのままの人の特徴は、心の器が大きくいつも素直な自分でいられて、周りの状況を理解し相手の思いを受け入れつつ自分の思いを表現できる人。

自分では『ありのまま』とも思っておらず、周りからは『素直な人』と思われている人。

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心理カウンセリング

『ありのまま』と『わがまま』のちがい

ありのままの人とわがままの人のちがいは、弱い自分を自分で受け入れられているか、怒り・悲しみ・不安などのマイナス感情を受容できているかどうかのちがい。

わがままな人は、弱い自分を受け入れられず、常に自己正当化が優先される。また、マイナス感情は他者からもたらされたものと思い、自分を疑うことも変えることもせずに、他者を批判し、他者へ変化を求める。

その結果、他者から「わがままな人」と思われてる。

一方、ありのままの人は、弱い自分を受け入れているから、常に他者と協調ができる。また、マイナス感情は自分の中からもたらされるものと知っているから、自分の考えを疑い、自分をよりよく変えていくことができる。

その結果、他者からは「素直な人」と思われる。

ディズニー映画をきっかけとして「ありのままの私」という言葉が流行しましたが、その頃に「ありのままの私になる」と言っていた人がいました。

でも、「ありのままの私になる」と言った時点で「わがままな私」になります。「ありのままの私」とは他者にわかってもらうことではなく、自分のすべてを受け入れることだから。

「ありのままの私」とは『なるもの』ではなく『そのものの私』のこと。弱い自分・情けない自分、不安や恐れや悲しみを感じることも受け入れようとする私のこと。

それらを素直に受け入れられたとき、弱いところを含めて「私なんだ」と心から思え、自己正当化や他者との比較が無意味であることを理解する。

人間1人ひとり、顔・性格・価値観・経験はちがうもの。そういう意味では1人ひとりが既に「ありのままの私」の存在。

ありのままの私になろうとするのでなく、ありのままの私として今日を生きていきましょう。そうすることで、今日も私らしくいられるのだから。

まとめ

「ありのまま」と「わがまま」のちがいは『自分で言う言葉』と『他者から言われる言葉』のちがいでもあります。

他者から「あなたは、わがままね」と言われることがあっても、「あなたは、ありのままね」と言われることがないのは、「ありのままの私」は自分の心のなかでしかわからないからです。

心のなかでしかわからないことを、わざわざ「ありのままの私になる」と言う必要はありません。

良いことも悪いことも、長所も短所も、うれしいことも悲しいことも、思い通りになることもならないことも、ありのまま受け入れていくことで、私は私を知ることができて、私らしく生きていけるようになるのだと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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