みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
「♪しあわせって 何だっけ 何だっけ♪」
この歌詞は、明石家さんまさんがキッコーマンのCMで歌っていたワンフレーズです。
あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
以前の私にとっての「幸せ」とは、ビジネスで成功して年収1000万以上になることでした。それが私にとっての「幸せの価値観」でした。
しかし、その「幸せの価値観」が自分を傷つけ不幸な自分を作り出していました。
うつ病時の農業体験で、私は誤った「幸せの価値観」に気づき「幸せ」に対するパラダイム・シフト(価値観の変化)を起こすきっかけになりました。
あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
今回は、私のうつ体験記として「幸せ」のパラダイム・シフトについて書いていきます。
「幸せ」のパラダイム・シフト
前回の記事の続きです。
いよいよはじまった、農家での3週間の住み込み農業体験。
長年、ITエンジニアとして仕事してきた私にとって、農業での体験はすべての物事が新鮮で、今までとは違った価値観で物事を見始めるきっかけにもなりました。
そのひとつが「幸せ」に対する価値観です。
ITエンジニアとして働いていたころ、私にはビジネスで「成功」をして「幸せになりたい」という価値観がありました。
具体的には、ビジネスで認められて年収が1000万以上の成功者になれれば、毎日が幸せに過ごせるという価値観です。
もちろん、その価値観があったから、日々の仕事に精一杯向き合うことができたので、「成功者になる」とか「幸せになりたい」というような価値観も必用です。
ただ、その価値観と自分の置かれた現実が乖離したとき、その価値観は諸刃の剣となり、自分を傷つけます。
「成功者になりたい」・「幸せになりたい」という価値観が強ければ強いほど、「うつ病」になった自分は失敗者であり、また不幸であるという考えに陥ります。
私は「成功者になりたい」・「幸せになりたい」という価値観が強かったので、「うつ病」となり住み込みで農業体験をしている自分を素直に受け入れることができずにいました。
しかし、今までの価値観に気づくある出来事が起きました。
住み込み農業体験でのはじめての休暇。農家から帰宅する際に、大根や人参などの野菜をお土産にいただきました。
そして、野菜を抱えて「ただいま」と帰宅。
まだ小さかった子供達は野菜を見て「どうしたの?」・「早く食べたい!」と目を輝かせました。
すぐに大根を料理して、晩ご飯でいただきました。
「おいしい」・「この大根はどこで採れるの?」など、子供達は大根に興味津々。
子供達の光景を見ていたとき、私は思いました。
ITで仕事をしていたとき、毎月給料をもらっていた。その給料を使って家族が生活をしたり、おいしいものを食べにいったりしていたけど、子供達が食べものに興味を示したことはなかったな・・・。
なにより、今日収穫して持ち帰ってきた野菜に対して、子供達が興味を示してくれたことが、なんだか嬉しく感じる自分がいる。
そのときフッと思いました。
自分にとっての「成功とか幸せってなんだろう?」
今まで、ビジネスで成功したいとか幸せになりたいと思っていたけれど、子供達は大根1本で十分幸せを感じている。
年収1000万が稼げないと失敗者で不幸な自分と、大根1本で喜べる子供達、本当に幸せなのはどちらなのだろう・・・
そんなことを考えていたとき、子供達が「畑に行ってみたい!」と言いだしました。
農家さんにそのことをお願いし、次の休日に子供達が畑に遊びにきました。そのときの光景がこの写真です。
自然の中で遊ぶ子供達、一生懸命に大根を子供達、子供の笑顔を見たとき、今までの自分の「幸せの価値観」に疑いを持つようになりました。
生きていくうえで本当に大事なことは、「未来のいつかの幸せ」になることよりも「いまこの瞬間から感じとる幸せ」ではないだろうか・・・と。
続きはまた書きます。
今の自分から当時の自分へひとこと
いきなりですが、質問です。
あなたにとって「幸せ」とはなんですか?
「幸せになりたい」と誰もが思うものですが、でも、あなたにとっての「幸せ」を考えたことはありますか?
私はうつ病になるまで、いつかの幸せを追い求めていました。
しかし、残念ながら「いつか幸せになりたい」と強く思えば思うほど、今が不幸になります。
なぜならば、「幸せになりたい」という思いの根底には「今が不幸である」という思考があるからです。もし、今を幸せに感じられていれば「幸せになりたい」とは思いません。
幸せとは、いつかなるものではなく、今から感じとるものです。
1000万の収入がないと幸せを感じられない人と、大根1本でも幸せを感じられる人、どちらが今日1日を幸せに感じて過ごせるでしょうか?
子供達が大根を収穫する光景を見たときに、私はそのことに「なんとなく」気づきました。
ただ、1000万の収入が幸せという「幸せ価値観」を、いきなり変えることはできませんでした。
今までの価値観を変えるには「手放す」経験が必要でしたが、それはまたのお話にします。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。
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