みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口剛史です。
生きていると、良いことも悪いこともいろいろと起こります。ときには、ぐっさり心が傷ついてしまうこともあります。
心に深い傷を負ってしまうと、そのきっかけとなった出来事にとらわれて、気持ちが落ち込み、考えもネガティブ思考となり、新しく何かをする気持ちにもなれない。頭と心の中は傷ついた時のことでいっぱいの状態に。
そういうとき、傷ついた心を癒やすこともいいですが、自分の心と向き合い本当の気持ちに気づくことが大切だと、私は思います。
今日は「心が傷ついたときが本当の思いに気づくとき」についてブログを書いていきます。
心が傷つくとき
生きていると良いことも悪いことも起こります。ときには、ぐっさりと心に傷を負うこともあります。
では、私たちの心はどんな時に傷つくのでしょうか。
それは、あなたの思いと現実が大きくズレたときです。
例えば、見知らぬ人から「あなたは嫌い」と言われたときと、身近な人から「あなたは嫌い」と言われたとき、どちらの方が心は傷つくでしょうか。
また、自分には「できない」と思っていた仕事に失敗したときと、「できる」と思っていた仕事に失敗したとき、どちらの方が傷つくでしょうか。
どちらも後者の方が心は傷つきます。
「あなたは嫌い」と言われた「仕事に失敗した」どちらも同じ出来事なのに、どうして後者の方が心が傷つくのでしょうか。
それは、その出来事に対して、あなたの心の中に何らかの思いがあったからです。
あなたが好かれたいと思わない人から「あなたは嫌い」と言われても「そうですか」とスルーできます。「自分にはどうせ無理」と思っていた仕事に失敗しても「だから無理だと言ったでしょう」と言い訳ができます。心の中に思いを抱かなければ、心は傷つくことはありません。
逆に、「人と仲良くしたい」や「仕事ができるようになりたい」と思いがあればあるほど、そうでならない現実に裏切られて、心は傷つくものです。
言い換えれば、心の中に思いがある人、心が豊かな人ほど、心は傷つきやすいのです。
心が傷ついたときが本当の思い気づくとき
心に傷を負ってしまうと、その出来事にとらわれてしまい、気持ちは落ち込み、考えもネガティブ思考になり、新しく何かをする勇気もでずに、頭と心の中はそのことでいっぱいの状態になります。
そのときに、心を癒やすのもひとつの方法ですが、心が傷ついた時ほど自分と向き合い心の中に思いに気づくことが大切です。なぜならば、傷ついた心を癒やしても、また同じようなこと傷ついてしまうからです。
皮膚に外傷を受けたとき、傷だけを治しても傷つけた原因を理解しておかないと、同じ外傷を繰り返してしまうのと一緒です。
心理カウンセリングを受けに来ていただく方は、心が傷ついている方です。
人それぞれ傷ついた原因はちがいますが、その心の傷が癒えずにつらい気持ちが続き、これから新しいことに気持ちを向ける勇気もない状況です。
もしかしたら、その心の傷を癒やしてほしくてカウンセリングを受けに来たのかもしれません。
しかし、私は「心が傷ついたときが、本当の思いに気づくとき」と考えていますので、どうして心が傷ついてしまったのかを一緒に見つけることを大切にしています。
正直、傷ついた心と向き合うのは、嫌な記憶と弱い自分を見るようで心地よいものではありません。私もその気持ちよくわかります。
しかし、傷ついた理由と本当の思いに気づくことができたとき、心の傷は気づきに変わり、心は成長します。
心が成長すれば、傷ついた自分も出来事も少しずつ受け入れられるようになり、もう同じようなことで心は傷つかなくなります。また、他者と傷つけ合うことが無駄なことに感じるようにもなります。
本当の意味でのメンタルが強い人とは、心が傷つかない人ではなく、心が傷ついたときに、本当の自分の思いに気づき、心を成長させてきた人です。
人は、そうやって精神的に強くなることで、人に優しくなれるものです。
だから、心が傷ついたときに心を癒やすことも大切かもしれませんが、もっと自分の心と向き合ってみてください。
傷ついた経験を成長の気づきに変えることができたとき、心の傷は自然と治癒していくものだから。
まとめ
ネット社会となり、SNSでのテキストコミュニケーションや動画配信による一方的なコンテンツが増え、心が傷つくことも増えていると思います。
心が傷つくと、すべての情報をネガティブに感じてしまい、さらに自分で心を傷つけて悪循環になってしまう。
しかし、心が傷つくのは、あなたの心の中に本当の思いがあるからです。
心が傷ついたときこそ、あなたの本当の思いに気づいてみよう。勇気を出して、自分と向き合ってみよう。
傷ついたことから本当の思いに気づけたとき、心は成長して心がたくましくなると同時に、心の傷は自然と癒えるものだから。
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