登山カウンセリングに行ってきました。

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口です。

    先日梅雨の晴れ間に、ライフ・カウンセリングを受けているAさんと、埼玉県飯能市の「棒ノ折山」へ登山カウンセリングに行ってきました。

    片道2時間30分・往復で5時間の登山で、沢あり急斜面ありのコース。途中息が切れて辛い場面もありましたが、Aさんは無事に登り切ることができました。

    今日は「登山・カウンセリング」の様子についてご紹介します。

    目次
    オンラインカウンセリング

    「棒ノ折山」への登山カウンセリング

    ライフ・カウンセリングを受けているAさんは、人生に少し行き詰まってしまい、何をするのも不安で外に出るのも抵抗があって自信を失っていました。

    自信を取り戻す一環として、5月に埼玉県越生町の「大高取山」のハイキングに出かけました。

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    このときAさんは初の山登りで、私は「大丈夫かな~」と心配だったのですが、Aさんは山の楽しさを発見したようで「もっと高い山に登ってみたい」と思ったそうです。

    そこで「今度は連れて行ってもらうのでなく、Aさんが自分で登りたい山を見つけて、その為に必要なプランニングができたら行こう」ということになり、Aさんがプランニングしてきた山が「棒ノ折山」でした。

    「棒ノ折山」は、奥多摩と奥武蔵エリアに標高969mの山。前回登った「大高取山」の376mでしたので、今回は倍以上高い山に登ることになります。

    「棒ノ折山」登山に備え、Aさんは毎日歩いて体力づくりをし、新品の登山靴を購入して、棒ノ折山に挑みました。

    梅雨の晴れ間の日に「有馬ダム」からスタートです。

    ダムを渡り湖畔を歩きながら登山道に向かいます。

    谷に吹く風を感じ、ウグイスのさえずりを聞き、たわいもない話しをしていたら登山道に到着。ここからがスタート。

    「棒ノ折山」は、途中からきれいな清流に沿って登ります。

    途中、険しい道、急な斜面、危険な箇所がありますが、全身をつかいながら、慎重に1歩1歩と登っていきます。

    Aさんは、さっさと登ってしまい、途中から私がAさんスピードについていけなくなりました・・・

    2時間30分、1歩ずつ登りつづけて、ようやく棒ノ折山の頂上に到着しました。

    眼下には、関東平野がひろがり、前回登った「大高取山」が小さくみえました。

    そして、なにより頑張って自分の足で頂上に立ったこと、そこで感じる達成感や爽快感やおにぎりのおいしさを味わうことで、「生きている実感」を感じられたと思います。

    Aさんの顔は少し自信に満ちていました。

    帰りは、杉の根が芸術作品のようにはびこるなかを、Aさんはスイスイと降りていき、最後の方は私のことを待ってくれている感じでした。

    無事下山をしたあとは、近くの河原できれいな川をボーッと眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごしました。

    今回の登山が、Aさんにとって、何か大切なことを思い出すきっかけになってくれれば嬉しく思います。

    心理カウンセリングの本当の目的とは?

    一般的な心理カウンセリングは、狭い部屋と限られた時間のなかで、心理カウンセラーがクライアントの相談内容を聞くものです。

    話すことは手放すことですので、カウンセリングでカウンセラーに話しを聞いてもらい、苦しい心が軽くなることも、ひとつの目的です。

    しかし、心理カウンセリングの本当の目的は、悩みや問題の解消、心を軽くすることだけではなく、クライアントの心が広がり育つこと、精神的に自立した状態になること、社会と調和しながら自分が自分として生きていくことと、私は考えています。

    特に、人生でいろいろなことがあって行き詰まってしまったときには、個室の中での会話だけではなく、常識・思考・理屈・方法論でもなく、自然の中で体を動かし五感をとおして感じ得ること、何かを成し遂げて小さな達成感を思い出すことが必要です。

    心理カウンセリングの本当の目的を達成するために、ライフ・カウンセリングでは、カウンセリングの場所や時間や方法に囚われずに、約6ヶ月間にその人の心が育つち自立するために必要だと思えることは取り入れていきます。

    まとめ

    Aさんは「人生も山登りみたいなものですね」と言っていました。

    私もそう思います。

    山には、急な坂や危険な箇所があります、想定外の出来事にも遭遇します。途中で「登らなければよかった」と後悔したくなるときもあります。

    しかし、それでも1歩ずつ登り続けていれば、いつか必ず頂上にたどり着きます。

    「きつくても、あきらめたくても、1歩ずつ登ってきたからこそ、そこで味わう達成感や爽快感、普通のおにぎりだってとてもおいしく感じられる」とAさんは話してくれました。

    きっと、誰の心の中にも「人生の山」があります。

    その山は、急な坂道があり想定外の出来事にも遭遇します。ときは「こんな山は登れない」とあきらめたくなるかもしれません。

    でも、あなたがその「人生の山」の頂に立ちたい、その先の景色を見てみたいと心から思うのであれば、自らプランニングして、今日1日1歩ずつでいいから、あきらめずに登り続けてみてください。

    その小さな1歩を積み重ねることで、「人生の山」もいつか必ず頂上に立てるものだから。

    焦らず1歩ずつね。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

    登山カウンセリングのことが「山と渓谷」に掲載されました。

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    山と渓谷社が発行している登山専門誌「山と渓谷 2021年2月号」にコラムを掲載させていただきました。

    単独登山でのお悩み相談から、「登山が心にもたらすもの」として、引きこもりだったA君との登山カウンセリングについて書いておりますので、「山と心」について興味がある方は、ぜひお買い求めください。

     

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