コミュニケーションスキルを上げる方法

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口です。

    スマートフォンが普及したことにより、LINEやFacebookをはじめとするSNSで、気軽にコミュニケーションを交わせるようになりました。

    しかし、SNSで気軽にコミュニケーションが交わせるようになった反面、実際に人に会ってのコミュニケーションに苦手意識を持つ人が増えています。

    心理カウンセリングでは「うまく会話ができない」「何を話していいかわからない」「会議の場で発言できない」など、コミュニケーションに関する悩みの相談を受けます。

    いまブログを読んでいるあなたも「コミュニケーションが苦手」と思われていませんか?

    しかし、それはただの思い込みです。

    コミュニケーションに苦手意識を感じるのは、コミュニケーションの本当の目的を見失っているからです。

    今日はコミュニケーションが苦手という思い込みを外しながら「コミュニケーションスキルを高める3つのポイント」をご紹介します。

    目次
    オンラインカウンセリング

    コミュニケーションが苦手という思い込み

    心理カウンセリングでは「コミュニケーションが苦手」「人とうまく会話ができない」「何を話していいかわらない」という悩みの相談を受けます。

    相談者に「どんなコミュニケーションが苦手ですか?」と質問すると、大体30分は話しをしてくれます。

    ところで、30分も話すことができるのに、その人は本当にコミュニケーションが苦手なのでしょうか?

    カウンセリングで話を聞いた後「お話しが上手ですね」と伝えると、みなさん必ずこう言います。

    「カウンセリングは、安心して話を聞いてもらえる環境だから」と。

    そうです。

    安心して話しを聞いてもらえる環境であれば、話すことやコミュニケーションを交わすことが普通にできるのです。

    そもそも、家族や仲のいい友人など、自分と心の距離が近い人とは「コミュニケーションが苦手」とは感じない。

    あなたが、コミュニケーションに苦手意識を持つのは、ある場面でのコミュニケーションではないですか?

    それなのに「私はコミュニケーションが苦手」と悩み続けると、「すべてのコミュニケーションが苦手」であると思い込みます。

    しかし、それはただの思い込みです。

    すべてのコミュニケーションが苦手なのではなく、ある場面でのコミュニケーションが苦手なだけです。

    では、どんな場面でのコミュニケーションが苦手なのでしょうか?

    コミュニケーションに苦手意識を感じるとき

    繰り返しになりますが、家族や友人とのコミュニケーションに苦手意識を感じません。

    それは、自分の考えや感じたことを相手に伝えたとき、ありのままを受け入れてもらえる関係性だから。

    逆に考えると、自分の考えや感じたことを伝えたとき、相手に否定されそうな場面で、コミュニケーションに苦手意識を感じるのではないですか?

    誰だって、自分の考えや感じたことを相手に伝えた結果、否定されるのは嫌なものです。

    相手に否定されるぐらいなら話さなければいい。

    しかし、何も話さないのは気まずい。

    だから、「何かを話さなくては・・・」と思う。

    けれど「何を話していいかわからない」と心が焦る。

    そのようなことが続いた結果、「私はコミュニケーションが苦手である」と思い込んでしまう。

    しかし、その思い込みは自分を守ろうとしているだけで、コミュニケーションの本質ではありません。

    うわべだけのコミュニケーションテクニック

    コミュニケーションスキルを高めようと、会話術の本を購入、次に話し方教室やコミュニケーションテクニックセミナーに参加しようとする。

    もちろん、コミュニケーションスキルを高めようとすることは大事。

    私も色々な本を読みセミナーに参加しました。

    しかし、テクニックだけ高めても、コミュニケーションは交わせない。

    例えば、コミュニケーションスキルを高める方法として「傾聴」・「質問」などのテクニックがあります。

    コミュニケーションをより良くするための傾聴テクニック。

    相手の話をじっくり聞いて、うなずいて、共感して、オウム返しをする。

    そうすることで、コミュニケーションはスムーズになる。

    しかし、話し相手は、途中からスポンジに向かって話しているような気持ちになる。

    コミュニケーションを広げるための質問テクニック。

    相手に質問をして答えてもらったら、次の質問を繰り返し会話を広げていく。

    しかし、話し相手は、途中から尋問されているような気持ちになる。

    傾聴も質問も重要なテクニック。

    しかし、テクニックを使う側に心が入っていない、「自分を守る」ため「自分の弱さを隠す」ためにテクニックを使うと、うわべだけのコミュニケーションになる。

    そんな、コミュニケーションは続いたとしても楽しくありません。

    自分が考えていることも感じていることも伝えたいこともないのに、話し方教室やテクニックセミナーに通っても、話せるようにはなりません。

    逆に、「これを伝えたい!」という思いがあり、それを一生懸命に伝えようとすれば、相手にも伝わるもの。

    テクニックを使わずとも、コミュニケーションを楽しめるようになることが大切ではないでしょうか。

    コミュニケーションの本当の目的は?

    そもそも、コミュニケーションとは何なのでしょうか?

    どうして自然界の中で、人間だけが言葉を交わすようになったのでしょうか?

    コミュニケーションの意味を辞書で調べると以下のとおり。

    コミュニケーション(communication)

    1. 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。
    2. 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。

    ~デジタル大辞泉より引用~

    コミュニケーションとは、お互いの意思や感情、思考を伝達しあうこと。

    自然界の動物のなかで人間だけがコミュニケーションを交わすようになったのは、人間はひとりでは生きられない弱い動物だから。

    まとめると、コミュニケーションの本当の目的は、人間という弱い動物が、お互いの意思や感情・思考を伝達しあい、ひとつの社会を営むこと。

    「嫌われたくないから話さなくては・・・」「認められるために発言しなくては・・・」と話すことを目的に考え、テクニックを使って自分を守ろうとするから、コミュニケーションに苦手意識を感じてしまう。

    コミュニケーションスキルを上げる方法

    コミュニケーションの本当の目的は、人間という弱い動物が、お互いの意思や感情・思考を伝達しあい、ひとつの社会を営むこと。

    よって、コミュニケーションスキルを上げるために必要なものは以下の3つ。

    • 相手に興味と関心をもつ
    • 自分の本当の気持ちを知る
    • 心を開いてわあかりあうこと

    相手に興味と関心をもつ

    「コミュニケーションが苦手」「何を話していいかわからない」と悩んでいるとき、自分に意識が向いています。

    自分に意識が向いているから「何を話していいかがわからない」だけなのです。

    まずは、意識の向きを変えて、相手に興味と関心をもとう。

    興味のある映画を見ているとき、セリフをしっかり聞こうとしなくても言葉は入ってくるもの。

    興味があれば、自然と話しを聞くことができる。

    この人はどんな人かな? どんなことを考えているのかな? どうしてこういう発言をするのかな? と相手に興味と関心を持つことで、自然と質問が思いつき傾聴することができる。

    また、聞き手に心が入れば、話し手にも心が入り、お互いが楽しく話せるようになります。

    自分の本当の気持ちを知る

    コミュニケーションは、お互いの感情や思考を伝えあうことです。

    相手に興味と関心を持ち、相手の感情や思考がわかってきたら、今度は自分の感情や思考を伝える番です。

    しかし、相手の話を聞きながら、自分の感情や思考を意識化し言葉にしていくことが以外と難しいもの。

    よって、日頃から自分はどう感じどう考えるのか、自分の本当の気持ちを意識しておく必要がある。

    最近はSNSで誰とでもつながることができるようになりましたが、その一方で自分自身とつながることができていない。

    人からどう思われるか?ばかりを気にして、自分がどう思っているのか?を疎かにしていませんか?

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    自分の感情や思考、本当の気持ちを自分自身で理解していないとコミュニケーションは成立しません。

    相手を知ると同時に、自分の本当の気持ちを知るように意識しましょう。

    心を開いてわかりあうこと

    相手を知り、自分の本当の気持ちを理解したら、今度はお互いが心を開いてわかりあうこと。

    しかし、自分の気持ちが本当であればあるほど、心を開いて自分の気持ちを相手に伝えるのが恐くなる。

    それは、自分の本当の気持ちを伝えたとき、相手に否定されるのが恐いから。

    しかし、これは大きな間違い。

    自分の本当の気持ちを伝えたとき、相手は否定することができない。

    本当の気持ちを否定できるのは自分自身だけです。

    例えば、あなたはコーヒーが大好きだとします。

    友達に「私、コーヒー大好きなんだ!」と伝えたときに、友達はあなたの思いを否定できるでしょうか?

    あなたの「好き」を、友達は否定することができません。

    ただ、友達が「紅茶好き」で、嫌われたくないから「実は私もコーヒーよりも紅茶が好きなんだ・・・」と自分の気持ちに嘘をつくこと否定することはできます。

    人に合わせて自分の気持ちに嘘をつき否定をつづけると、最後は自分自身を見失うことになります。

    私たちは一人ひとり性格も価値観も考え方もちがいます。

    ときには気の合う人に出会えば、ときには気の合わない人にも出会います。

    ただ、相手と気が合うか合わないかを知るためには、お互いが心を開いて本当の気持ちを伝え合う必要があります。

    心を開いて話しあわないと、心の距離は縮まらない。

    もちろん、心を開いて伝えあった結果、気が合わないときもあります。

    しかし、それは「お互い気が合わないことをわかりあえた」ことで健全なコミュニケーションです。

    コミュニケーションは、お互いの素直な感情や思考を伝えあうこと。

    相手を知り、自分を理解し、はじめてわかりあえること。

    コミュニケーションに苦手意識を感じたときは、まずは相手と自分の心に興味と関心を持つことからはじめてみよう。

    まとめ

    インターネットが普及した結果、コミュニケーションのあり方が大きく変わりました。

    コミュニケーションは声で交わすものから文字で交わすものになり、リアルタイム通信でやりとりされるSNSでは、文字でのクイックレスポンスが求められるようになりました。

    LINEで既読がついた後、すぐに返信がこないと「どうして返信してくれないの?」と電話がかかってくる時代です。

    しかし、コミュニケーションの目的は、交わすものではなくわかりあうものです。

    この目的は、これまでもこれからも変わることはありません。

    コミュニケーションに苦手意識を感じたとき、相手と知り自分を理解し、心を開いてわかりあえるようにすることに意識を向けてみましょう。

    そうすることで、心の距離が近くなり自然とコミュニケーションは楽しめるようになるものだから。

    今回のオススメ本

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