人生を変える3つの力

みなさん、こんにちは。

心理カウンセリング空の関口剛史です。

心理カウンセリングでは「人生を変えたい」という相談を受けます。

きっと誰もが「人生を変えたい」と一度は思うのではないでしょうか。

私も30代後半まで、ずっと「人生を変えたい」と思い続けていました。

でも、「どうやって人生を変えればいいのか?」がわかりませんでした。

なので、私は様々な本を読み「人生の変え方」をいろいろと調べました。

そして、「人生を変える」には【行動力・抵抗力・受容力】の3つの力が必用であることがわかりました。

今日は『ライフ・カウンセリング』でお伝えしている、「人生を変える為に必用な3つの力」をご紹介します。

目次
オンラインカウンセリング

行動力

いきなりですが質問です。

いま、あなたが見ている景色を変えるにはどうしたらいいでしょうか?

見えている景色の変える方法は2つあります。

ひとつは「時の流れを待つこと」です。

例えば、昼に見ている景色は12時間経過すれば夜の景色になります。

時の経過を待つことで景色は移り変わります。

しかし、24時間経過すれば景色は元に戻ります。

もうひとつが「自ら動き出すこと」です。

自らの足で1歩1歩と動き始めれば、見える景色も動き始め変化します。

動き出す際に「山に行こう」・「海に行こう」と意思を持つことで、これから進むべき道は自然と見えてきます。

きっと人生でも同じことだと思います。

時の流れを待つことで人生が変わるように感じます。

しかし、中長期的視点で見たとき、時が変わっても、自分の立ち位置が変わらなければ、現実は何も変わりません。

しかし、1歩でも踏み出せば必ず変化が訪れます。

あまりにも小さな1歩で最初は何も変わらないように感じても、1歩1歩進み続ければ、いつかは必ず目的地にたどりつきます。

だたし、自ら1歩踏み出すときはもうひとつの力が必用です。

それが「抵抗力」です。

「抵抗力」を理解せずに闇雲に行動しても「空回り」して疲れるだけです。

抵抗力

飛行機が離陸する際、どこに向かって飛び立つかご存じですか?

答えは「風上」です。

重たい飛行機が空を飛べるのは、翼前面に空気を当てることで「揚力(浮く力)」が発生するからです。

飛行機が地上から大空へ飛び立つためには「大きな揚力」が必用です。

「大きな揚力」を得るためには「多くの空気抵抗」が必用になります。

よって、飛行機は必ず多くの空気抵抗を得られる「風上」に向かって飛び立ちます。

車が道路を高速に走れるのも、道路とタイヤの間に抵抗力があるからです。

マラソンで早く走るためにはグリップ(抵抗力)が高い靴の方がいいものです。

行動力を推進力に変換するために抵抗力が必用です。

行動力があっても抵抗力が伴わないと行動エネルギーは空回りします。

では、人生においての「抵抗力」とはどんなものでしょうか?

前回のブログで「悩み(問題)は理想と現実のギャップである」と解説をしました。

悩みを解決するには、理想をあきらめギャップを消すか、それとも理想を現実に変えギャップを埋めるかの2択です。

そして、理想と現実のギャップを埋めるために、行動力と抵抗力が必用です。

人生における抵抗力とは「悩み・問題」です。

我々の直面する重要な問題(悩み)はその問題(悩み)をつくったときと同じ考えのレベル(思考レベル)では解決することはできない。

~アインシュタイン~

アインシュタインは「思考レベルを上げることでしか重要な問題は解決できない」と言っています。

では、思考レベルを上げるためにはどうしたらいいでしょうか?

飛行機が離陸するために、風上(空気抵抗)に向かって動き出すように、思考レベルも、悩み(抵抗)に向かって動き出すことで向上します。

しかし、実際に悩みに向かって動き出そうとすると、とても不安や抵抗を感じます。

前に進むために抵抗力は必用ですが、抵抗力が大きすぎると前に進むことができません。

行動力抵抗力

抵抗力は必用最低限に抑える必用があります。

行動力>抵抗力

抵抗力を抑える為に必用な力が「受容力」です

受容力

受容力とは「受け入れる能力」です。受容力は以下2つに分類されます。

今を受け入れる力

受容力の1つ目が「今を受け入れる力」です。

人が悩みを抱えるときは「受け入れがたい現実」のときです。ありのままの現実を受け入れることができたなら、人は悩みません。

悩みを解決しようとすると、悩みを取り除こうとします。

しかし、前項で説明したように、悩みとは思考レベルを上げる為に必用な抵抗力です。

抵抗力が無くなれば行動力が空回りして前に進むことができません。

「創造すること」と「問題を処理すること」の根本的な違いは簡単である。

問題を処理する場合、私たちは「望んでいないこと」を取り除こうとする。

一方、創造する場合は、「本当に大切にしていること」を存在させようとする。

これ以上に根本的な違いはほとんどない。

~U理論入門 中土井僚著 より引用~

もし、あなたがフルラマラソンを走るとしたら、

-42.195Kmからスタートして0Km地点のゴールに向かうコースと、0地点からスタートして+42.195Km地点のゴールに向かうコースとでは、どちらのコースを「走りたい」と思いますか?

きっと後者のコースではないでしょうか。

走る距離が一緒でも、マイナスからゼロに向かって走るのと、ゼロからプラスに向かって走るのでは、走る気持ち(やる気)が異なります。

「今を受け入れる」とは、心の状態をゼロポイントに設定することです。

心をゼロポイントに設定することで、これからのゴールに向けて「よしやってみよう!」という前向きな気持ち(やる気)が自然と涌き起こります。

変化を受け入れる力

受領力の2つ目が「変化を受け入れる力」です。

人の心には「恒常性」という【今の自分を維持する】機能があります。

頭で人生を「変えたい!」と考えていても、心は「変わりたくない」と思っています。

良くも悪くも、人は今の自分の状態が一番安心なのです。

「諸行無常」

心が安心を求めて「変わりたくない」と思っていても、時とともに、人は歳をとり、周りも変化していきます。

そして、時とともに今までの安心は安心でなくなるときが訪れます。

本当の安心とは、変化がある環境の中で安定した心を持つことです。

そのためには「変化を受け入れ」ながら自らの足で1歩1歩と前進をすることです。

日々の繰り返しによって行動が容易になると、その行動をすることが喜びとなり、それが喜びになれば、人は自然にいつもそのように行動するようになる。

~世界最強の商人 オグ・マンディー著 より引用~

「はじめの1歩」を踏み出すとき、誰もが不安に感じます。

しかし、勇気を出してはじめの1歩を踏み出し、最初の変化を乗り越えられたとき、心の「不安」は「喜び」に変わります。

あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。

あなたには、ただ〝勇気〟が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。

~嫌われる勇気より 岸見一郎著 より引用~

さあ、勇気を出してはじめの1歩を踏み出しましょう。

まとめ

心理カウンセリングでは、クライアントの悩みをカウンセラーが解決してはなりません。

なぜならば、クライアントの悩みが無くなればクライアントの思考レベルを引き上げることもできなくなるからです。

悩みを解決しても思考レベルが上がらないと、また同じようなことで悩みはじめます。

「悩みを解決したはずなのに、また同じようなことで悩んでいる」そんな経験をあなたはしたことがありませんか?

「悩みを解決すること」と「悩みを乗り越えていくこと」は似て非なるものです。

悩みを乗り越え思考レベルが上がれば、人はもう同じようなことで悩むことはありません。

また、思考レベルが上がれば変化の中でも心は安定してきます。

思考が変われば、人生がかわります。

【行動力・抵抗力・受容力】で、よりよい人生へと変えていきましょう。

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