おはようございます。
心理カウンセリング空の関口です。
農業という仕事のなかでは、ひたすら苗を植えたり、ず~っと草むしりをしたりと気が遠くなるようなものがあります。
そういうときに、先を見ると「まだ、これだけある・・・」という気持ちになり凹みます。
でも、その時に私の中でいつも思い出す言葉があります。
それは、ミヒャエルエンデ著の「もも」道路清掃人のベッポじいさんの言葉です。
「なあ、モモ、とっても長い道路を受け持つことがあるんだ。
おそろしく長くて、これじゃとてもやりきれないと思ってしまう。
そこでせかせかと働き出す。
どんどんスピードを上げてゆく。
ときどき目を上げて見たのだが、いつ見ても残りの道路は減っていない。
だからもっとすごい勢いで働きまくる。
心配でたまらないのだ。
そして、しまいに息が切れて動けなくなってしまう。
でも、道路はまだまだ残っているのだ。
こういうやり方はいかんのだ。
1度に道路を全部の事を考えてはいかん。
わかるか?
次の1歩の事だけ、次のひと呼吸のことだけ、次のひと掃きの事だけを考えるのだ。
いつも、ただ次の事だけをな。
すると楽しくなってくる。
これが大事なのだ。
楽しければ仕事が上手くはかどる。
こういうふうにやらにゃだめなんだ。
ひょっと気がついたときには、一歩一歩進んだ道路が全部終わっとる。
どうやってやりとげたかは、自分でもわからん。
息もきれていない。これが大事なのだ。
気が遠くなる農作業をするときに、必ずベッポじいさんの言葉を思い出し、いま目の前のできることのみに意識を集中させると、気づいたら終わっているものです。
また、ベッポじいさんが本当に言いたいことは、道路を清掃することではなく、人生の生き方について語っていると思います。
そう、長い人生の先を見るのではなく、「いまここ」に集中することで人生は楽しくなれると。
今日も今日を楽しんでいきましょう。
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