自分に自信を持つ6ステップ

    みんさんこんにちは。

    心理カウンセリング空の関口です。

    カウンセリングの中で、よく話題になるテーマとして「自分に自信が持てない、自信を持てるようになりたい」というものがあります。

    確かにそうですよね。

    もっと自分に自信が持てたら、仕事やコミュニケーションも堂々とすることができて、小さなことで悩むことがなくなりそうですよね。

    だから、「自分に自信を持ちたい」と思う気持ちはよくわかります。

    では、「自分に自信を持てるようにする」ためにはどうしたらいいでしょうか?

    それは【自信を持つ】という考え方を根底から変えることです。

    カウンセリングの中で「自信が持てない、だからこそチャレンジをしよう!」と私は伝えています。

    なぜならば「自信とは、未来の自分の可能性を信じること」だからです。

    今回は、自分に自信の持つことについて書いていきます。

    目次
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    すべての自信を喪失した私

    これから、【自信の持ち方】について書いていきますが、その前に、私がが自信をなくしたときの経験について書きます。

    私は、今から8年前にうつ病を患いました。

    うつ病を患った当初、薬を飲みながら仕事をしていましたが、徐々に自分に自信を持つことができなくなりました。

    まず、自分の仕事に自信が持てなくなり「これで本当に大丈夫かな?」と仕事の結果を信じることができなくなりました。

    その次に、職場やお客様とのコミュニケーションにも自信が持てなくなり、最後に自分自身を信じることができなくなりました。

    人間の心は不思議なもので、ひとつの事に自信が持てなくなると、すべての物事に自信が持てなくなり、心は疑心暗鬼で不安でいっぱいになります。

    そして、心が不安でいっぱいになると、人は動くことができなくなります。

    私は、会社にいくことも家の外にでxることにも自信をもつことができず、家に引きこもる状態になりました。

    そして、自分に自信が持てるようになったら、きっと社会復帰ができると思考するようになっていきました。

    自分に自信を持つ方法は?

    自信を喪失した私。ふたたび自分に自信を持つ事ができたなら社会復帰ができるだろう・・・と考えました。

    だから、「自信をもつ方法」をネットや本などで調べました。

    すると、「自分自身を認めて愛すること」「他人と比べないこと」「鏡の前でアファーメーションを唱え自己暗示をすること」「小さな成功体験を積み上げること」なかには「根拠なき自信を持つ」ことなど、様々な方法が見つかりました。

    そして、実際に色々な方法をやってみました。

    自信がない自分を愛そうとしたり、「自分には自信がある!」と朝と夜に自己暗示してみたり、他人と比べることをやめてみたり、根拠なき自信を持とうとしたりしました。

    しかし、私にはどれもうまくいかず自信を持つことができませんでした。

    それどころか「やっぱり自分はダメなんだ・・・」とさらに自信を喪失していきました。

    でも、あることがきっかけで「そもそも自信とはなんなのだろう?」と考えるようになりました。

    はじめて自転車に乗る息子

    私が自信を喪失して落ち込んでいる頃、息子が「補助輪なしで自転車を乗りたい!」と言いだしたので、近くの公園で自転車の補助輪を外して練習をはじめました。

    補助輪を外した自転車でバランスを保って乗るのは、息子にとっては恐いはずです。それでも、何度も転んで痛い思いをしながらも諦めずに自転車に乗るチャレンジを続けました。

    その光景を見ていたとき、私はハッと思いました。

    きっとこの子は、補助輪がない自転車に乗ることに対して、自信なんて持てていないはず。それなのに「自信が持てない」など言うこともせずに、何度も痛い思いをして自転車に乗ろうとチャレンジしている・・・それはなぜだろうか?。

    自分に自信があろうがなかろうが、そんなことは関係なくただ「自転車に乗れるようになりたい!」という一心なのではないだろうか?

    そもそも、私自身が取り戻したい自信とはなんなのだろうか?と思いました。

    それから息子は、何日も自転車の練習をして自転車に乗れるようになりました。

    「やったー」と達成感を味わう息子。補助なしで自転車に乗れるようになると、その後は、何も考えずに自信を持ってスムーズに乗れるようになる人間の能力。

    そして、このときはじめてわかりました。

    「自分に自信を持ちたい」という考えが、根底から間違っていることに。

    自信とは、未来の自分を信じること

    息子の自転車練習を見ていたとき、大人の私は練習をしなくても「自信をもって自転車を乗ることができる」と思いました。

    そして「あれ?自分に自信がないと思っていたけど、自転車に乗ることは自信を持ってできるし、朝ご飯を食べることも自信を持ってできるし、コップに水を汲むことも自信を持ってできる・・・」

    そうか、自信を持ちたい自分には自信がないと思い込んでいたけど、人は今の自分ができることに対して「自信を持ちたい」なんて、そもそも思わない

    それなのに、私は「自分に自信が持てたら、何かができるようになる」と考えている。

    でも、これは考え方が逆で、息子が自転車にチャレンジをして乗れるようになったとき、はじめて自信を持てるようになったように、チャレンジをして何かができるようになるから、自信が持てるのではないだろうか?

    自分に自信を持つことが先ではなく、まずはチャレンジすることが先ではないだろうか。

    もしかしたら、とは”持つもの”ではなく、”未来の自分の可能性を信じること”ではないだろうか?と考えるようになり、それから私は「自信がないと思えるからこそ、そのことに少しずつチャレンジする」ことを意識して積み上げていきました。

    あなたが自信を持ちたいと思っていることはどんなこと?

    きっと、あなたも「自転車に乗る」ことに「自信を持ちたい!」とは思いませんよね。

    でも、あなたが子どもの頃、はじめて自転車に乗るときは自信は持てなかったはずですが、一度乗れるようになってしまえば、そのことに対して自信を持ちたいとは思わない。

    人は自分ができる事に対して「自信を持ちたい」とは思わない。

    もし、あなたが「自信が持てない」と思っているのであれば、それは「自信が持てない」のではなく、あなたがこれからチャレンジしてみたいことに対して「自信を持ちたいと」と思っているだけなのです。

    あなたが「自信が持てない」と思っていることはどんなことですか?、逆にあなたが「自信を持ちたい」と思っていることはどんなことですか?

    コミュニケーションに自信を持ちたい!・仕事に自信を持ちたい!・もっと堂々と振る舞いたい!、いろいろな自信があるはずです。

    あなたには、いろいろなことに対しての「自信を持ちたい」という思いがあるはずです。まずは、それを紙に書き出してみましょう。

    自分に自信を持つ6ステップ

    自信とは、未来の自分の可能性を信じることです。しかし、ただ信じていたるだけでは、現実は何にも変わりません。

    未来の可能性を信じ、それを現実にしていくためには、チャレンジすることが必要です。

    私のカウンセリングで実際に行っているワークを例にして、自信をチャレンジに変えるステップを簡単にご説明します。

    あなたが自信がないと思っていることを置き換えて考えてみてください。

    Q1:あなたが自分に自信を持てないと思っていることはどんなことですか?

    Q2:あなたが自信を持ちたいと思っているこどはどんなことですか?

    Q3:そのことに自信が持てると、あなたはどうなりますか?

    Q4:それが自信をもってできるようになると、あなたはどんな気持ちになれますか?

    Q5:その気持ちになれるためには、いまのあなたで出来ることはどんなことですか?

    Q6:あなたの日常のなかで、どんなときにそれを出来そうですか?

    参考までに、”コミュニケーションに自信を持ちたい”と思うときの例も書いておきます。

    Q1:あなたが自分に自信を持てないと思っていることはどんなことですか?

    例)コミュニケーションに自信がもてない

    Q2:あなたが自信を持ちたいと思っていることはどんなことですか?

    例)コミュニケーションに自信を持ちたい

    Q3:そのことに自信が持てると、あなたはどうなりますか?

    例)堂々と人前で話せる、人のことを気にすることなく話せる

    Q4:それができるようになると、あなたはどんな気持ちになれますか?

    例)清々しい気持ち・堂々とした気持ち

    Q5:その気持ちになれるためには、いまのあなたで出来ることはどんなことですか?

    例)姿勢を正して話しをしてみる、思ったことを素直に話してみる

    Q6:あなたの日常のなかで、どんなときにそれを出来そうですか?

    例)会社の会議のなかで、友人との会話のなかで

    といった感じで、自分が自信を持ちたいと思っていることに対して、具体的なチャレンジができるところまで考えていきます。

    失敗から学び、自信に変える

    「会社の会議の中で姿勢を正して話しをしてみる」「友人と会話の中で思ったことを素直に話してみる」これが実際の日常のなかでチャレンジする項目になります。

    しかし、このチャレンジを実際の日常のなかで行おうとするとき、ものすごく心理的抵抗や違和感を感じます。

    なぜならば、この時点では「コミュニケーションに自信がない」と思っていることになんら変わらないからです。

    また、厳しいようですが会議の中で姿勢を正したところで直ぐにはうまく話せません。友人に素直な思いを話したところで、相手からいい反応が返ってくるとは限りません。きっと、最初のチャレンジは「失敗した」と感じることが多いことでしょう。

    しかし、このときに思い出してください。

    自信とは「未来の自分の可能性を信じること」であることを。未来の可能性を信じることは、失敗せずにうまくやることではなく、これからの自分の可能性をより広げていく1歩であることを。

    最初のチャレンジが失敗だったとしても、その失敗から学べばいいのです。何度も失敗を繰り返すことで、チャレンジすることの精度があがっていきます。最初は「失敗だ」と思えたことも「勇気がいる」と思えたことも、チャレンジを繰り返すことで「あたりまえ」のことに変わっていきます。

    そして、そのことに自信を持ちたいと思わなくなったとき、それが揺るぎない自信になったときなのです。

    まとめ

    「自分に自信がない」ではなく、「ある事に対して自分は自信を持ちたい」と思っている。おなじような言葉ですが、そこから感じ取れる意味は大きく違うはずです。

    「自分に自信がないから・・・」と毎日思っていても、現実も自分も変わりません。

    しかし、自分が「自信を持ちたい」と思っていることを明確にし、そのことに向けて未来の自分の可能性を信じ、チャレンジを繰り返すことで、いつの間にかあたりまえに出来るようになっているものです。

    例え、いまのみなさんが自分に自信が持てなくても、自信を持って自転車が乗れるようにね。

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