15.心の作用と反作用

みなさん、こんにちは。

カウンセリング空の関口です。

私はうつ病になったとき、会社から3ヶ月間の休職期間をもらいました。

休職期間の最初の頃は、気持ちは落ち込むばかりで、なにもする気にもなれませんでしたが、2ヶ月間も仕事から離れると、仕事のストレスはなくなり、気持ちもだいぶ安定していきました。

そして、会社への復帰時期に近づいてきたころ、なんとか復職できそうかな?と自分でも思えるようになりました。

会社に復職をすると、また忙しい日々がはじまります。

私は復職を前に最終的に心を整える意味で、北海道へひとり旅に出ることにしました。このひとり旅が気持ちをふたたび奈落の底に落させ、復職期間を更に延長させることになるとも知らずに。

今日は私のうつ克服記として「心の作用と反作用」について書いていきます。

心の作用と反作用

前回の記事の続きです。

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20160830私は復職を前に、心を整える目的で、北海道へ3泊4日の自由きままのひとり旅にいくことにしました。

子どもがうまれ、仕事が忙しくなってから、ひとり旅をする時間もありませんでしたから、久しぶりのひとり旅です。

どこに行こうか?何を食べようか?と計画段階からワクワクしました。

このワクワク感もとっても久しぶりの感覚で、もう「うつ病なんて治ったかも!」と思わせるくらいの解放感でした。

そして、ワクワク感を胸に広大な北海道の大地に立ちました。

天気にも恵まれて雄大な自然を見て、ゆっくりと読書をしたり、温泉に入ったりとのんびりした時間を過ごして、北海道のおいしい海の幸をたくさんいただきました。

そのときの心はとっても解放的で幸せで、「自分はもう大丈夫!また仕事に頑張ろう!」と思えました。

しかし、旅の工程の半分を過ぎたあたりから、心にある疑問を感じるようなりました。

それは「気持ちが安定することが、うつ病が治ったことになるのだろうか?」というもの。

人の心は不思議なもので、疑問を感じると、その答えを考えたくなります。

私は旅行をしながらその答えを考えはじめました。

「確かに北海道を旅行している、いまの解放的な気持ちの状態であれば、また仕事に復職できると思う。でも、また職場でストレスを感じたら、この解放的な気持ちは元のうつ状態に戻ってしまうのではないだろうか・・・」

疑問は新たな疑問を心のなかで呼び起こします。

「そもそもなんで私はうつ病になったのだろうか?」

「私は仕事のストレスからうつ病になった。それは事実で間違いない。でも、職場の仲間も私と同じように多くのストレスを感じていたはず。では、なぜ、私だけがうつ病になったのだろうか?。本当に仕事のストレスが原因で私はうつ病になったのだろうか?。もしかしたら、うつ病の原因は”仕事のストレス”ではなく、”私の心の中の何か”ではないだろうか?。だとすると、”気持ちが安定しただけでうつ病が治った”とは言えないのではないだろうか?、本当に私はこのまま復職しても大丈夫なのだろうか?・・・」と疑問は疑惑となり、疑惑は心に不安感を与えはじめました。

北海道旅行の最終日になると、旅行初日の解放感はどこかに消え、家に帰ること、すなわち「現実に戻ること」と「近々復職すること」への不安感が増大し、家に着く頃には気分はズドーンと奈落の底に落ち込み、休職当初の気持ちの状態まで戻ってしまいました。

そして、私の休職期間は更に延長されることになりました。

今の自分から当時の自分へひとこと

みなさんはサザエさん症候群をご存じですか?

サザエさん症候群とは、サザエさんが放映される日曜日の夕方くらいから、「明日も仕事か~嫌だな~」と気持ちがどんどん落ち込んでしまう症状のことです。

月曜日からの仕事が楽しい!と感じている人はサザエさん症候群にはなりません。仕事にストレスや嫌なことがあると感じている人がサザエさん症候群になりやすいものです。

では、仕事にストレスや嫌なことがあると感じている人は、どうして日曜日の夕方に気持ちが落ち込むのでしょうか?

この答えには2つの理由があります。

ひとつ目の理由は、日曜日の夕方に明日の仕事を考えはじめ、イメージの中で仕事のストレスを先取りして、気分が落ち込み憂鬱になるから。

もうひとつの理由は、金曜日から日曜日の午前中にかけて心が解放的になっていたからです。

仕事にストレスがあると、金曜日の夕方くらいから「明日は休みだ~」とワクワクした気持ちになりませんか?

そして、土曜日はこれからの休みに心が解放的になり楽しい1日を過ごします。

でも、土曜日に心が解放的になった分だけ日曜日の夕方からグッと心が束縛感を感じ憂鬱になる。これがサザエさん症候群の仕組みです。

心には作用と反作用の仕組みがあります。

心が解放的になったあと、反作用として束縛的な苦しさを感じます。

そして、急激に心を解放をした場合は、反作用として急激に束縛的な苦しさを感じます。

私が北海道旅行から帰ってきたとき、気持ちが奈落の底まで落ち込んだのは、この心の仕組みが原因でした。

旅行や気分転換をして心を解放することは大切なことです。

しかし、心の解放だけに焦点をあててしまうと、反作用として起こる束縛的な苦しさにつぶされてしまうか、もっともっと心を解放的にしなければと、快楽だけを求めるようになってしまいます。

私は、うつの経験をとおして、心の解放するときに大事なことは、以下の2点があることを学びました。

ひとつ目は、心を解放した分だけ、必ず反作用が起こることを理解しておくこと。この理解があれば、例えば、日曜日の夕方に憂鬱になったとしても「その分だけ土曜日にリフレッシュできたんだ!」とプラスの面に心を配ることができます。

そして、もうひとつ目が、【心を解放したときにこそ、自分を客観的に見つめなおす】ということです。

具体的には、土曜日に楽しいことをしてストレスを発散して心が解放的になったならば、日曜日に「私はどんなことにストレスを感じるのだろうか?そして、どうしてそれがストレスと感じるのだろうか?」と自分に問いかけてみることです。

実は、私が北海道旅行中に感じた「気持ちが安定することが、うつ病が治ったことになるのだろうか?」という疑問は、うつを克服していく過程のなかで重要なヒントとなりました。

もし、北海道旅行で気持ちが落ち込まなかったら、私は仕事に復職をしていたと思います。そして、しばらくはストレスを抱えながらも仕事をできたとも思います。

でも、きっと、また同じようなことでストレスを抱え、うつ病が再発していたとと思います。

なぜならば、「気持ちが落ち込まなくなった」ことを「うつ病が治った」と定義した場合、「気持ち落ち込んだ」ら「うつ病が再発した」という定義もされてしまうからです。

うつ病が再発しやすいと言われるのも「気持ちの状態」だけでうつ病か否か判断されてしてしまうからだと、私は私自身の経験からそう思います。

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そして、わかったことがあります。それは「心が変わらないとつらい気持ちも変わらない」ということです。

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