みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
スポーツ界などにおいて、心・技・体のバランスが大事と言われます。
心とは精神力・技とは技術・体とは体力。
人間の内面にある3要素のバランスが、人間の能力や感情に影響を及ぼします。
過去に、私が最悪のうつ状態に陥ったとき、心・頭(思考)・体がバラバラになりました。
心で感じていること、頭で考えていること、体を動かそうとする意志、この3つがバラバラに空中分解したとき、私は一切動くことができなくなりました。
今日は私のうつ克服記として「心・頭(思考)・体」について書きます。
心・頭(思考)・体がバラバラになった日・・・
前回の記事の続きです。
仕事でのストレスから段々とうつ状態になり、心療内科に通い抗うつ薬と心理カウンセリングによるうつ状態の治療を試みました。
しかし、「今の苦しみは過去に原因がある」という心理カウンセリングの結果に失望し、抗うつ薬だけでは気分の改善はできるものの不安やストレスを感じてしまう現実は何も変えられない。
そう感じるようなった頃から、私はうつ状態で仕事が出来ない焦りよりも「なにもできない自分自身に対しての絶望感」が強くなっていました。
そのころから、毎朝電車に乗って職場にいくこと、会社で「おはよう」と挨拶をすること、取引先に電話をすること、上司や同僚と飲みにいくこと、今まであたりまえのようにできていたことに対して、どんどん不安感や喪失感や虚無感を抱くようになり、私の心は完全に疲弊しはじめました。
そして、ある朝、私の体に異変が起きました。
「朝、起きようとしても起き上がれない。」
その日の朝、目が覚めたときから今までにない強い不安感と絶望感を感じました。
当然、仕事には行かなくてはなりません。でも、どうにか起き上がろうとしても、体が言うことを聞いてくれない。
出勤時間が過ぎても会社に遅刻する旨の電話をすることすらもできない状態になり、会社へは妻に電話してもらうのが精一杯でした。
このとき、私の頭(思考)は体に「会社に行かなくてはならない。だから、起き上がれ!」と指示をするのですが、心は絶望感がいっぱいで、体は断固として動かない状況でした。
ひとりの自分が、心・頭・体の3つがバラバラになった感じで、もう、どうすることもできなくなってしまいました。
ふとんの中で、時間だけが虚しく過ぎていきました。
続きを次回書きます。
今の自分から当時の自分へひとこと
当時に私はもう限界だったのだと思います。心が悲鳴をあげていました。
頭では「仕事にいかなくてはならない」と考え、なんとか心をごまかそうとしたのですが、最後は体も言うことを聞いてくれませんでした。
心・頭・体の3つがバラバラになったとき絶望感でいっぱいで生きている実感もありませんでした。
こうなってしまった事を後悔し、もうなにもする気も起きませんでした。
人生おわったな・・・とも思いました。
でも、あのとき無理を続けていたら、もっと自分が壊れていたとも思います。
だから、心と体は起き上がることを本能的に拒否したのだと思います。
当時のことを振り返ると、心が悲鳴をあげているのに自分自身を偽り無理を続けてきたから、心・頭・体の3つがバラバラになってしまったのだと思います。
そうなってしまったら、まずはゆっくり休むことです。
あせらず・ゆっくりと・・・と言いたいところですが、休みながらも頭では「お前はダメだ・・・」「生きる価値がない・・・」と考え自分を否定しつづけます。
過去を後悔し未来に絶望を感じる人もいると思います。
でも、そのマイナスの考えをどうか信じないでください。
過去のこと未来のことはあまり考えずに、今はいまに集中してゆっくりと休んでください。
心・頭・体の3つがバラバラになって絶望感いっぱいのとき、この言葉は絶対に信じられないと思いますがあえて書きます。
「バラバラになったものは、また1から新しく組立てられる!」
私は、心・頭・体の3つがバラバラになったことで、心理学を学ぶきっかけになり、自分のこれまでの誤った考え方にも気づくことができました。
あせらず・ゆっくりと・・・1歩1歩でいいから、本来の自分を取り戻していきましょう!
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