みなさんこんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
最近の本屋さんに行くと気になるタイトルの本があります。
それは「~を食べてはいけない。」というタイトルの本です。
いまの日本は飽食の時代です。
いつでもどこでも自分が好きな料理を好きなだけ食べることができる。
だから、その結果として、食べ過ぎや、バランスの悪い食事をしてしまう問題や、食べ物を大量に安く安定的に出すために、必要以上の農薬やポストハーベストなどの問題はあると思う。
でもね、だからといって、何を食べていいか?何を食べてはいけないか?の主張をするまえに、とても大事な視点が抜けていると私は思う。
もし、「~を食べてはいけない」というタイトルの本を、日々食べることが困難な国の人々が見たらどう思うだろうか?
毎日食べること、生きていくことが必死な人々に「この食べ物は健康によくないから食べない方がいい」と言えるだろうか?
結局、私達が「~を食べていけない」と言えるのは、私達が毎日食べられることを大前提にしているから。
今の日本の食料廃棄量は年間約1700万トンになり、このうち食品ロス(本来食べられるのに廃棄されているもの)は年間500~800万トンと言われています。
これだけの食べ物をロスしておきながら、自らの健康の為に「~を食べてはいけない」という主張自体が人として健全なのでしょうか?
何を食べていいか?何を食べてならないか?を主張する前に、今日もあたりまえに食べられることに感謝をする心をもつことが必要だと思います。
そして、毎日のあたりまえの食事に対して心から「いただきます」とひとりひとりが感謝することができれば、いまある豊かさに気づき心が満たされてストレス発散の為の暴飲暴食はなくなり、結果として食品ロスを軽減することもできるのではないでしょうか。
特別なおいしい料理を食べることよりも、毎日の料理をおいしくいただくこと。
そういう心持ちをひとりひとりが持つことが大事だと私は思います。
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