悲劇のヒロインになるよりも考える人になろう

    カウンセリングSORAの関口です。

    これまでの自分自身の人生を振り返るとともに、多くの方々から寄せられた人生相談を思い返す中で、私は「人生をより良く生きるためには、人としての生き方を学ぶことが大切だ」と実感しています。

    人としての生き方を知ることで、これから歩むべき道が少しずつ見えてくるからです。

    そこで、みなさまの人生に少しでも役立つヒントをお届けできればと思い、人としての生き方に学べる書籍を引用しながらブログを綴っています。

    しばらくの間は、「イソップ寓話」からの引用をもとに、生き方について一緒に考えていきたいと思います。

    目次
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    今日の言葉

    イソップ寓話より引用

    189)驢馬と蛙
    驢馬が薪の山を背負い、沼を渡ろうとした。足を滑らせて倒れこみ、起き上がれなくて泣いたりわめいたりしていると、沼に住む蛙たちが、わめき声を聞いて言うには、「おいおい、ちょっと倒れただけでそんなに泣くのなら、俺たちほど長いことここで暮らしたとしたら、一体どうしただろうな」もっと多くの苦労に身をもって易々と服している人が、少しばかりの苦労に腹をたてる怠け者に、この話をしてやるとよい。
    【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

    悲劇のヒロインになるよりも、考える人になろう

    問題や悩みにぶつかったときの人の行動には、2つのパターンがあるように思います。

    1つは、真剣に困っていて、問題や悩みを自力で解決しようとする人。

    もう1つは、問題や悩みを抱える自分を「かわいそう」と感じ、悲劇のヒロインになってしまう人です。

    イソップ寓話の「驢馬と蛙」に登場する、沼にはまったロバは後者のタイプといえるでしょう。

    人生では、誰にでも「沼にはまるような出来事」があります。

    そうしたときに、悩みを抱えた自分を悲観して嘆くのではなく、

    「なぜ悩んでいるのか」「どうしたらこの状況を抜け出せるのか」を考え、行動することが大切です。

    なぜなら、悩みや問題の本質とは、“それにぶつかったこと”ではなく、“それを乗り越えようとしないこと”だからです。

    もし、沼にはまったロバが「どうすれば抜け出せるか」を考えたなら、

    もしかすると蛙たちも、手を貸してくれたかもしれません。

    この寓話にもう1つ教訓を加えるなら、

    「沼にはまったことを悲観する前に、そこから抜け出す方法を考えること」。

    イソップ寓話「驢馬と蛙」を読みながら、私はそんなことを感じました。

    今日の問いかけ

    「問題や悩みを抱えた悲劇のヒロインになっていませんか?」

    私たちは、問題や悩みに直面したとき、つい「なんで私が……」と感じてしまうものです。

    しかし、悲劇のヒロインでいる限り、悲劇の中でしか輝けない人になってしまいます。

    そんなときこそ、「どうしたらこの状況から抜け出せるだろう?」と、自分に問いかけてみてください。

    たとえすぐに答えが見つからなくても、問い続けることで、少しずつ道は見えてきます。

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