みなさん、こんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
私は2008年にはじめて心療内科に通いはじめました。
心療内科にいくとき、まさか自分が心療内科に通うことになるとはという残念な気持ちと、心療内科にいけば不安いっぱいの心が軽くなるかも?という期待の複雑な心境で心療内科に行ったことを、いまでもよく覚えています。
今回は私のうつ体験記として「私がうつ病と診断されるまで」を書いていきます。
抑うつと診断されたとき
前回の記事と続きです。

私の異変に気づいた上司のアドバイスもあり、私は会社の近くの心療内科に行くことにしました。
はじめての心療内科。いったい心療内科ではどんな治療をしてもらえるのだろうか?心療内科に行けば不安いっぱいの心が軽くなるのだろうか?と心療内科の先生に会うまでは大きな不安と少し期待で心はいっぱいでした。
心療内科で受付を済ませると、待合室には私と同じようにスーツを着た人が多くいて少しホッとしたと同時に、私と同じように悩んでいる人が多いことを実感しました。
それから私の順番となり、先生がいる診察室に入りました。
診察室に入ると白衣を着た50代ぐらいの先生がいました。先生は私の顔を見て「どうされましたか?」と質問からはじまりました。
それから、5分ほど今の私の状況と気持ちを素直に先生に話しました。私が話し終えたとすぐに先生は「あなたは軽い抑鬱状態です」と診断。
「うつは心がカゼひいたようなものだから、必ずお薬で治ります。まずはこのお薬を飲んで様子をみましょう。2週間後にまた来てください」とはじめての診察があっという間に終わりました。
心療内科からの帰りの電車のなか、私の心には相反する2つの思いが葛藤していました。
それは、「私は抑うつになったから仕事ができなかったという安心感」と「抑うつになってしまったという不安感」です。
心療内科で状況の話をして「軽い抑うつ」と診断はされたけれど、私の心の不安は解消されることはありませんでした。
逆に、抑うつ病と診断されたことへの複雑な気持ちやこれからへの不安、また抗うつ剤を飲むことへの不安感も募るばかりでした。
また「うつは心のカゼのようなものだから、お薬で必ず治ります」という何気ない先生の言葉が、私のうつ状態を長引かせるひとつの要因となっていきます。
今の自分から当時の自分へのひとこと
心療内科の先生から抑うつと診断をされたとき、私は抑うつになってしまったという不安感の方が強かったと思います。
抑うつになってしまった事実を、自分自身で肯定できればよかったのですが、当時の私にはそれができませんでした。
もし、今の私が当時の私にひとことかけるとするならば
「あなたにとってうつが治るとはどういう状態のことですか?」と聞きたいと思います。
自分にとっての”「うつを治す」という言葉を早い段階からしっかりと定義しておけば、心療内科や薬に依存的にならずに、うつ状態について自分で向き合えたのではと思います。
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