みなさんこんにちは。
心理カウンセリング空の関口です。
前回の記事で、小学生とマッチをテーマに書きましたが、最近、小学生の間でマイクラ(マインクラフト)というゲームが流行しているそうです。
私が子供の頃のゲームといえば、主人公(プレイヤー)が悪い敵を倒していくというストーリー形式のものが主流でしたが、マイクラはランダムに作られる3Dの仮想世界の中で主人公が自由に探索をしたり、木を鉱石などを採掘をして道具を作り建物を建てたり、農耕や狩猟、などをして生活するなど、自然界の仕組みをそのままインターネットの3Dゲームにしたようなものです。
きっと、このゲームが子供達に流行る理由は、仮想世界の中に存在する色々なアイテムを組み合わせて道具を作り、建物を作り、自分の思い通りになる世界観を作れることだと思います。
でも、私自身は、このマイクラにかなり違和感を感じています。
なぜならば、マイクラの仮想世界の中で行うことはどれもがとても簡単にできてしまうからです。
例えば、マイクラのゲームの中で麦を育てるために土を耕し、種を蒔き、麦を育てて、収穫をすることは、きっとボタンを押して1時間もあればできることなのでしょう。
The Village in Minecraft / post-apocalyptic research institute
しかし、現実の世界は違います。麦を育てるためには 10月に土を耕し種を蒔き
寒い時期に麦踏みをして
6月の暑い季節に収穫になります。
そして、麦を乾燥させてから製粉をすることで 小麦粉となり、
それを誰かが加工して はじめてパンやうどんになります。
人類の産業は農業時代・工業時代・情報化時代へとシフトしてきました。
そして、現代の情報化時代とはスピードと効率化の時代でもあります。
highway / henrikschnabel
だから、インターネットの中にあるマイクラ世界の中の活動はスピーディーに簡単に効率的に行うことができます。
でも、私達の文明がどんなにスピーディーで効率的になっても、畑で麦を育てるのに6ヶ月かかることは昔から変わりはありません。
今日、私達が食べるパンやうどんは、実際に誰かが長い時間をかけて育ててくれたものです。
だから、私達は食べる前に「いただきます。」と 感謝の心をを言葉にします。
マイクラでスピーディーに簡単に麦を作ることに慣れてしまった子供がその感謝の心を感じることができるのでしょうか。
もしかしたら、より早くより効率的にが求められる情報化の現代社会ではときには非効率でゆっくりと何かに関わる時間や体験が子供達には必要なのではないでしょうか。
来月、10月18日に行うオープンファームでは、昔ながらの非効率な手刈で稲刈りと刈った稲のはざかけ(天日干し)を行います。
秋空の下で非効率な体験をしてみてはいかがですか?
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