カカウンセリングSORAの関口です。
自分自身の人生を振り返ったとき、色々な方から人生相談を振り返ると、人生をより良く生きて行くには、人としての生き方を学ぶことが大切だと実感しています。
人としての生き方を知ることで、これから進むべき道が見えてくるからです。
そこで、人としての生き方の学びになるような本を引用しながら1日1文のブログを書いています。
しばらくは「二宮金次郎 夜話」を引用しながら、生き方について考えていきます。
今日の言葉
二宮翁夜話より引用
神魂・真心・道心
翁のことばに、人の神魂について生ずる心を真心という。すなわち道心である。身体について生ずるのを私心という。すなわち人心である。人心は、たとえば田畑に生ずるはぐさのようなものだ。つとめて除き去らねばならない。そうしなければ、はぐさが作物を害するように、道心を荒らすものだ。つとめて私心の草をとり、米麦を培養するように、工夫を用いて、仁義礼智の徳性を養い育てねばならない。これが、身を修め家を斉えるための勤めであ る。
【引用 二宮翁夜話(上) 福住正兄:原著 佐々井典比古:訳注】
心の草取りをしよう
稲を田んぼに植えれば、必ずひえも一緒に育ちます。
野菜の種を畑に蒔けば、必ず雑草も生えてきます。
田畑では、雑草が小さいうちに取り除かなければ、最終的に雑草が支配し、作物の収穫ができなくなってしまいます。
同じように、何かを望むとき、必ずその望みと相反する事象が同時に起こります。
これは自然界の摂理であり、私たちの心も同じ法則に従っています。
例えば、ダイエットを始めようと思えば「面倒くさい」という感情が現れ、新しいことに挑戦しようとすれば「自信がない」という不安が生まれます。
自然界では、相反するエネルギーの間で一つの物事が創り出されるのです。
この摂理を理解せず、望むことの反対側のエネルギーを無視することは、畑の雑草を放置するようなもの。結果として、何も実らず荒れた状態になってしまいます。
心の中でポジティブなことを望めば、必ずネガティブな事象が生じます。
そんなとき、ネガティブな事象から逃げ出すのではなく、それを受け入れて向き合い、一つずつ取り除いていく姿勢が大切です。
なぜなら、雑草のようなネガティブな事象の先に、本当の実りが待っているからです。
作物を育てることと心を育てることは、同じような営みなのです。
二宮金次郎 夜話「神魂・真心・道心」を読んで、そう感じました。
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