徳を持ったリーダー

カウンセリングSORAの関口です。

自分自身の人生を振り返ったとき、色々な方から人生相談を振り返ると、人生をより良く生きて行くには、人としての生き方を学ぶことが大切だと実感しています。

人としての生き方を知ることで、これから進むべき道が見えてくるからです。

そこで、人としての生き方の学びになるような本を引用しながら1日1文のブログを書いています。

しばらくは「二宮金次郎 夜話」を引用しながら、生き方について考えていきます。

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今日の引用

「二宮金次郎 夜話」より引用

肉眼と心眼
翁のことばに、肉眼で見れば見えないところがあるが、心眼で見れば見えないところはない。 肉耳で聞けば聞えないものがあるが、心耳で聞けば聞えないものはない。 これは、禅宗の坊さんなどが主張するところだ。 世を治める場合、人を治める場合に、徳をもって治めるのと法をもって治めるのとの差別も、やはりこれと同じようなものだ。
~引用 二宮翁夜話(上) 福住正兄:原著 佐々井典比古:訳注~

徳を持ったリーダーの必要性

二宮金次郎は、世を治めるには徳をもって治めることが重要だと説いています。

彼は荒廃した村(桜町領)を立て直す際、厳しい年貢(税金)を軽減して農民のやる気を引き出すことで、10年かけて村を復興させました。その結果、年貢も増加したのです。

村の荒廃は、農民の心の荒廃でした。

そのため、心の荒廃を立て直すことが最優先事項であり、徳をもって人々の心を治めることが何より大切だったのです。

では、現代の日本はどうでしょうか。

個人的には、国や国民の明るいビジョンがあり、その実現に向けて税金が増えるのであれば理解できます。

しかし、今の日本のリーダーは、ビジョンを描くこともなく、インボイスや消費税など、法による税収増加にばかり注力していると感じます。

その一方で、国会議員の収支管理(税金の使い方)は杜撰で、改善への姿勢も見られません。

これでは国民の心は荒廃する一方です。

二宮金次郎が年貢を減らす政策を打ち立てたとき、最も反対したのは村の役人たちでした。

政治家や役人の気質は、今も昔も変わりません。

このような不変の気質を変えていくには、二宮金次郎のような人間の本質を理解したリーダーが必要です。

二宮金次郎のようなリーダーが今の政治家の中にいるでしょうか。

そもそも、今の政治家は二宮金次郎のことを理解しているのでしょうか。

残念ながら、そうとは思えません。

しかし、日本はダメだと嘆いているだけでは何も変わりません。

政治家が変わって日本が良くなるのではなく、国民一人一人の意識が変わることで国が変わるのです。

「国があなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるのかを問うてほしい」By ケネディー

最終的には、私たち一人一人が徳を育てていくことこそが優先事項なのだと感じます。

二宮翁夜話「肉眼と心眼」を読んでそう感じました。

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