スマホを使う人とスマホに使われている人のちがい

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    これから新しい通信技術の5Gが普及すると同時に多くの物や事がインターネットにつながるようになり、その膨大な情報をAIが処理するようなる高度情報化時代へとシフトしていきます。

    高度情報社会では、人は”AIを使う人”と”AIに使われる人”の2極化されると思います。2極化への序曲は既にはじまっていて、いま”スマホを使う人”は”AIを使う人”になり、いま”スマホに使われている人”が”AIに使われる人”へつながっていくと思います。

    このブログをスマホでいる人もいると思いますが、ちゃんとスマホを使えていますか?、スマホに使われていませんか?

    今日は「スマホを使う人とスマホに使われている人のちがい」について書いていきます。

    目次
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    スマホを使う人とスマホに使われている人のちがい

    スマホを使う人とスマホに使われている人のちがいは、目的をもってスマホを使えているかどうかのちがい。

    何かを調べるためにスマホを使う、リラックスするために動画を見る、友達と会話を楽しむ為にSNSを使う、スマホを使っているときに「何の為に?」の目的意識があり、人生をよりよくしようとスマホを使う人が、スマホを使う人。

    逆に、何の目的もなく何となく無意識でスマホを使っている人が、スマホに使われている人。

    いま、歩きスマホなどが社会問題になるのは、目的を持って生きることが難しい時代だから。

    第2次世界大戦後、日本では社会復興という目的があり、その後は、車を持つ・マイホームを持つ・大会社へ就職する・家電を揃えるなどの、社会全体として何らかの共通の目的があった。

    しかし、バブルが崩壊し物理的なものを手に入れても幸せを感じられないことに気づきはじめた矢先にスマホが登場。

    先ことを考えるよりも「目の前の楽しいコンテンツを見ていればいいや」という感じになったのが、今の日本のスマホ事情だと思う。

    人間の思考や感性は、何らかの目的を持つことで働き出すもの。

    目的を持てなければ、思考も感性も働かずに心は不安を感じる。その不安を感じたくないために、更にスマホに依存する。

    コロナ禍となり、先が見通せない状況では目的を持つことも難しく、スマホ依存になる人が増え、やがてスマホ依存はAI依存発展し、AIの指示で人が動くようになると思う。

    目的をもって現実の人生と向き合っていこう

    コロナ禍の今は、生きていく目的を持つことも探すことも難しい時代。

    でも、だからこそ、1人1人が新しい目的を見つけ出せる時代だとも思う。

    戦後から高度経済成長期の日本は、社会全体として共通の目的を持っていた。だから、全員がその目的を疑うこともなく歩むことができた。でも、逆に言うと今までの日本は1人1人が自分としての目的を持てなかった時代とも言える。

    今までの目的を失うということは、新しい目的を見つけられるチャンス。

    先の見えない時代だからこそ、1人1人が自分にとっての目的を見つけ持つことが大切で、それが本当の多様性だと思う。

    自分にとっての目的をもちながら、現実の人生と向き合っていこうとすることで、スマホを使う人になり、AIを活用する人になれるのだと思います。

    AIを使う人かAIにつかわる人の分岐点が、いまのスマホの使い方に現れている。

    子供が中学生になりスマホを持つときに「スマホを使う人」になって欲しくて、以下の誓約書を書いてもらいました。

    スマートフォン使用方法についての誓約書(利用のルール)

    私は、これからスマートフォンを使用するにあたり、下記の約束(ルール)を守ることを誓約します。

    利用料金について

    あなたのスマホの契約プランは「1回10分間の無料通話」と「1GB/月のデータ通信」です。プランを越えた利用をした場合と「有料アプリ」をインストールした場合に発生する追加料金分は「おこづかい」から支払います。

    日常生活において

    ・睡眠の「1時間前」には、スマホ・タブレットの操作をやめること

    >理由:睡眠前のスマホ・タブレットの操作は、交換神経優位となり睡眠の質が低下します。睡眠の質が低下すると思考力・記憶力も一緒に下がるから

    ・勉強中は、スマホの電源を必ず「OFF」にすること

    >理由:勉強中のスマホ操作・LINE通知音は、集中力が途切れ記憶力が低下するから

    ・自宅でのゲーム・動画などの視聴は、共有タブレットで時間を決めて行なうこと

    >理由:スマホの長時間利用は、首・肩・手に負担がかかり、学校生活での怪我のもとになるから

    外出先において

    ・外出中は、スマホをカバンの中に入れて持ち歩くこと

    >理由:落下により破損、盗難などの防止になるから

    ・外出先で使用する際は、周りに注意して使うこと

    >理由:ながらスマホで怪我をしたり、事件・事故を起すのは、とてももったいないことだから

    ・外出先でのゲーム・動画視聴は極力しないこと

    >理由:外出先でのゲーム・動画視聴は、1GB/月をすぐに使い切るから

    SNS(LINE)利用において

    ・SNSで人の誹謗中傷を絶対に書き込まないこと

    >理由:SNSの何気ない中傷が、想像以上に相手の心を傷つけ追い込むから

    ・SNSでトラブルに巻き込まれた場合、すぐにお父さん・お母さん・先生に相談をすること

    >理由:SNSのトラブルは、ひとりで抱え込まず一緒になって考えることが大事だから

    ・SNSでは、あなたにとって「大切な人」・「必要な人」とだけつながるようにすること

    >理由:信頼関係がある人とつながることで、はじめてSNSは楽しめるものだから

    ・SNSでは、必要以上のグループに参加しないこと

    >理由:参加グループが多くなると、それだけ「あなたの時間」が少なくなるから

    スマホの解約について

    ・お父さん・お母さんは、あなたが上記のルールを守れるかどうかを見ています。

    ・ルールに意見がある場合は、その都度相談してください。

    ・もし、ルールが守れない場合はスマホを解約します。その際は文句を言わないこと。

    それは、スマホよりも、あなたにはあなたの身近にいる人やものを大切にし、色々な体験・経験をとおして学び感じ得てほしいからです。

    ・スマホの小さな画面の中よりも、あなたの目の前に広がる大きな世界を楽しもう!

    ・ゲームのキャラを育てるよりも、あなたはあなた自身を育てていこう!

    ・SNSで多くの人とつながるよりも、あなたの身近にいる「友」との「会話」や「遊び」を 大切にしていこう!

    ・あなたが、心から楽しめること、打ち込めること、感動をすることに、あなたの時間を使っていこう!

    私は上記の約束を理解し異論はありません

    平成   年   月   日

    名前

    まとめ

    高度情報化が進み5GやAIが発展したとしても、あなたの人生はあなたのものです。

    あなたの人生をAIが奪うことはできませんが、あなたがAIに人生を依存させてしまうことはできます。

    いまは「歩きスマホはやめましょう」ですが、そのうちAIが普通になったら「あなたのことはあなたが考えましょう」という言葉が出てくると思います。

    小さなスマホ画面の世界に生きるのではなく、AIに人生を委ねるのでもなく、現実はいろいろあって大変だけど・・・目的を持って人生と向き合っていきましょう。

    スマホもAIも、所詮ただの人生をよりよくするための道具に過ぎないのなだから。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

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