チャップリンに学ぶ「悲劇な人生を喜劇に変えるコツ」

    みなさん、こんにちは。

    心理カウンセリング空の関口剛史です。

    いきなりですが、質問です。

    現時点において、あなたの人生は悲劇ですか、それとも喜劇ですか。

    きっと、それぞれ今の状況によって、悲劇の人生に感じるような人もいれば、喜劇に思えるような人もいることでしょう。

    今年は新型コロナウイルスの影響で社会変化が大きいなかで、この状況を悲劇に感じてしまい、先が見えなくなり、人生をあきらめたくなることもあると思います。しかし、今の悲劇は喜劇になるために必要なことなのかもしれません。

    今日は「チャップリンに学ぶ悲劇な人生を喜劇に変えるコツ」について書いていきます。

    目次
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    チャップリンとは

    チャーリー・チャップリン Charles Chaplin

    [1889~1977]英国生まれの映画俳優・監督。渡米して皮肉と哀愁とを盛り込んだ多くの喜劇を自作自演し、世界的名声を獲得。

    作「黄金狂時代」「街の灯」「モダン‐タイムス」「ライムライト」など。

    ~デジタル大辞泉より引用~

    チャップリンが生きた時代も2度の世界大戦が勃発した激動の時代。きっと、当時の人々の心は不安や恐怖でいっぱいだったと思う。

    そのなかで、人生は悲劇ではなく喜劇であることを伝えるかのように、チャップリンは多くの喜劇映画を制作した。

    悲劇と喜劇のちがい

    人生は悲劇なのか、それとも喜劇なのかを考えるまえに、まずは言葉の意味を調べましょう。

    悲劇とは

    • 主人公が運命や社会の圧力、人間関係などによって困難な状況や立場に追い込まれ、不幸な結末に至る劇。トラジェディー。
    • 人生や社会の痛ましい出来事。「貧困がもたらした」

    ~デジタル大辞泉より引用~

    喜劇とは

    • こっけいみや風刺を交えて観客を笑わせながら、人生の種々相を描こうとする演劇。
    • 思わず笑いだすような、こっけいな出来事。「事件はとんだーに終わった」

    ~デジタル大辞泉より引用~

    悲劇とは、痛ましい出来事をきっかけに、困難な状況や立場に追い込まれ、不幸な結末に至る劇。

    喜劇とは、こっけいな出来事をきっかけに観客を笑わせながら、人生の種々相を描いた劇。

    悲劇と喜劇のちがいは、いろいろな出来事の後に、不幸な結果に終わるのか、それとも楽しい結果になるかのちがい。

    悲劇の人生とは

    生きていると、いいこともわるいことも起きます。悪いことが続いてしまうと、すべてが悪いことに見えてしまい、悲劇のヒロインのような気持ちになってしまうことがあります。

    心が悲劇的になると、先が見えず、自信もなく、状況を打開する気力もでずに、もうダメだ・・・、こんな悲劇の人生をあきらめたい、「死にたい」という気持ちがよぎることもあります。

    その気持ちよくわかります。

    でもね、悲劇の状況で人生をあきらめてしまったら、その人生は本当の悲劇になってしまう。だって、悲劇とは1つのストーリーを終えたときの状態のことをいうのだから。

    チャップリンはいいます。

    「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と。

    いま、人生が悲劇的だとしても、それは喜劇に変わるきっかけなのかもしれません。

    チャップリンに学ぶ「悲劇な人生を喜劇に変えるコツ」

    「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」

    ~チャップリン~

    チャップリンは、人生で起こる出来事をひとつひとつで見れば悲劇だが、長い目でみれば喜劇になると語っています。

    例えば、1つのカップにコーヒーが入っているとします。

    もし、カップの中のコーヒーしか見えていないと、すべては真っ暗に見えて、飲むと苦いとしか感じられません。

    少し視野を広げて、これはカップに入っているコーヒーだと認知できれば、コーヒーの苦みが美味しいと感じられます。

    もっと視野を広げて、喫茶店の中のコーヒーだと認知できれば、別メニューの紅茶を頼むことだってできます。

    狭い視野でコーヒーだけしか見えないと悲劇だけれど、視野を広げれば好きな飲み物を選べる楽しみが見つかる。

    「なんだ、世界が真っ暗なのではなく、真っ暗なサングラスをかけていただけだったんだ」と気づいたとき、悲劇は喜劇に変わる。

    悩み落ち込んでいるときは視野が狭まっているため、すべてがダークに見えてしまい悲劇的な気持ちになります。

    でも、その悲劇を経験したからこそ、人は悲劇を喜劇に変えられるのだと思います。

    しばしば、とんでもない悲劇がかえって笑いの精神を刺激してくれる。

    ~チャップリン~

    ひとつの人生が悲劇になるか喜劇になるかは、人生を終えたときの状況次第です。

    たとえ、今が悲劇的であったとしても、それを変えていきたいと思い、その悲劇を受け入れ克服できたとき、悲劇はこっけいな出来事に変わり、人生は喜劇になる。チャップリンは映画をとおしてそれを伝えたかったのだと思います。

    人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。

    人生に必要なもの。

    それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。

    ~チャップリン 映画「ライムライト」のセリフより~

    悩み落ち込んでいるときは、不安や恐れに飲み込まれるのではなく、想像力と勇気をもって視野を広げてみよう。

    物理的にも精神的にも不必要なものは手放して、物事を客観的に捉えて、もっと大きな世界を感じてみよう。

    そして、自分と向き合いながら心から感じることを少しずつ行動してみよう。

    その行動の積み重ねが、悲劇な人生を喜劇に変えるためのコツだから。

    いかなる想像も行動しなければ何も意味がない。

    ~チャップリン~

    まとめ

    新型コロナウイルスの影響により、社会が変容していくなかで、今までの常識や価値観が通用しなくなりつつあります

    その激動の変化のなかで、思い通りにいかなくなり、人生を悲劇に感じてしまうことがあると思います。特に、今までの常識と価値観を信じて頑張って来た人ほど、変化のときに絶望を感じてしまうかもしれません。

    しかし、その絶望的な悲劇こそが、これから人生を喜劇に変えるチャンスだと、私は思います。

    もし、自分の人生が「悲劇だ」と思う方は、ぜひチャップリンの映画を見てください。きっと悲劇を喜劇に変えるヒントが見つかると思います。

    「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」

    所詮人生も喜劇と同じように結果オーライのストーリーになればいいのだから。

    ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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